韓国ドラマ「スカイキャッスル」を観ましたか?観た人も観ていない人も、日本版スカイキャッスルの放映が楽しみですね。
韓国ドラマ「スカイキャッスル」が日本版としてリメイクされるにあたり、日本版の見どころをまとめました。
【スカイキャッスル】日本版:どんなドラマ?
スカイキャッスルは、「セレブママたちのお受験戦争」プラス「エリート医師の旦那たちの出世戦争」の二本仕立てで進んでいきます。
さらに、夫婦の秘密、不気味な受験コーディネーター、セレブの知られざる内側、夫のモラハラなど、様々な側面が絡み合い、一瞬たりとも目が離せないストーリーになっています。
特に、子供を持つ方は、毎回ドラマを観たあとは放心状態になるでしょう。自分の子育て、どうしようかな?何が子供のためになるのかな?など、深く考えるきっかけになることは間違いありません。
まずは、登場人物をご紹介しましょう。かなりキャラの濃い人たちの集まりです。こんな人たちがまわりにいたらヤバいなと誰もが思うような、そういうタイプの人物が勢ぞろいです。
スカイキャッスル:キャスト(登場人物紹介)
それでは、スカイキャッスルの濃い面々をご紹介しましょう。
浅見紗英(あさみ さえ)(39)/松下奈緒
高級住宅地「スカイキャッスル」に住む専業主婦の紗英。家族はエリート医師の夫、二人の娘。姑の望みは、親子3代を医師にすること。そのため、長女の瑠璃をどうしても超難関の帝都医大付属高校に合格させなければならない。紗英は自分のすべてを瑠璃の合格に捧げている。
日々の振る舞いは一分の隙もなく優雅。スカイキャッスルの住民たちも羨望の眼差しを注ぐほど、経歴も容姿も完璧なセレブに見えるが、彼女にはどうしても隠しておかなければならない秘密があった。
二階堂 杏子(にかいどう・きょうこ)(38) 比嘉 愛未
スカイキャッスルの住民で、大学院にも進んだ才色兼備な専業主婦。大学院在学時に妊娠が発覚。夢を諦めて中退し、医師と結婚した。真面目で慎ましいが、実は芯の強い女性。他の母親と同じように息子を帝都医大付属高校に入れようと必死で、紗英と受験コーディネーターを奪い合うことに。俺様気質で高圧的な教育を続けるモラハラ夫に対し、密かに鬱屈とした感情を抱えているが…!?
夏目 美咲(なつめ・みさき)(36) 高橋 メアリージュン
スカイキャッスルで暮らす元女優志望の専業主婦。情熱的でチャーミングな性格。結婚相談所を通じて医師と結婚。愛嬌があり、いつも明るいのが良いところだが、人の意見に流されやすい一面も。息子が勉強嫌いのため、子育てに苦労している。息子を溺愛しているが、時として強い言葉で息子を傷つけてしまう。
南沢 泉(みなみさわ・いずみ)(39)/木村 文乃
スカイキャッスルに新たに引っ越してくる小説家。児童養護施設を運営していた両親のもと、素朴で気さく、かつ思いやりのある性格に育った。実直で、曲がったこと、おかしいと思ったことがあると放っておけない。医師の夫&一人息子と仲睦まじく暮らしているが、少々複雑な家庭の事情もある。また、勉強だけを重視する他の母親たちとは違い、息子の自主性を尊重。それが原因でスカイキャッスルの母親たちから冷遇されることも。スカイキャッスルに越してきたとき、紗英の顔に見覚えがあったが、人違いと言われる。はたして?
スカイキャッスル:キャスト 夫紹介
浅見 英世(あさみ・ひでよ)(51) 田辺 誠一
浅見紗英の夫で、名門「帝都病院」の脳神経外科医。医師の父と名家出身の母との間に一人息子として生まれ、この上なく順風満帆なエリート街道を歩んできた。ところが、脳神経外科部長になる日も近いかと思われた矢先、病院長にスカウトされた医師・南沢公平が登場。出世街道に暗雲が立ち込める。さらに、彼にとっては「え?とっくの昔に終わっていたんですけど」という事態に直面し、さてどうするか。出世のみならず、プライベートでも頭を抱えることになる。
二階堂 亘(にかいどう・わたる)(49) 鈴木 浩介
二階堂杏子の夫で、帝都病院の脳神経外科医。今もなお自身を苦しめる“ある過去の事情”から、息子を外科医にしようと血眼になる、過度にも程がある教育パパ。息子の勉強は自分でみなければ気が済まない。ゆえに、息子を帝都医大付属高校に合格させるため、自ら学習を猛烈指導する。エゴイストで亭主関白なモラハラ夫で、堅物な一面がある。妻の杏子はよく我慢しているのだったが、ある時点をもって妻が反撃に出る。
夏目 龍太郎(なつめ・りゅうたろう)(42) 本多 力
夏目美咲の夫で、帝都病院の脳神経外科医。美咲の尻に敷かれている。先輩医師の浅見英世に忠誠を誓うお調子者。英世が脳神経外科部長になれるよう奔走するが、病院長の悪口を本人に聞かれたり、逆に英世の足を引っ張ってしまうことも。事あるごとにうっかり口を滑らせ、美咲に怒られる。歩くスピーカーと言われている。ドラマでは唯一の癒し系と言えるだろう。
南沢 公平(みなみさわ・こうへい)(45) 大谷 亮平
南沢泉の夫で、地方の医大を出た脳神経外科医。病院長にスカウトされ、帝都病院で働き始める。長年ネパールで医療奉仕活動を続けてきた人道主義の医師で、謙虚・謙遜・謙譲の三拍子そろった理想の夫であり、医師である。脳神経外科学会で最優秀論文賞を取るなど、医師としても極めて優秀で、将来を嘱望されている。
九条彩香(くじょう あやか)/小雪
受験コーディネーター。合格率100%を誇り、冷徹なまでの指導で母と子供を洗脳する。独自のデータと技術により受け持った子供の成績はトップに上り詰めるが、のちにその方法が問題になる。母親たちは、自分の子供の受験を成功させるべく、どうしても九条に指導を頼みたいのだが、九条は一年に二人しか生徒を取らないことで有名だった。
ドラマの見どころ3選!
スカイキャッスルは見どころ満載、母親も父親も、クセのある人物だらけだ。彼らの織りなすストーリーは、時として恐ろしく、時として惨めで、時として同情し、泣けてくる。ドラマを観るにあたって、「ここはどうしても外せない」部分を3つあげてみた。
浅見母娘の狂気
物語の主役、浅見紗英(松下奈緒)とその娘の、他人を蹴落としてでも自分たちの幸せ(と言えるのかどうか)を勝ち取りたいという欲望には恐怖を感じる。狂気とも言えるだろう。
だが一番怖いのは、その狂気の中に自分たちが存在しているという状況が分かっていないことだ。この母娘の結託具合はすさまじい。
そして、母娘の間に九条(受験コーディネーター)が入ってくることにより、さらに常軌を逸していく様子を、見逃してはならない。彼らの変遷は見ものだ。
南沢泉(木村文乃)の度の過ぎたおせっかいが幸せを呼ぶ?
スカイキャッスルにはおよそ似つかわしくない人物が、南沢泉だ。とあるきっかけがあって、自分たちも予期せずしてスカイキャッスルの住人になる。
セレブには無縁、受験にも不熱心、言いたいことは言う、正義を貫く、そんな彼女は時として人のプライバシーに手を突っ込み、おせっかいすぎる世話を焼く。これが住民たちの反感を買うことになるのだが、彼女は気にしない。
見ているほうもハラハラし、「ちょっとやりすぎじゃないか」と思うこともある。彼女に引っ掻き回されるSKYキャッスルの住人たちとのバチバチが見もの。
九条彩香(小雪)の人間離れした指導
このような受験コーディネーターが、日本には本当に存在するのかは分からない。もともとは韓国のドラマなので、韓国には彼女のようなコーディネーターが確かに存在する。恐ろしいことだ。
受験コーディネーターは、勉強だけを教えるのではない。子供部屋のインテリアから机やライトの配置、母親の役割の指導、生徒会活動まで、24時間の生活を管理してくる。
すべてが完璧な指導に見えるが、その先にあるものとは…。九条の過去にも注目である。
日本版SKYキャッスル:見どころまとめ
まだ日本でのドラマ放映が始まっていないので何とも言えないが、韓国ドラマを観た限りでは、ストーリーはほぼ同じようである。ただ、日本の受験に合わせるため、韓国では大学受験だが、日本版では高校受験という設定になっている。
確かに、日本では私立の場合、大学へ入学させるためには高校からエスカレーター式に上らせるほうが、親として気が楽だからだ。
その分、お金もかかるし、子供もまだ未熟なので精神的にも不安定。いろいろ葛藤があるだろう。
日本では、大学受験熱は韓国ほどでもない。韓国は何といっても大学がすべてという風潮がある。
「今の韓国を知りたかったらSKYキャッスルを観ろ」とは、韓国人がよく言うセリフであるから、このドラマは決して絵空事ではない。だからこそ、韓国人は他人事とは思えずにドラマに釘付けとなったに違いない。
日本は、韓国よりはずっと学歴に対して「ゆるい」国である。というか、日本は自由になった。個人の価値観を認めるようになり、自由を謳歌しても、それは自己責任という形で納められる。
それが良いのか悪いのかは分からないが、自分で自分の責任を取れる国という意味では、日本は良い国と言えるだろう。
SKYキャッスルは、どれほどの不自由さを見せつけてくれるのか。楽しんで観ることにしよう。
おまけの感想
今回、木村文乃が扮する南沢泉がSKYキャッスルの生活を引っ掻き回すことになるのだが、それは正義感によるもので、歯に衣を着せぬ性格だから。
しかし、これはどこかで見た光景だと思ったら…TBSドラマ「マザー・ゲーム ~彼女たちの階級~」で同じ役柄を演じていたのだった。このドラマ、名門幼稚園を舞台に逆境に立ち向かうバツイチ・シングルマザーの姿を描いたものだが、主役が木村文乃。
今の女優さんの中で、木村文乃以外に誰かこういう役をこなせる人はいないの?と思う今日この頃です。