ドラマ【パーセント】で光る和合由依(ハル役)の演技力

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何の気なしに見始めたドラマ「パーセント」。障がい者をテーマにしたドラマだということも知らなかった。でも、ドラマを見ていくうちに、グイグイとストーリーの中に引き込まれていく、あの感覚はなんだろう。

この記事では、ドラマの中で大きな存在である「宮島ハル」を演じた和合由依にスポットを当ててみることにした。

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目次

和合由依ってどんな子?

ドラマについて云々語る前に、彼女の人となりを知っておこうと、「和合由依」って女の子は誰?といろいろ調べてみた。

和合由依のプロフィール


出身地 :東京都

・東京2020パラリンピック開会式の「片翼の小さな飛行機」役として主役を務める。

・2024年NHK土曜ドラマ「パーセント」の宮島ハル役でドラマデビューを果たす。(このドラマが初デビュー?マジで?と驚きを隠せない。)

・毎日新聞が運営している映画情報サイト「ひとシネマ」の中で最年少ライターとしても活躍している。

和合由依のインスタグラム

和合由依のインスタグラムを紹介します。パーセントの裏側ものぞけて、すごく面白いですよ!

和合由依のインスタグラムはこちら

彼女のインスタグラムをフォローしておくことをお勧めします。自分に元気がないとき、彼女のインスタの写真を見るだけで元気が出てきますよ!彼女のパワーがスマホを通して自分に「がんばって」と語り掛けてくるようです。たかがインスタ、されどインスタですね。

ホタテを、共演者の伊藤万理華ちゃんと一緒に食べているところ。インスタから拝借しました。仲良しが伝わってくる!

ドラマ「パーセント」のあらすじ

ドラマの主人公は、伊藤万理華が扮する吉澤未来(みく)だ。彼女はローカルテレビ局「Pテレ」が打ち出した「多様性月間」の一環で新作ドラマのプロデューサーに抜擢され、悩み、もがきながら奮闘する。

上司から何回も「ダメ出し」される企画書を、悩んで悩んで練り上げ、プレゼンでようやく合格。企画書は、障がい者の劇団の稽古場に何回も足を運んで書き上げたものだった。

未来は、その劇団で車椅子に乗った高校生・宮島ハル(和合由依)と出会い、彼女の存在感に惚れこんで、ドラマへの主演を熱望する。

はじめは「障害を利用されるのは嫌や」と拒否していたハルだったが、自らが所属する「劇団S」の俳優仲間もドラマに起用することを条件に、出演を決意する。

いよいよドラマ撮影となるのだが、幾多の困難が待ち受けている、というストーリー。

出演している障がい者は皆さんリアル

ハルをはじめ、障害のある登場人物は当事者である俳優が演じている。彼らは全てオーディションで選ばれたのだという。和合由依はオーディションでハル役を勝ち取ったのだ。

この障がい者の人たちの演技というか、一人ひとりの個性が素晴らしい。みんなで龍太郎(未来の恋人で同居人)が働くカフェバーに行きワイワイ騒ぐのだが、自分もその中に入りたい、という衝動にかられる。それぞれの個性が強く、でも決して嫌なとんがり方ではなく、自分を持っていて、臆することはない、そんな印象を受ける。

写真手前一番右で笑っているのが未来の彼氏龍太郎。楽しそうでしょ!すっかり劇団Sのとりこ。

この時点で、ドラマを見ている視聴者(自分)は障がいという言葉を忘れている。

主人公「未来」を演じる伊藤万理華とのふれあいが心を打つ

このドラマを見ると、人を「健常者」と「障がい者」に分ける意味が分からなくなるのだが、あえてその言葉を使わせていただく。

健常者は、初めて障がい者と向き合うときは、どうしてもぎこちなくなる。理由は、「どう接したらいいのか分からないから」である。つまり、障がい者の側に引き出しが全くと言っていいほど無いのだ。

かける言葉も選んでしまうし、気を使いすぎて、逆にそれが失礼に当たったりする。さりげなく気を遣うべきなのだが(それは健常者同士でも同じなのだが)、障がい者との接点がない健常者にとって、接し方がよく分からないのだ。

「一緒に帰ろう」と、学校の前でハルを待っていた未来。
「いい加減にしてくださいよ」と困惑しながらも、ハルは自分の家まで未来と帰る。そこから二人は急接近!(なんだか恋人同士みたいですね。)でも、この二人がかわいくて、ずっと見てしまう。

おそらくは、伊藤万理華も同じだっただろう。ハルや劇団Sのメンバーたちと初めて会ったときは、とまどいを隠せなかったと思う。それが自然で、それが普通だからだ。

でも、その壁はどうやらたやすく乗り越えたようだ。それどころか、彼らには友情すら芽生えている。ドラマを見ていて、彼らの成長を感じるからだ。

言い換えれば、私たち視聴者も、彼ら(未来やハル、劇団Sのメンバー)と一緒に心の成長を感じているのだ。あるいは、「心がより自由になった」と感じるのではないだろうか。

車椅子のハル役:和合由依の圧倒的な存在感

 プロデューサー・南野彩子さんの談話があるので、ご紹介しよう。何よりも、このドラマの障がい者メンバーは全員、オーディションで選ばれた逸材である。

私などは、ドラマの「劇団S」というのは実在していて、その人たちが今回の出演をOKしたのかな?などと最初は思っていたくらいだ。

ましてや、ハル(和合由依)は今回ドラマ初挑戦である。まったく信じられない。それほどの演技派だ。

以下、南野さんの談話より:

和合由依さんが東京パラリンピックの開会式に出演されたとき、私はいち視聴者として観ていて、漠然とですが、「いい俳優さんになりそう…!」と思ったんです。オーディションに和合さんがいらしたとき、自己紹介から心を掴まれてしまいました。私を含めスタッフも、脚本の大池さんも「全員が和合由依に惹かれていた」という状態でした。

和合さんが「その場にいる人たちをなんとか楽しませよう」と話してくださるなかで、チャーミングな人間性が伝わってきましたし、お芝居にもとても惹かれました。ずっと見ていられるし、とにかく目が離せない。第1回で未来がハルに出会ったときの衝撃と同じような感じで、私も和合さんを見て「この人とドラマを作りたい!」と思いました。

制作統括・櫻井賢さんの談話もご紹介する。

圧倒的な力強さがありました。僕はいろんなところで和合さんについて語るときに言っているのですが、「いったい人生何回目なの?」という印象でした。周囲への気遣いもありながら、壁をポンと乗り越えてきてくれるし、人への接し方が素晴らしい。

ハルという役を演じるにあたっては、関西弁も覚えてもらわなければならなかったのですが、センスと吸収力が抜群で。「すごい人に出会ってしまった」という思いです。  

第3回からはいよいよドラマの撮影が始まり、障害のある俳優を演者として迎えた現場で起こる様々なアクシデントや、スタッフと俳優の葛藤が描かれる。伊藤と和合の熱演にも注目しながら、物語の行末を見守りたい。

出演者インタビュー:和合由依さん

Q1. 「パーセント」に出演することが決まったときのお気持ちは?

演技をするのは、2021年のパラリンピック開会式が初めてでしたが、演技をすること、表現することの楽しさを知りました。そこから2年間、お芝居はせりふのないものだけをしてきたんですが、せりふのある役に挑戦してみたいという思いがあって、今回のオーディションを受けました。

撮影が始まって、まず最初に「楽しい」というのが一番にあることに気づきました。ハルは結構苦しいシーンもあったんですが、楽しいからこそ、そこに向き合えて、頑張ることができました。自分が楽しいと思える事に対して夢中になって、悩めることって、本当にすてきなことだなって、今回役を演じてみて学びました。自分はお芝居することが好きなんだなって思ってます。

Q2. ハルを演じるうえで心掛けていることや役のみどころを教えてください

ハルは、未来(伊藤万理華さん)に対して強気な部分もあるんですが、ちゃんと芯を持って、自分の言葉を発していると思うので、その芯をぶれさせないことは、自分の中で考えて大事にしました。個人的には私よりもハルの方が芯を持っている気がして、尊敬してます。ハルは特別支援学校ではなく、一般の学校の中で生活をしていて、私も同じような環境で育ってきたので、そこは重なるなと思いました。

似ているところが多いけど、「和合由依」を出し過ぎても、宮島ハルでなくなってしまうから、自分をどこまで出していいのかが難しかったです。リアルな部分を出したかったので、ハルも人間だし、撮影する前に緊張する気持ちとか、その状態に体を整えることをやっていました。撮影しているのはハルの数時間なんですが、その前にも生きてきた中でのハルの出来事があって、その流れでちゃんと作るようにしていました。

ハルが関西ことばだと聞いたときは、うれしくて楽しみでした。東京に住んでいるので、最初は関西ことばを気にしすぎて演技がうまくできなかったんですが、だんだん演技に集中しても関西ことばが使えるようになったし、自分でも「関西のことばもいけるんちゃう?」と思っています(笑)

Q3. 撮影現場の雰囲気や共演者と印象に残っていることはありますか?

伊藤万理華さんは最初にお会いしたときに、きれいなお姉さんですてきだなという印象だったんですが、今は本当のお姉ちゃんみたいな存在です。撮影中も、困ったことがあればよく相談をしていて、今はお互いいじり合えるくらいに仲良くしていただき楽しいです。

この二人も喧嘩しながら仲がよくて、掛け合い漫才みたいで思わず笑ってしまう。いいなあ、この二人。

最初の顔合わせのときに、万理華さんが1人ひとりと対話して、「”わたし対あなた”ということを意識して、未来を演じたい」とおっしゃっていたんです。それを感じることができて、空気がすごくよかったというか、そんな現場だからこそ楽しくできたし、安心して撮影できたと思っています。すごく寄り添ってくれる環境だったと思います。

劇団「S」の皆さんは、十人十色という言葉が本当にピッタリで、それぞれに個性があって、劇団としてのまとまりもあって、ハルにとっても安心できる場所だし、すてきな空間だなと思いました。本当に楽しかったです。家庭以外に、そうやって帰ってこられる場所があって、そういう会話ができる大人が周りにいるハルは恵まれているし、本当に羨ましいです。

Q4.放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします

「パーセント」は、年齢問わず、今を生きる人たちに届けたいと強く思います。ハルを演じていて、撮影のカットがかかったときに、「ここはうまくいかなかったな」とか思うこともあったんですが、そこにこだわりすぎても、良い作品ができるかどうかと言えば、必ずしもそうではないと思っていました。自分が抱え込みすぎても、考えすぎてもダメな部分があると思うんです。ハルも私と同じ人間だから、考えているところがリアルに出たらいいなと思いました。未来との関係を通して、私もハルと一緒に成長した3か月間だったし、そこは画面から伝わると思っています。そんなハルと未来を、楽しみながら見届けてほしいし、最後まで見てもらえたらうれしいなと思います。

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