毎日のようにネットを賑わせている渡邊渚さん。
彼女には、賞賛する声、非難する声が半々のような気がします。
この記事では、渡邊渚さんのフォトエッセイを実際に読んで分かった、彼女の性格や「彼女が本当にしたいこと」を解説していきます。
渡邊渚は現在「自分探し」中
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ネットでは「渡邊渚さんて、いったい何がしたいの?」という声が多いのですが、確かに、やっていることが一貫して筋が通っていないので、何がしたいんだろうと思うのも無理からぬ話です。
結論から言うと、あの若さでいろいろなことを経験し、自分でも混乱し、会社も辞めてしまい、どうしたらよいか分からない、これからじっくり考えよう、そういう立ち位置にいるのではないかと思われます。
「自分探し」って、特にネガティブな意味ではありません。60歳になっても自分探しをしている人は大勢います。
まだ若い渚さんが、「これから自分は何をすればいいんだろう」と思い悩むのも当たり前でしょう。
小さい頃から優等生
渚さんは、小さい頃からいわゆる「良い子」で、おそらく親は何も心配しなかったのではないか、と思われるほどの「できた子供」だったようです。
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マジで?すごい!私なんか親に怒られてばっかりだったわ、いたずらっ子だったしね。
中学では生徒会長に立候補し、あとはひたすら受験勉強に明け暮れていました。
渚さんの第一志望は「慶応義塾女子高等学校」だったので、そのためにひたすら勉強し、友達もできず、中学の楽しい思い出はひとつもなかったそうです。
厳しい受験戦争を勝ち抜き、渚さんは見事に慶応女子に入学することができました。
大学は、そのままエスカレーター式で慶応大学に入学しました。
ミスコンに憧れていた大学時代
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渚さんは、慶応大学でミスコンに出場します。ところがその年、主催側の「広告研究会」が性加害トラブルを起こし、ミスコンは途中で中止になってしまいます。
その時渚さんは、以下のような発言をし、物議をかもしています。
「このような形でコンテストが中止になることが腑に落ちませんし、怒りがこみ上げてきます。大学に入学してからミスコンの事を考えない日はありませんでした」
性加害の被害者がいるにも関わらず、ミスコンに出ることだけを考えていたので中止になったことが許せない、という発言をしたミスコンの候補者は渚さんだけだったので、「わがまま」「自分のことしか考えていない」と、今でもそのような声が残っているのは確かです。
たまたま入ったフジテレビ
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渚さんがどこの会社を受けたのかは定かではありませんが、テレビ局はフジテレビだけを受けました。
一般的に、アナウンサー志望の人はキー局のテレビ局はすべて受けますし、静岡テレビなど地方の局も受ける人はザラにいます。
そういう意味では、フジテレビだけ受けてたまたま通ってしまった渚さんは、かなり珍しいタイプと言えるでしょう。
出会ってしまった不幸な事故
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フジテレビの女子アナは「恋愛禁止。もし付き合ったとしても、絶対に秘密で通せ」と言われたそうです。
何しろ朝2時起きだったので、それから4年間、恋愛もせず、友達と会うこともせず、ひたすら仕事に打ち込んだとフォトエッセイに書いてありました。
そんな中、「雨の日」の出来事に出くわしてしまいました。
女性ならみんな「なぜ一人で行ったの?」と思いますが、渚さんの場合、超超まじめな性格がたたったのかもしれません。
というか、それまで危ないことがなかったのかもしれませんね。社会人4年目ともなれば、危ない場面のひとつやふたつを乗り越えているはずですから、自分を守るためにはどうすればよいのか、判断はつくはずです。
渚さんの「真面目一直線」な性格が人を疑うことをせず、災いを招いてしまったのかもしれません。
フリーになって考える今後
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渡邊渚さんは、怖い思いをしてPTSDを発症し、会社を辞める決断をします。
その後、完全フリーとなった渡邊渚は、収入を得るために何をしたらよいかを考えました。
まずはフォトエッセイを出して、自分の写真、そして得意だった文章を載せて、自分の思いのたけを発表しました。
売れ行きは爆発的で、これまで数々の女子アナたちが書いた写真集を抜いて一位に輝きました。
タレントが書いた本をこれまでに何冊も読みましたが、お世辞にも「うまい文章」と言えるものではなく、まるで小学生が書いた作文を読まされているような気になりました。
ですが、渡邊渚さんは文章がすごくうまい!彼女の真面目で誠実な性格がよくあらわされている文章です。
現在、2冊目の販売が決まっています。
渡邊渚が将来やりたいこと
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渡邊渚さんはしっかり者なので、フォトエッセイにも金銭面の不安が正直に描かれています。
ネットでは、渚さんは「ふわっとしたことしか書かない」と言われていますが、それは間違いです。
事件のことについては守秘義務があるので、個人名や場所の特定などはしていません。ですが、そのほかはできる限り細かく描写しています。
特に、金銭面の不安はこのフォトエッセイの中で何回も繰り返し書かれています。この部分を読むと、「隠し事のない、正直な渚さん」の性格が読み取れます。
通常、お金の話にはあまり触れることがないのですが、彼女の場合、逆に「入院費の心配」「実家はお金持ちではないので、親にお金の心配はさせなかった」など、赤裸々に書かれているのが印象的です。
ところで、人は、いろいろ考えてはいても、最終的に「誰かの役に立ちたい」と思うものです。
渚さんにも、もちろんその気持ちはあります。自分がPTSDになったこともあり、そのようなひどい経験をした女性のために何かできたらいい、そんなことも考えています。
まだまだ手探りのようですが、とにかく彼女はメチャクチャ強い人間です。
入院中に、一度自分の命を絶とうとしたことがありますが、看護師さんに止められました。(よかったです)
フォトエッセイを読むと、ネットの中だけで知る渚さんとはかなり違うな、という気持ちになります。
だいたいの人はフォトエッセイを買って読まないので、「彼女はいったい何がしたいんだ」「どうせ目立ちたいだけなんだろう」と思うのも無理からぬ話です。
結論は、「彼女もまだまだ人生を模索中」ということです。
まだまだ若い彼女を、厳しい目だけでなく、暖かい目で見てあげたいと思います。