パリ五輪のスケートボード競技。東京五輪で初めて採用されてから、今回で2回目となります。この大会でも10代の選手が大活躍し、特に女子ではメダルを独占状態です。
これに対して、年齢制限を求める議論が熱く盛り上がっています。この記事では、スケートボードの年齢制限なるか?について解説していきます。
スケートボード(ストリート) 金銀銅メダリスト 女子の結果一覧
パリ五輪で2回目の正式競技に採用されたスケートボードは、今大会も10代の活躍が目立ち、年齢制限の導入をめぐる議論が沸騰しています。ストリート競技、パーク競技と試合が行なわれるたびに話題になり、反響がさらに拡大している模様です。
こちらは、オリンピック女子スケートボードのストリート、金銀銅メダリストの一覧です。
【スケートボード ストリート 女子 結果】
メダル | 名前 | 国籍 | 生年月日 | 年齢 | 性別 |
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金メダル | 吉沢 恋(YOSHIZAWA Coco) | 日本 | 2009年9月22日 | 14 | 女性 |
銀メダル | 赤間 凛音(AKAMA Liz) | 日本 | 2009年1月8日 | 15 | 女性 |
銅メダル | ライッサ・レアウ(LEAL Rayssa) | ブラジル | 2008年1月4日 | 16 | 女性 |
他にも、4位の崔宸曦(中国)が2009年生まれの14歳、6位のページ・へイン(アメリカ)が2008年生まれの16歳、7位の中山楓奈が2005年生まれの19歳と10代が独占している状態です。
下の写真は、ストリート女子の表彰台の様子。真ん中が金メダルの吉沢恋(14)、向かって左側が銀メダルの赤間 凛(15)音、右側が銅メダルのライッサ・レアウ(16)。
スケートボード(パーク) 金銀銅メダリスト 女子の結果一覧
こちらは、オリンピック女子スケートボードのパーク、金銀銅メダリストの一覧です。
【スケートボード パーク 女子 結果】
メダル | 名前 | 国籍 | 生年月日 | 年齢 | 性別 |
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金メダル | アリサ・トルー(TREW Arisa) | オーストラリア | 2010年5月12日 | 14 | 女性 |
銀メダル | 開 心那(HIRAKI Cocona) | 日本 | 2008年8月26日 | 15 | 女性 |
銅メダル | スカイ・ブラウン(BROWN Sky) | 英国 | 2008年7月7日 | 16 | 女性 |
金メダリストのアリサ・トルー(14)選手。
10代のメダリストたちが表彰台に!真ん中が金メダルのアリサ・トルー(14)、向かって左が銀メダルの開 心那(ひらきここな)(15)、右が同メダルのスカイ・ブラウン(16)です。
その他にも5位のヘイリ・シルビオ(フィンランド)は2011年生まれの13歳と非常に若い選手です。また、予選敗退となってしまいましたが、中国の鄭好好は2012年生まれの11歳で話題となりました。
男子チームは年齢層が広くて面白い!
一方で男子パークには、1975年生まれの49歳ダラス・オーバーホルツァー(南アフリカ)や、1973年生まれの51歳アンドリュー・マクドナルド(イギリス)など、ベテラン選手も出場し健闘をみせています。
ネットの声も、それを喜んでいる人多数。
「10代とか20代前半の選手がほとんどの中に46歳のおじさんが出てる。 かっこよすぎだろ」
「オバーホルザー選手、かっこよかったですね。どんな年齢になってもチャレンジできるし、楽しめる!を魅せてくれましたね。イケオジ世代の星になりそうです」
「49歳のスケボー選手 ぜんぜん知らんかったけど、応援してしまった 失敗してもかっこよすぎ あんな歳の取り方したい」
46歳のスケートボーダー✨
— りょう@リクルーター🤱1y11m (@drumkanwinkk) August 5, 2021
カッコいいなーー😃✨#オバーホルザー#スケートボード #Tokyo2020 pic.twitter.com/OHx2tx1Y9p
やはり、見ている側からすると、いろいろな年齢層の人たちが、思い思いに自分のスケートボードを楽しんでいる姿を見たいですね。私たちも楽しくなります。
10代だらけのスケートボードに、年齢制限を望む声も
今回、女子が特に10代がメダルを独占する形になりました。
冬季五輪競技における「フィギュアスケート」、「スピードスケート」、「ショートトラック」には16歳以上という年齢制限があります。
また、「体操」「新体操」「トランポリン」などには、各競技16~18歳という年齢制限があります。
こういった制限を行なう理由のひとつとして、若い選手が、過度なトレーニングなどで健康に悪影響を与えないためと言われています。国は違いますが、ロシアのフィギュアスケートの女子は、小さい頃から過酷なトレーニングをしてお互いを競わせ、結果として「使い捨て」のような形になってしまっているのは周知の事実です。
年齢について、今回のスケートボードの女子結果を見たSNSの反応は様々です。
「男性は結構年齢差があるな」
「若さと身軽さが重要な競技なんだな」
「低年齢化がひどすぎてかわいそう、見てられない」
「年齢制限のルール、時間の問題かも」
「年齢制限はつけたほうがいい、だって小柄な選手が圧倒的に有利じゃない?」
「身体が小さい子ばっかりだね」
「男性は40代や50代もいて、見ていて面白いな」
このように、年齢に関して様々な声があがっています。
なぜ、女子だけこれほど10代だらけなのか分かりませんが、男性のように、もっと幅広い年齢の人が出てくれると面白いですね。
ブレイキンのの女子日本代表のAYUMIさんは41歳。ブレイキンの世界では、技のみならず、オリジナルな自分だけの世界を持っている人も高評価をもらえます。会場にいる人を味方につけたら、もうこっちのものです。
スケートボードも、技だけでなく、他の要素も盛り込めたらもっと深みのある競技になるのではないでしょうか。