代理出産の「プロジェクト」は破綻しつつあった。リキ(石橋静河)の妊娠が判明したとたん、悠子(内田有紀)が家を出て行ってしまい、基(もとい)(稲垣吾郎)は不安と孤独に苛まれる。
お腹の子はエイリアンか?という問題
基の家は悠子が出ていってしまい、リキはお腹の子供の父親が誰だかわからない、そんなリキの精神を気に入ってしまったリリコ、ドラマは波乱の展開になってきた。
家を出ていった悠子
基は悠子を愛していた。だからこそ、二人の子供を望んだのだ。悠子に子供ができないとわかってから、基は体外受精を考えるようになった。だがそのときすでに、基は「悠子と自分の子供を持ちたい」という気持ちよりも、「自分の遺伝子を残したい」という気持ちのほうが強かったのではないか。
それに気づいた悠子は、家を出ていってしまった。「これから生まれてくる子供は、私の子供ではない。すでに私は戸籍を抜いて、この人とは他人である。」
体外受精のことも、戸籍を抜くことも、すべて自分が納得しておこなったこと。それを分かっている悠子だったが、基のあまりにも自分本位の考えと性格に、悠子は耐えられなくなっていたのだ。
基は不安だった。「悠子はもう戻ってこないのだろうか。」「悠子を愛していたからこそ、代理出産を選択したのに。」悶々と過ごす基であった。
男って、女の気持ちの繊細な部分は分からないんだよね。特に身体のことはね。
リキ、書店で本を買う
書店に入ったリキは、リリコから頼まれた仕事のことを思い浮かべ、「アートマネージメント」という本を手に取る。
たまたま著者のサイン会をしていて、リキは著者から「人生の中で、今が一番若い時。あなたもできるわよ」と励まされる。
リキの中で、何かが変わった瞬間だった。ちなみにこの著者、鈴木蘭々です。
「SNSを上手に使ってファンを増やそう」って書いてある。本当にそういう本、ありそう!面白そうだけど、難しそう。ファンてそんな簡単に増やせるもんじゃないよね。あ、これは関係ない話です。
リリコに「エイリアンみたいじゃない?」と言われる
リキは悠子とリリコの事務所を訪ねる。リリコは、とにかく「代理母」ビジネスが今後どうなるか、興味がありすぎて仕方がない様子。
リリコ「ねえ、なんだかエイリアンみたいじゃない?自分のお腹の中に、自分の子じゃないのがいるんだよ、しかも2匹!気持ち悪くない?」
こういうことを平気で言うリリコだが、意外とリキとは相性がいいのかもしれない。
二人でピザを食べながら、なぜだか大いに話がはずんでいる。
ついに「つわり」が本格化
リキ、ついに「つわり」が始まる
つわりって、本当に不思議なものです。つわりの出方は人によってそれぞれ。リキの場合、さっきまでピザを食べていたのに、自分の部屋でごはんの匂いを嗅いだ瞬間、吐き気が襲ってきた。まさに「つわり」の始まりです。
でも、みんながみんな、最初から「ゲー」ってなるわけじゃない。ていうか、最初は「うー、なんだか気持ち悪いな、食欲ないな」から始まるんじゃないかな?
ドラマの場合は、わかりやすいからいきなりの「ゲーっ」から始まる場合が多い。
かわいそうに。双子の場合はとくにつわりがひどいそうだ(と、ドラマの中のお医者さんが言ってたけど、やっぱりそうなのかな)。
こうなると、どうしようもない。つわりがひどいと、何も食べることができないし、どんな匂いをかいでも吐き気が襲ってくる。寝てるしかない。
基の母(千味子)、ついにリキに会う
つわりがひどいリキは、スポーツドリンクなどを買ってきてほしいと基に連絡する。悠子に連絡がつかない基は、母(千美子)に連絡。連絡を受けた千味子は、買い物を引き受け、リキの家を訪問した。二人は初対面だ。
「大丈夫?少し寝てなさいね。クッションはある?お腹にあてると少し楽になるわよ。」
そう優しくリキに行って、千味子はリキに保存食をいろいろ作り始める。
千味子、リキの預金通帳を見る
散らかった部屋、何もない冷蔵庫を見て千味子は唖然とする。
テーブルの上にあった預金通帳を見てしまった千味子は、自分たちがお金を振り込む前は、残高がほとんどなかったことにさらに呆然とするのであった。
リキのために保存食を作り、サプリやビタミン剤など、いろいろ与えた千味子は、まるで本当の母親のようだった。そんな千味子に、リキは自分のことを少しずつしゃべり始める。
北海道でのこと、東京に出てきたこと、東京でも貧困から抜け出せなかったこと、実家住まいの同僚は使えるお金が多くてうらやましかったこと、などなど。千味子は熱心に聞いていた。
冷たい人だと思っていたんですが、基のお母さん、意外といい人だったんですね。
どっこい、それが違うんだよ
千味子の本心を見た悠子
リキからの電話に気づかなかった悠子は、リキから千味子が来てくれたことを知らされる。
驚いた悠子は、千味子の元を訪れて、謝罪する。「すみませんでした、私がやるべきことなのに。」
千味子はこう言い放った。
「私、わかったわ。彼女(りき)は、私とは違った人種よ。甘ったれで、何の努力もしない。努力してこなかったことを、まわりのせいにして、あげくのはてに、自分の身体を売って大金をせしめようとしている。」
そんなん、言わなくても(汗)
千味子はさらに続ける。
「工場みたいだったわ。原料だけ仕込んで、殺風景な部屋に寝かせて、こっちが忙しくしている間に子供だけ産んどいてもらえる、工場。最低な、気分。なんなの、この後味の悪さ。」
悠子は言う。
「じゃあ、なんだと思ったんですか。基さんが申し込んで、お母さんがお金を払ったんですよ。お金にモノを言わせて、貧しい女性を蹂躙しているだけなんですよ。」
千味子は言い返す。
「あなただって、すがったじゃない。彼女に払う1000万、高くないってことは分かったわ。あのお金は、産んだあとに消えてもらうためのお金よ。」
なんちゅうことをおっしゃる!(驚)
「私ね、あなたのことが気にっているわけじゃないのよ。でもね、この罪悪感。この先、あなたとずっと背負っていくのだと思うと…」
そう言って言葉を終えた。
それでも、罪悪感、やっぱりあるんだ
家に帰った悠子がついに基に打ち明ける!?
悠子は家に戻ることにした。基は大喜び。「よかったよ!帰ってきてくれて。」
悠子は基に言った。「ひとりで秘密持ってるの、耐え切れそうにないのよ。」
「なに?秘密って?」
え?なに?ついにあの話を暴露するの?怖いんですけど!
次回はますますの修羅場を見ることになるでしょう。まあ、毎回修羅場ではありますが・・・
どうなるのか、結果を知るのが怖い気もします。どう転んでも、幸せが訪れないような、そんな気が。
番外編:芝大輔現る
悠子がイラストの仕事が手につかなくてイライラしているとき、クライアントのおちゃらけた男がやってきた。
モグライダーの芝大輔です。なぜ彼がこの場面に登場したのかは謎に包まれています。結構違和感ありありでしたが、皆さんはどうだったのでしょう。