「燕は戻ってこない」観てますか?第5話からますます心配、かつ驚くべき展開になってしまいました。ネットも揺れに揺れています。今日は第5話のあらすじと感想です。ついでに戸次重幸さんのことも。
故郷に帰ったリキを待ち受けていたもの
今回の舞台は北海道。女満別空港を利用するので、札幌のような都会とは真逆の、何もない田舎が舞台です。この閉塞した空気が嫌で、リキは故郷を飛び出し、東京に行く決意をしたのでした。
草桶基の妻になったリキ
日本では代理母は認められていないので、違法性を回避するために、一時的に基(もとい)の妻になる必要がありました。
そのために、草桶夫婦(稲垣吾郎と内田有紀)が離婚届けを提出し、その後にリキが結婚届けを提出するという運びになったのです。つまり、もうリキは「草桶リキ」となったのです。
「出産するまで一時的に」という条件付きではありますが、戸籍を簡単に入れ替えすることに恐怖を感じます。
空港での温かくも冷たい歓迎
叔母さんのお墓参りで故郷に戻ってきたリキ。女満別空港で、さっそく知り合いに見つかります。以前リキが働いていた老人ホームの同僚で、今は空港の売店で働いています。目ざとく、リキの結婚指輪に気づきます。
「明日の夜、みんなで集まろう」という彼女の呼びかけにしぶしぶ応じるリキ。「結婚したの?」と聞かれて、リキは小さくうなずき、結婚相手のことも「ちょっと有名な人だから」などとしゃべってしまうのです。
隠したい気持ちがありながら、ちょっと自慢したい気持ちもある。「貧乏ながら精一杯がんばっている」リキではない、別の一面のリキが見えた瞬間でした。
本当に隠したいなら、指輪を外してくるもんね
家族に囲まれ結婚を報告するリキ
家に帰り、両親に「2か月前に結婚した」と報告したリキ。両親はもちろん驚き、「どんな人?」「親に黙ってなぜ結婚した?」「どうせロクなやつじゃないんだろ」「あんた、騙されてるんじゃないの?」などと立て続けに問い詰められ、リキは基のプロフィールを見せました。
両親はスマホを見つめ、リキとはあまりにも世界が違う相手に驚きます。驚きながらも、リキが結婚したという事実に安堵します。その安堵の意味は、「相手が良い人だ」ということよりも、「相手が金持ちだ」という事実に安堵しているようです。
その日の夜、兄夫婦も一緒に鍋をつつきながら、話題はもっぱらリキの結婚のこと。
リキ「マスコミが騒ぐとうるさいから、まだ私たちのことはオープンにしてないんだ。結婚がずっと続くかわからんし。意外とすぐに離婚するかも。」
結婚を自慢したい気持ちもありながら、離婚もにおわせるリキ。なんとも中途半端な気持ちが表れています。
すると、リキの母親(あめくみちこ)が思いもかけないひと言を発する。
「別れるんなら、その前に、子種(こだね)もらっときな。」
子供がいれば慰謝料も請求できるし、養育費ももらえる。お金の心配がないという親心からのひと言でしょうが、あまりにも露骨な親心です。
エージェントの青沼から連絡が入る
代理出産エージェントの青沼から電話があり、「次の排卵日は6日後です。お酒など飲んでいませんよね?」と言われる。
リキ「すぐ帰るので問題ないです。排卵予定日の二日前にはちゃんと行きます。」
青沼「それから、お伝えしたいことが。リキさんの家系に遺伝的疾患がないかどうか、草桶さんとも相談して調べさせていただきました。」
リキはイラっとして電話を切ります。
勝手にいろいろ調べられて、行動を監視されて、イライラが増していくリキ。
リキの悪い癖が出てしまう
自分も納得して契約に至った「代理出産」ですが、締め付けられると無性に自由になりたくなる気持ちが逆に湧いてきます。
飲み会の帰りに昔の上司とまずいことに!
以前リキが働いていた老人ホームの仲間たちと、飲み会をすることになったリキ。すると遅れて上司の日高(戸次重幸)が登場します。彼とは以前不倫関係にあった仲ですが、日高は平気でリキの隣に座ります。
日高に車で家まで送ってもらうことになったリキ。日高は悪気はないのですが、男性本能むき出しの男。片や、家庭と我が子を愛するお父さんという、男性にありがちなのでしょうか、二極の面を持っています。
日高に家まで送ってもらうことになったリキは、車中で基(もとい)からメールをもらいます。北海道に帰ったことを知らされていなかった基は、長い文章で怒りの感情をぶつけてきます。
メールの文面を読み、イライラが最高潮に達したリクは、自分から日高を誘います。
なんていうことをしてしまったの、リク!いくらなんでもそれはヤバい!
ダイキと会うリク
東京の自宅に帰って来てから、ダイキと一緒に自宅で夕食を食べるリク。夕食の焼き肉は、リクのお母さんが「草桶さんに食べてもらって」と持たせてくれたお肉です。代理出産の契約で禁止されているお酒も、もちろん飲んでいます。
ダイキに、基からのメールを愚痴るリク。ダイキはリクの気持ちに寄り添いながら、自分も故郷の与那国島に帰ろうかと思っていると打ち明けます。
ハルもいなくなり、ダイキもいなくなったら、自分は一人になる。
寂しい気持ちのリクは、ここでまたダイキを誘ってしまいます。
リクさん、日高さんに続いてダイキさんとも・・・大丈夫?
次の排卵日までに・・・これはまずいのでは?
次の排卵日まで6日もあるから大丈夫だろうと、たかをくくっていたリクは、その「大丈夫でしょ」が自分の勝手な憶測だったことを知ります。ネットでいろいろ調べるリキ。調べれば調べるほど不安は倍増してきます。
カレンダーを見て、まずいことをしてしまったと気づくリキ。
このままだと、6日後の排卵日にまだ残っているリスクが十分あります。ということは、もし妊娠しても誰の子供か分からない…まさに悲劇。
すべての原因はリクにあるとしても、生まれてくる子供には何の罪もありません。他人事ながらドキドキが止まりません。
それにしても、代理出産というビジネスは日本では合法化されていませんが、アメリカのカリフォルニア州ではとっくに合法化されているんですね。
ちなみに、調べてみたら代理出産プログラムのサイトが出てきました。知らなかった自分が恥ずかしいし、ドラマがフィクションでないことにも驚きを隠せません。
他人事ながら、怒ったり心配したりの視聴者
この回が終わってからネットの反応がすごかった。まず、リキの行為がちょっとした炎上状態。ドラマだからそんなに怒らなくていいんじゃないかと思うけど、リキに対してマジで怒り狂っている人たちがいました。
それほど怒られるってことは、役者冥利に尽きるということでしょう。
私も、心配しながら「あんたさー、マジでいいかげんにしなさいよ」と心の中で思っていましたが、みんな同じように思ってるんだなあと、なんとなくネットに書き込む人たちが代弁してくれるような気持になりました。