自分の子どもが知らないうちに6歳になって突然現れたという設定。「これってホラーなの?」というネットの反応もありますが、ホラーではありません。では、第2話のあらすじ、さっそくいってみましょう!あらすじの合間に感想も入っています。
この子は誰?
海という女の子が自分の子だと葬儀で知らされ、うろたえる夏。だが、自分のアパートに海がひとりで現れ、もっとうろたえることになった。
なぜ6歳の女の子が遠いところから電車に乗って来られらのか?それは、「以前、ママと来る練習を何回かしたから」だそうだが、ここも「ホラー」とネット民に言われていた。
でもまあ、自分(母親)が死ぬってわかっていたから、そのあとおばあちゃんと住むか、パパと住むかは自分で決めなねっていう、いかにも水希(ママ)が考えそうなことかなって思った
「夏くんのパパは、いつ始まるの?」
海にそう聞かれて「わからない」としか答えられなかった夏。
そのとき、一番電話がかかってきてほしくない人から、電話がかかってきた。恋人の弥生(有村架純)だ。
ただならぬ様子を感じて、アパートに飛んできた弥生は、夏のアパートに小さな女の子が訪ねてきていることを知る。
「えっと、どういう…昨日の、関係の?あとで聞くよ」
弥生は気を利かせて、海と遊び始めた。おばあちゃんが迎えに来ると聞いて、少し安心したようだったが。
図書館にて
図書館のカウンターで。
女性:昨日、どうだった?無事に?
津野:はい、海ちゃんもいい子にしてたし。
女性:海ちゃん、おばあちゃんと住むの?
津野:それしかないでしょう、父親いないし。
女性:転校するのかなあ。
津野は、黙々と作業を続けるしかなかった。
水希は図書館にお勤めだったのですね
迎えにきたおばあちゃん
夏のアパートに、海の祖母(大竹しのぶ)が迎えに来た。海は祖母と帰って行った。見送る夏と弥生。
車で帰りながら、祖母は「もう一人でどこにも行かないでね」と海に言った。
弥生と二人になった夏は、実は…と海が自分の子どもであることを告白した。
弥生はかなりうろたえていたが、必死に自分を抑えて、落ち着いて頭を整理しようとしていた。
弥生:で、昨日知ったの?
夏:うん、ごめん。
弥生:妊娠していたことは知らなかったんでしょう?じゃあ、仕方がない。謝ることはないよ。
夏は、妊娠を知っていたことをどうしても話すことができなかった。
夏:こうなったからには、あの子のことをちゃんと考えようと思う。
弥生:どういうこと?父親になるの?認知するっていうこと?
夏は何も答えられなかった。
弥生:あの、お母さん?はなんて言ってるの?責任取れとか?
夏:いや、この7年の水希のことを想像してくれって。でも、想像しただけで分かった気になったようじゃ、ダメだと思って。
海と祖母
祖母は、仏壇の水希の遺影に向かって、いろいろ話しかけていた。花の水を替えようとして、花瓶を倒してしまう。遺影が濡れてしまった。
「ごめんね水希、ごめんね水希」何度も言いながら、祖母は涙を流した。
海ちゃんの本
図書館で、津野が珍しくミスをした。本を何冊も床に落としてしまったのだ。あわてて駆け寄り、拾うのを手伝う女性。そのとき、一冊の本を手にした。海ちゃんの名前が書いてある絵本だ。
祖母が迷いながらも寄贈したらしい。
一方、海は学校へ通うようになっていた。祖母が担任の先生と、今の様子を伝えあう。今は祖母が送り迎えをしているが、遠方なので、二学期からは転校を考えていると言った。
海が迎えに来た祖母に「先生の名前、聞いた?夏なの!」
先生の名前は「夏美」だった。
鳩サブレ
海は家に帰って、クッキーを食べている。「これ、おいしい!」
祖母:ママが好きだったよね
海:これ、夏くんも好きかな?持って行ってあげよう!
鳩サブレ出た!鎌倉の至るところで売っている、豊島屋の鳩サブレ!修学旅行生は全員、鳩サブレの紙袋を下げて歩いているのです。(これはドラマとは関係ない)
おそらく、水希と夏がデートで来た鎌倉の海の場面がありましたが、その時に鳩サブレを買ったことでしょう。
確かに、素朴ではありますが、だからこその美味しさなんですよね。
祖母が「ちょっと待って!」と呼び止める。「ひと言言ってから行けばいいってことじゃないのよ。海に何かあったら、お母さんに怒られちゃうもの」
海は残念そうにうなずいた。
祖母、夏を呼び出す
祖母は、海の夏への思いを感じ、夏を呼び出した。
祖母:今、海は近くの講演で主人と遊んでいます。会っていきますか?
祖母は、海が夏パパに会いたくてたまらないのだと話した。さらに祖母は、前回アパートで見た弥生の存在も気になっているようだった。
夏は考えたあと、会わないで帰った。会う前に、弥生に話すべきだと思ったからだ。
弟との会話
夏には、義理の弟がいた。母親が再婚して、新しいお父さんの連れ子が今の弟だ。その弟と夏は仲がよい。
夏がアパートに帰ると、弟の月岡大和(木戸大聖)が部屋にいた。久しぶりだな、いや、特に用事でもないんだけど、などと会話する二人。
実は大和は、葬式から帰ってきた時の夏の表情があまりに暗かったので、大丈夫かと様子を見に来たのだった。
夏は、ふと思ったように、大和に聞いた。
「あのさ、お父さんと二人で暮らしてたとき、どうだった?」
「どうだったって、兄ちゃんがお母さんと二人で暮らしているときと同じじゃない?」
夏、弥生に打ち明ける
夏は会社帰りの弥生と待ち合わせ、弥生のアパートで思っていることを打ち明けた。
水希とが妊娠したことは知っていたこと、彼女が子供を産まなかったと思っていたこと。
そして、子供の存在を知り、「生きていてくれてありがとう」と心から思ったことなど。
弥生は「うん、うん」とお姉さんのように、あえて明るくふるまって聞いていた。だが、ちょっとトイレに行ってくるねと夏に言った。
弥生はトイレに座り込んで、大きく深呼吸を何度も繰り返した。弥生の頬に、大粒の涙がひとつぶこぼれ落ちた。
弥生の過去
翌朝目が覚めた弥生は、部屋の引き出しから一冊のノートを取り出した。ノートには、一枚の写真がはさまっていた。
胎児のエコー写真だった。
実は弥生は、以前別の男とつきあっていた時に、妊娠と中絶を経験していたのだった。
同意書にサインする二人。相手の男「浅井悠馬」については、記事の最後に記載しています。
つらい決断だっただろう。
弥生はきちんと供養してあげた。そして今日、産むことのできなかった我が子に手を合わせたのだった。
弥生の決断
弥生は夏に電話をした。
弥生:海ちゃんと一緒?
夏:これから行くとこ。
弥生:よかった。あの、もし月岡君がお父さんやるなら、私がお母さんやれたりするのかなって。
夏:え?
弥生:決めるのは海ちゃんだけど、選択肢の中に入れてもらえたらなって。
夏:わかった
夏、海を訪ねる
夏は、海の家を訪ねた。夏は緊張している。祖母も緊張している。
「これ、つまらないものですけど」と夏が差し出したもの。それは、鳩サブレだった。
「水希が、好きだったから」
祖母は一瞬驚いた様子だったが、思わず笑いだしてしまった。
その時、玄関先に津野が来ていた。海の本を返しに来たのだ。だが、家の中から「月岡君、麦茶でいい?」という祖母の声を聞き、ハッと立ち止まった。外から玄関をのぞくと、男性の靴が置いてあるのが見えた。
津野は、チャイムを鳴らさずに、その場にそっと本を立てかけて立ち去った。
そのうちに、海が帰ってきた。海は夏を見たとたん、抱き着いた。
海は言った。「手洗ってうがいしてくるね。そこにいてね!」
夏はすわったまま、固まっていた。
弥生の元カレ、浅井悠馬は誰?
弥生が以前つきあっていた彼氏は、浅井悠馬。今後も登場するものと思われます。
浅井の役を演じているのは稲葉友さんです。海のはじまりで、どんなふうに登場人物に絡んでくるのか、今からドキドキしますね。
それにしても、さわやかな稲葉さんてさわやかな方ですね。ドラマでうつむきながらサインしている男性とはまるで別人です。第2話では登場シーンはほんの少しで、セリフもありませんでしたが、どんな話し方をするのか、ぜひ聞いてみたいです。
#海のはじまり
— 稲葉友 (@lespros_inaba) July 12, 2024
浅井悠馬役で出演しております📺
心を芯から掴まれる作品、
これからの展開もお楽しみに。
有村さんとご一緒するのは
12年振りでした。再会は嬉しい。 https://t.co/bhlzEoZi78
なお、ドラマを横展開した「妊娠と聞かされた時の男の反応」ランキングを記事してあります。もちろん、浅井もランクインしていますよ!ぜひお読みください。
特別出演?の鳩サブレ
なぜか、鳩サブレが今回3度も登場しました。鳩サブレ儲かっているかなと調べましたところ、さっそく視聴者がネットで検索したようです。おそらく、相当数の売り上げがあったと思われます。
第2話では、鎌倉銘菓「鳩サブレー」が印象的なキーアイテムとして登場。その影響により、X(旧Twitter)で「鳩サブレー」がトレンドワード入りし、視聴者からのアクセスが殺到したせいか、鳩サブレーを販売する豊島屋の公式ホームページが一時ダウンする事態になった。 日刊サイゾーより
【海のはじまり】第2話:感想
私の知る限り、夏のように真面目で真摯な男性は相当珍しいですね。
男性は女性のように自分のお腹の中で10か月間子供を育てることはしませんから、普通に結婚していて赤ちゃんが生まれても、とまどうばかりです。
「いきなり小さい何かが家に新しく家族としてやってきました」的な感じで思っているそうですよ。
結婚していてもそうなのですから、大学生のときに妊娠し、それ以来子供が生まれたことも知らず、いきなり6歳の子どもが自分の子として現れたら、「知らないよ」となってもおかしくありません。
ですが、夏はきちんと自分の子どもとして考え、向き合います。現実的に「育てるのは無理だから、お母さん、お願いします」とでもなりそうなものですが、夏は本当に誠実な人なのですね、しっかりと命というものを考え、現実として何が良いのか考え続けます。
恋人の弥生に対しても、真摯な態度で、ウソをつかず、きちんと話をします。
弥生の過去も実は何もないわけではないということが判明しました。彼女は、生まれなかった(産まない選択をした)子供に申し訳ない気持ちがぬぐえません。
自分の辛い経験があったからこそ、生まれてきた命(海ちゃん)に寄り添おうとしているのでしょう。
ですが、ことはそう簡単に運ばないようです。
この物語に正解はありません。はたしてどうなりますか。