競泳の東京五輪銀メダリストとして知られる本多灯(ほんだ・ともる)選手をめぐり、交通事故の裁判が注目されています。
本多灯被告は2025年11月、東京都多摩市で車を運転中に対向車と衝突し、相手の運転手にケガを負わせたとして「危険運転致傷」の罪で起訴されました。
そして2026年8月25日に初公判が行われ、本多被告は起訴内容を認めました。
検察側は拘禁刑1年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めています。判決は2026年9月9日に言い渡される予定です。(日刊スポーツ)
この記事では、本多灯選手が何をしたのか、事故の状況や被害者のケガ、そして今後も競泳選手を続けられるのかについて、現在分かっている情報を整理します。
本多灯は何の選手だった?

本多灯選手は、競泳の男子200メートルバタフライを主戦場としてきた選手です。
2001年12月31日生まれで、現在24歳。イトマン東進に所属しています。
2021年の東京オリンピックでは、男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得しました。
決勝では1分53秒73を記録し、男子競泳で日本に銀メダルをもたらしました。(JOC – 日本オリンピック委員会)
また、2024年の世界水泳選手権では男子200メートルバタフライで日本人初となる金メダルを獲得するなど、世界トップレベルで活躍してきた選手です。(イトマン)
本多選手の特徴は、力強いキックとレース終盤の追い上げです。
東京五輪で一躍注目を集めた後も、世界選手権やアジア大会などで結果を残してきました。
本多灯のオリンピック出場は?
本多灯選手は、これまでに2大会のオリンピックに出場しています。
東京オリンピックで銀メダル

最初のオリンピックは2021年の東京大会です。
男子200メートルバタフライで決勝に進出すると、1分53秒73で2位となり、銀メダルを獲得しました。(JOC – 日本オリンピック委員会)
当時19歳だった本多選手にとって、初めてのオリンピックでの大きな快挙でした。
パリオリンピックにも出場
その後、2024年のパリオリンピックにも日本代表として出場しています。
ただし、東京五輪とは結果が異なり、男子200メートルバタフライでは予選敗退となりました。(JOC – 日本オリンピック委員会)
その後は復調を目指して競技を続けており、2026年3月の大会でも男子200メートルバタフライで2位に入っています。(デイリースポーツ)
つまり、今回の交通事故が起きるまで、本多選手は日本を代表するトップクラスの競泳選手として活動していました。
本多灯の交通事故をわかりやすく

今回の事故は、2025年11月21日に東京都多摩市で起きました。
本多被告が自動車を運転していたところ、カーブで対向車線にはみ出し、向かってきた車と衝突したとされています。
特に問題となっているのが、事故当時のスピードです。
現場の制限速度は時速30キロでしたが、東京地検の説明では、本多被告は時速88~108キロで走行していたとされています。(テレ朝NEWS)
初公判で検察側は、前を走っていたスポーツカーが速度を上げたため、本多被告も「離されたくない」と考えて加速したと指摘しました。
その結果、カーブを曲がりきれず、対向車線に進入して衝突したというのが検察側の主張です。(日刊スポーツ)
つまり、簡単にまとめると、
制限速度30キロの道路をかなり速い速度で走行→カーブを曲がりきれない→対向車線にはみ出す→対向車と衝突→相手の運転手が負傷
という事故だったことになります。
この点が、単なる不注意による交通事故ではなく、「危険運転致傷」という罪に問われた大きなポイントです。
なぜ「危険運転致傷」の罪に問われた?
今回、本多被告が問われているのは「自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)」です。
検察側は、制限速度を大幅に超えた速度で走行し、カーブを曲がりきれず対向車線にはみ出したことについて、「危険かつ無謀な運転」と指摘しています。(日刊スポーツ)
一方、弁護側は、危険運転に常習性はなく、被害者への謝罪や損害賠償を行っていることなどを説明しています。
本多被告自身も法廷で、当時は競技生活が思うようにいかず、冷静な判断ができていなかったと説明しました。
そして、「とても危険な運転だった」「もっと大きな事故につながっていたかもしれない」と話しています。(日刊スポーツ)
被害者のケガはどれくらいか
事故でケガをしたのは、対向車を運転していた60代の男性です。
報道によると、胸の骨、具体的には胸骨を骨折するなどのケガを負ったとされています。(テレ朝NEWS)
現時点で報道されている情報だけでは、治療期間などの詳細については明らかになっていません。
そのため、「全治○カ月」などと断定することはできません。
ただ、胸骨骨折は軽い打撲とは異なり、交通事故による衝撃で胸部に強いダメージを受けたことを示すケガです。
今回の事故では幸い死亡者は出ていませんが、時速100キロ前後の速度で対向車と衝突したとされることを考えると、重大な事故につながる可能性もあったと考えられます。
なお、被害者側からは「本多選手は若い。スポーツ選手として頑張ってほしい。強い処罰は望んでいない」という趣旨のコメントも出ています。(日刊スポーツ)
本多灯は事故後どう対応した?
本多被告は事故後、被害者に電話で謝罪したと法廷で説明しています。
また、弁護側は被害者への謝罪や適正な損害賠償を行っていることを主張しています。(日刊スポーツ)
さらに今後の移動手段について聞かれた際には、公共交通機関を利用すると答えています。
本多被告は最終陳述でも、被害者や応援してくれている人たちに謝罪し、「応援してもらっている方の信頼を落としてしまった」と述べています。(日刊スポーツ)
日本水泳連盟の対応は?
今回の事件を受け、日本水泳連盟は本多選手の国際大会出場辞退を発表しています。
連盟は、被害者への見舞いと関係者への謝罪を表明するとともに、事故や起訴について連盟への報告が遅れたことについても謝罪しています。(日本水泳連盟)
そのため、少なくとも今回の事件によって、すでに国際大会への出場には影響が出ています。
本多灯はこれからどうなる?選手は続けられるのか?
最も気になるのが、本多灯選手が今後も競泳選手を続けられるのかという点でしょう。
現時点では、本多選手が競泳を引退すると決まったわけではありません。
一方で、刑事裁判が続いているため、今後の活動については判決や所属先、日本水泳連盟などの判断が影響する可能性があります。
今回の初公判では、本多被告が起訴内容を認め、検察側は拘禁刑1年を求刑しました。
これに対して弁護側は執行猶予付き判決を求め、初公判で審理は終了しています。判決は9月9日に予定されています。(日刊スポーツ)
ここで注意したいのは、「拘禁刑1年を求刑された=1年間刑務所に入ることが決まった」という意味ではないことです。
求刑はあくまで検察側が裁判所に求める刑です。
最終的な刑罰は裁判所が判決で決めるため、現段階では本多選手が実際にどのような刑になるのかは確定していません。
また、競泳選手としての今後についても、現時点で引退が決定したという情報はありません。
本多灯の今後のポイントは「9月9日の判決」
今後、大きなポイントになるのは2026年9月9日に予定されている判決です。
今回の裁判では、本多被告が起訴内容を認めていることに加え、被害者への謝罪や損害賠償などが弁護側から主張されています。
一方で、検察側は制限速度30キロの道路を時速100キロ前後で走行したことなどを重く見て、「危険かつ無謀な運転」と指摘しています。(日刊スポーツ)
そのため、判決がどのような内容になるのかが注目されます。
また、刑事裁判とは別に、競泳選手としての活動についても、日本水泳連盟や所属先などの判断が今後の活動に影響する可能性があります。
まとめ|本多灯は何をした?
今回の件を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 本多灯選手は競泳男子200メートルバタフライのトップ選手
- 東京五輪では銀メダルを獲得
- パリ五輪にも出場した
- 2025年11月、多摩市で自動車事故を起こした
- 制限速度30キロの道路を時速88~108キロで走行したとされる
- カーブで対向車線にはみ出し、対向車と衝突
- 相手の60代男性が胸骨骨折などのケガを負った
- 本多被告は危険運転致傷の起訴内容を認めた
- 検察は拘禁刑1年を求刑
- 弁護側は執行猶予付き判決を求めている
- 判決は2026年9月9日の予定
- 日本水泳連盟は国際大会への出場辞退を発表している
- 現時点で競泳選手としての引退が決まったわけではない
本多灯選手は、東京五輪の銀メダルをはじめ、世界選手権などでも実績を残してきたトップスイマーです。
一方で、今回の事故については本人も危険な運転だったと認め、法廷で被害者や関係者に謝罪しています。
今後は、9月9日に予定されている判決の内容と、その後の所属先や日本水泳連盟の対応、そして本多選手自身が競泳選手としてどのような道を選ぶのかが注目されます。
