【土曜ドラマ】パーセント:第3話のあらすじと感想:伊藤万理華

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ようやくドラマの撮影に入ったハル。初めてのテレビ局にドキドキワクワクしているのが伝わってきて、こちらもドキドキワクワクと胸が高鳴ってきました。

新人ドラマプロデューサーの未来(みく・伊藤万理華)は、主演に車椅子の高校生・ハル(和合由依)を迎え、いよいよ撮影が始まる。しかしハルは、相手役の小早川(菅生新樹)と芝居がかみ合わず、現場にも馴染めず、演技への自信を失っていく。一方、未来は、障害のある俳優たちの出番が削られることに抵抗するも意見は通らず、脚本協力として参加した町田(岡山天音)ともぶつかってしまう…。

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目次

パーセント第3話は山あり谷あり!

やっとドラマ撮影にこぎつけたハルと未来(みく)。劇団Sのメンバーも、とても楽しみにしています。さて、撮影は順調に進むのでしょうか。

共演者「小早川新太郎」との出会い

初めてのスタジオ入りはとても緊張します。ハルは未来に案内されてスタジオへ向かいます。途中、共演者の俳優さん、小早川新太郎と会って、握手。

「ハルちゃん!小早川新太郎です。分からないことがあったら何でも聞いて。」と、一見優しそう。果たしてどうなのか。

小早川新太郎役は、菅生新樹(すごう あらき)さんです。

菅生新樹さんのインスタはこちら
https://www.instagram.com/sugouaraki_official

スタッフとの顔合わせ

いよいよ、全員と顔を合わせ、自己紹介する時です。緊張しながらも、温かい雰囲気にホッとするハル。拍手で迎えられています。

右側の後姿の男性は監督です。

「はい!えー、監督のハザワです。」

隣の未来も嬉しそう。自分の企画が初めてドラマ化されるのです。緊張と嬉しさで胸がはじけそうな気持が伝わってきます。

監督は監督の役割がありますが、未来はドラマ全体の責任者です。いつも大量の書類やらファイルやらを抱えています。すべての進行を頭に入れ、無事に撮影を完了させなければなりません。責任の重さでつぶれそう!

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衣装合わせからいろいろ問題が

ハル、初めて衣装を着て登場します。「衣装あわせ」というやつです。学園ドラマですから、もちろん制服です。

その衣装を見て、監督がひとこと。「あー、ネクタイの感じやったんだけどなあ。」

未来「あーーー」(しまった、そこまでは考えていなかった、という感じ)

衣装係「でも、リボンもありやないですか?」

未来「ハルちゃんはどう思う?」

ハル「そんなん言われても、台本最後までもらってへんし、キャラクターのことなどわからへん。」

監督「その通りです!」

ハル、初めてとは言え、自分の意見をはっきり言える子です。なかなかこうは言えないでしょう。普通だったら、

「そうですねー、リボンもいいけれど、ネクタイもキリっとしていいですね」なんて、監督に合わせて言ってしまうかもしれません。

この場面、私は好きです。

ハルの恋人「町田龍太郎」も脚本協力

今回のドラマ、脚本協力という形で、ハルの恋人(5年間同棲しているが、今はフリーターでカフェバー勤務。本当は脚本の実力ありだが、自身をなくしている)もスタジオ入りしています。

今回は町田君主体でお願いしますと言われ、喜ぶ龍太郎。

監督「町田くん、好きなようにやってもらっていいから。ガツンとかましてやってや!」

本当に、この監督調子がいい。テレビ局ってこういう人ばっかりなの?と素人の私は思ってしまいます。龍太郎、がんばれ!

町田龍太郎役を演じるのは岡山天音(おかやま あまね)。彼も俳優として独特のキャラクターを持っています。俳優菅田将暉と仲が良いというのもうなずけます。

劇団Sの出番を増やしてほしいと言う未来

スタッフミーティングでハルが「はい!」と手を上げる。

「劇団Sの出番、もうちょっと増やせませんかね?」

監督がいやそうな顔「またその話か。」

ハル「だって、このプロットだとエキストラと変わらないじゃないですか。」

監督「それで十分やろ。」吐き捨てるように言い、続ける。「出演者の10%に障がい者を入れるって条件、クリアしてるやろ。余計な情報はノイズなんや!」

ノイズ・・・そういわれて愕然とする未来。監督に引き下がらない未来だったが、なかなか未来の想いは監督に伝わりません。

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ドラマ、いよいよクランクイン

ハルのドラマがいよいよ撮影開始。当たり前なんですが、こういう「ドラマを撮るストーリー」っていうのは、いつもドラマを撮っている人たちが自分たちの話を作っているわけなんで、ものっすごいリアリティーがありますね。特に取材や調査をしなくても、ドラマ作りはプロですからね。リアリティーのあるドラマって、それだけでも緊張感があります。

龍太郎、脚本協力から離脱

「君の思うように、存分にやってくれ」と監督から懇願された龍太郎でしたが、自分の書いた脚本がほとんど修正されているのを見て、愕然とする。俺のやっている意味、無いんじゃないか?

そう思った龍太郎は、脚本協力の仕事から離脱してしまったのです。確かに、こんなに真っ赤っかの原稿を見たら、誰でも嫌になるでしょう。

ドラマ進行とともに、未来の悩みは深まる

最初こそ順調に進んでいたドラマ撮影ですが、撮影が進むとともに、思わぬ出来事が続けざまに起こります。もっと劇団Sの「セリフのある出番」を増やしたいけれど、学園ドラマには邪魔だと言われて拒否されます。

未来がハルと約束したことが…

ハルちゃんからも、「劇団Sのみんなと一緒ならドラマに出る、という約束だったよね」と言われ、答えに窮する未来。

このままだと、未来の出番ももっと減らさられることになるでしょう。現場の撮影で、未来の気持ちだけが空回りしていきます。

自分の企画したドラマでありながら、自分の意図とはかけ離れたものになっていく。毎日のあわただしい現場の中で、流されるように進行していくドラマ撮影は、見る者が息つくひまもないほどのスピードです。本当のドラマ撮影も、きっとこういうものなんでしょうね。立ち止まることなんてできないのではないでしょうか。

代役を立てられるハル

撮影が押してきて、「高校生は夜10時以降は働けないから」と、ハルの代役を立てることになりました。「私は大丈夫ですから」と言うハルの言葉もむなしく、現場はあわただしい雰囲気。

一秒でも無駄にすることができないという感じで、みんなハルのことに構うことはせず、駆けずり回っている。取り残されるハルの表情。

ドラマの主役ではあるが、実際に自分は関係なく進んでいくドラマの撮影。どういう気持ちだったのでしょうか。やるせない気持ち、悔しい気持ち。

この表情に、ハルの気持ちすべてがこめられています。

劇団Sのみんなに謝る未来

未来は、劇団Sの稽古場に現れます。

「すみませんでした!全然、皆さんの出番を作れなくて。」

「全然尊重できてなかったって。すごい反省してます。本当に申し訳ありませんでした。」

劇団のみんなは怒るどころか、どこまでも優しい。それどころか、「これ食べて元気出し。」と、未来に菓子パンを差し出す。

やっぱり、大阪弁の優しさにより、このドラマの辛辣さに一筋の光が差し込んでいるようだ。東京言葉ではこうはいかない。どこかとげとげしくなり、よそよそしくなる。このドラマを大阪で作ったのは正解です。

最後の場面:「あの、お願いがあるんです。」果たして未来は劇団のみんなに何をお願いするのでしょうか。

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