バーニングプロダクションの社長を長く務めた「芸能界のドン」周防郁雄さん。
とかく芸能界は「黒い噂」が昔から絶えませんが、自死した三浦春馬さんと周防さんの関係がいまだに取りざたされているので、その理由と噂の真偽について解説します。
周防郁雄と三浦春馬の関係は?
周防郁雄はバーニングプロダクションの社長です。一方、三浦春馬はアミューズに所属していました。
アミューズは、設立するとき(1977年)資金の半分を周防から出資してもらっていますが、周防氏が経営権を持っていたという事実はありません。
三浦春馬は4歳のころから「名子役」として名をはせていましたが、アミューズに所属したのは2004年です。
芸能界のドンであり、バーニングプロダクションの「周防郁雄」と三浦春馬がどのような関係だったのかは分かりませんが、少なくとも三浦さんの自殺と周防氏を関連づけるのは無理があるように思われます。
三浦春馬は自殺か他殺か
発見時間の食い違い
三浦春馬さんが発見されたのは2020年7月18日の昼過ぎでしたが、当初は「マネージャーが当日の朝、三浦さん宅を訪れて発見した」と報道されました。
報道と警察の発表が食い違いましたが、このような突然の事故・事件の場合、事件直後の発表が混乱するのはよくある話です。
AMUSEからの正式な発表を以下にまとめます。
当日は午後から仕事だったので、約束の時間にマネージャーが迎えに行きました。返事がないので管理会社に連絡し、鍵をあけてもらったところ、すでに本人の意識がない状態で見つかりました。
すぐに警察と救急を呼び、病院に搬送されましたが、14時10分に永眠しました。
遺書はあったのか?
遺書についても、最初は「遺書があった」と報道され、次に「遺書はなかった」と報道されました。
おかしい、何か隠しているのでは?と噂されましたが、それも単なる誤解に過ぎず、「ノートは見つかったが、中に遺書らしき言葉は残されていなかった」のが事実です。
火葬するのが早すぎる
上のXの投稿では「暗殺の証拠を隠滅するため、二日間で無理矢理火葬した」という趣旨ですが、これはどうかなと思います。
1日目:三浦春馬の死亡確認。検視の結果、自殺と断定
2日目:病院から葬儀社(斎場)へご遺体を運ぶ。葬儀社との打ち合わせ。
3日目:密葬のため、近親者とごく親しい仲間でお別れをする。そのまま火葬場へ運び、火葬する。
このような日程は至極「普通」の流れです。特に、当時は2020年7月で、コロナの真っ最中です。大々的な葬儀は皆さん行われませんでした。
さらに、7月は猛暑のため、ご遺体は腐敗しやすく、ご遺族の意向で「なるべく早く、きれいな状態でお見送りしたい」ということだったと察します。
ゆえに、「他殺を隠ぺいするために火葬を早めた」という噂は間違っていると思われます。
「アミューズ豊島保養所」の噂
アミューズは、瀬戸内海の島に「豊島(としま)保養所」という、所属タレントたちのための素晴らしい保養所(高級ホテル並み)を建設しました。
噂では、その保養所が「小児」を対象とした悪趣味な要人のための場所だと言われています。
その悪事を知った三浦春馬が、子供たちを救うために悪事を暴こうとして、あの世に葬られたという説が出回りました。
ですが、その島は島民が700人ほどいますし、外からどんな人間が入ってきたかはすぐに広まります。
というわけで、この「陰謀論」的な話はあくまでも陰謀論界隈の話としてとらえていたほうがよさそうです。
東京消防庁の人間に聞いた話
ここで、私の知り合いの「東京消防庁」の人間に聞いた話をします。
人が首を吊っているのを発見すると、119番に連絡します。駆けつけるのは、消防隊員と、少し遅れて救急隊員です。
消防隊員は、首を吊っている人間のロープを外し、救急隊員に渡す役割をします。救急隊員は、それまで手を出しません。
救急隊員は、担架に乗せた人間を救急車で病院へ搬送します。消防と救急では役割が違います。
消防隊員は、死因の特定や犯人捜しをすることはありませんが、さすがに「これは他殺だろう」「これは自殺だろう」くらいはだいたい分かるそうです。
三浦春馬の場合、後の噂で「三浦春馬は全身が傷だらけだった」と言われましたが、消防庁の人間に聞いたところ、
「自分たちが見て絶対に他殺だとわかっているのに、自殺だと片付けられたと知ったら、さすがにそのままではすまさないだろう」ということでした。
東京消防庁の中でも、そのような噂はなかったとのことですので、三浦春馬さんの自殺説は濃厚であると思います。
クローゼットで首を吊っているのは不自然?
陰謀論界隈では、「三浦春馬はクローゼットのような狭い中で首を吊っていた。これは不自然である。だから自殺ではない」という説もよく聞きます。
ですが、自分の部屋を見渡してみてください。天井に、首を吊るのにふさわしいモノはありますか?
特に洋間は「箱」状態なので、天井には何もないはずです。
三浦春馬さんも、首を吊るロープをひっかける場所として、クローゼットのハンガーポールを見つけたのでしょう。
これも東京消防庁の人間から聞いた話ですが、自殺現場で、首を吊るのに一番多い場所は、ドアのノブだそうです。
人間、首を吊る場所はドアのノブでも事足りるそうです。(恐ろしいですが、本当です)
ですから、三浦春馬さんがクローゼットのポールにロープをかけたのは、至極自然な流れと考えられます。
「陰謀論」が一番恐ろしい説
もしもそれが本当なら嬉しい話ですが、三浦春馬さんは納骨され、お墓に埋葬されています。
その他、関東連合説や、SNSに残した三浦さんの数々のメッセージなど、陰謀論者たちが唱える説は数多くあります。
ですが、どれも証拠のないもので、「誰かから聞いた」「知り合いの知り合いが言ってた」「ユーチューバーのあの人が言ってた」など、二次情報、三次情報ばかりです。
天国の三浦さんは、今どんな気持ちでこの世界を見ているでしょうか。
真面目で、倫理的で、いつも誠実だった三浦春馬さん。彼が天国で楽しく暮らしている姿を、せめて想像しようではありませんか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。