2022年7月8日に安倍元首相が銃弾に倒れてから、早くも3年が経とうとしています。
いまだに始まらない山上被告の裁判に、世間では「なぜこんなに時間がかかっているのか」「何か不都合なことでもあるのか」と不審の声が上がっています。
この記事では、山上被告の裁判がいつ始まるのか、なぜこんなに時間がかかっているのかを、分かりやすくまとめます。
山上被告の裁判はいつ始まる?

3年前(2022年)に奈良市で、安倍元総理大臣が銃で撃たれて亡くなった事件について、犯人とされる山上徹也(やまがみ てつや)被告の裁判に向けた話し合いが2025年3月4日に行われました。
この話し合いは、「公判前整理手続き(こうはんぜんせいりてつづき)」と呼ばれるもので、今回で6回目です。
裁判を始める前に、裁判官・検察官・弁護士の3人が集まり、 「何が争点(=どこが問題になりそうか)」かや、 「どんな証拠を使うか」を話し合う会議です。
事件から2年半余りがたちますが、弁護団は初公判について「具体的な時期が決まっているわけではない。まだまだ争点や細かい議論が残っており、早くてもことしの夏以降になると思う」と話していました。(出典はNHK関西NEWS WEB)
4日の話し合いは約40分で終わりました。山上被告本人は出席していません。
公判前整理手続き(6回目)で話し合われたこと
第6回目の公判前整理手続きで話し合われたことは、以下の2件です。
- 山上被告が持っていた自作の銃が、「法律で禁止されている本物の銃」と言えるかどうか。
- 裁判で使う証拠の整理。

話し合いが、もう6回も行われていたのね。山上被告は欠席か。まあ、当たり前かも。変な事しゃべったら、弁護側は困るもんね。
山上被告の裁判に時間がかかっている理由
2022年に安倍元首相の狙撃事件が起きてから、すでに3年が経とうとしています。なぜいまだに裁判が開かれないのでしょうか?
精神鑑定に時間がかかる
事件後、山上被告に対して長期間の精神鑑定が行われました。これは、彼の刑事責任能力(つまり、罪を犯した時に善悪の判断ができたかどうか)を判断するためです。
- 精神鑑定は数か月単位で行われることがあり、結果の分析にも時間がかかります。
- 鑑定結果に争いがあった場合、再鑑定や補足資料の提出なども必要になることがあります。



殺人事件があると、必ずと言っていいほど犯人の精神鑑定が行われるよね



そうそう。そしてやたらと時間がかかるのよね
事件が重大すぎて時間がかかる
安倍元首相に対する銃撃事件は極めて重大な事件です。そのため、証拠や背景事情も複雑になります。
- 今回の銃撃事件は「旧統一教会」との関係があるので、その関連調査や証拠整理にも時間がかかっている可能性があります。
- また、検察側としても起訴内容に抜けや誤りがないよう、慎重を期す必要があります。



弁護側も検察側も、抜けがないように必至なのよね



元首相が撃たれて亡くなるなんて、日本じゃ前代未聞じゃない?だって、日本は銃を持つことを禁止されてるからね!
証拠の整理に時間がかかる
この事件には多数の証人、証拠資料、防犯カメラ映像、インタビュー記事などが関係しています。
- 弁護側・検察側ともに膨大な資料を準備し、細かく調べ、戦略を立てなければなりません。
- 裁判員裁判となる場合、その準備(期日調整・証人確保など)にも時間がかかることがあります。



裁判員裁判?困るな、裁判員になりたくない…
弁護側の準備に時間がかかる
弁護側が無罪や減刑を主張するために、独自に証拠を収集したり、専門家の意見を聞いて書類を提出するために準備している可能性もあります。
特に、精神鑑定が関わっているので、入念な準備が必要です。
裁判所のスケジュール調整に時間がかかる
重大事件であるため、裁判官、検察官、弁護人、裁判員のスケジュールを調整するのが非常に難しいと推測されます。



やっぱりさー、弁護士も検事も、優秀な人を使いたいよね!



そうよね、弁護士や検事次第で判決が決まっちゃうことってあるよね。まあ、ドラマの見過ぎかもしれないけど。
山上被告の裁判はいつ始まる?まとめ
安倍元首相の銃撃事件の犯人・山上被告の裁判は、早くても2025年の夏と言われています。
膨大な資料の整理や準備、証拠の精査、精神鑑定、弁護士や検察官のスケジュール調整など、多くの理由で初公判まで時間がかかっています。
やはり、元首相の銃撃事件という、前代未聞の重大事件ですから、簡単に裁判が始まらないのは当然と言えるでしょう。