ドラマ【流星の絆】第4話:あらすじ

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時効3か月を迎えて、警察も動き出した。柏原と萩原は頻繁にカレー店で働く功一を訪ねてくるようになった。だが、警察を全く信用していない功一は、何としてでも犯人は自分たちの手で捕まえたいと思っている。ゆえに、刑事たちには、弟たちと会っていることすら隠している。

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目次

とがみ亭御曹司との出会い

ワインの試食会にもぐりこんだ泰輔と静奈。

戸神行成との出会い成功

とがみ亭二代目、御曹司の戸神行成と偶然出会ったフリをした、静奈と泰輔。今のところ順調だ。

戸神が二人に話しかけてきた。「今の話、もう少し聞かせてほしい」と、名刺を二人に渡した。

「まあ、あのとがみ亭の?そんな方が近くにいらっしゃったと知らず、すみませんでした。」

「いえいえ、お客様の社交辞令でない本音をお聞かせいただければ幸いです。」

戸神はどこまでも紳士だ。

泰輔も名刺を渡した。「宝石商 春日井」だ。

静奈は「高峰佐緒里」。父の転勤でカナダ住まいだったが、現在は京都の大学4年生。社会勉強のために東京に出てきているという設定。(静奈はこのために英語を猛特訓した。)

戸神は、ぜひ静奈に自分の店に来てほしい、そこで直接話を聞きたいとお願いした。

恋心を抱く行成

行成の心は弾んでいた。ワインの試飲会では、仕入れのワインも決まったし、素敵な女性と知り合えた。

高峰さおり。さおりさんは育ちもよく、清楚で、しかも強い意志を持つ眼差しを持つ。

行成はスキップしながら功一のカレー店へ入ってきた。

「これって、恋かも。」

それを聞いて功一は顔をしかめた。面白くなかった。

功一の書いたシナリオには、行成と静奈の恋は入ってくるはずもなかった。物語はうまくいくか?心配になってきた功一だった。

ダイヤモンドのシナリオ

功一の描いたシナリオはこうだ。

宝石商である春日井(泰輔)は、ダイヤモンドを1000万で行成に売りつける。行成は、そのダイヤを静奈にプレゼントする。もちろん、ダイヤモンドはニセモノだ。

かくして、一千万円まるまる懐に入ってくるという算段だ。

「なんか、やる気が出ない。」と静奈。これまでは、復讐という目的があった。自分をだました相手から金を巻き上げるという詐欺的な手法も、相手への憎しみがあったからできたことだ。

だが今回は違う。ただ、行成がとんでもない金持ちだというだけで、人をだましていいものか。しかもとても誠実で仕事に熱心な青年だ。

功一は、「だから、これで最後にする」と言う。「1000万入ったら、これで洋食屋をやろう。3人で。」

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時効が迫り、焦る刑事

似顔絵だけが手がかり

柏原と萩原がまたカレー屋にやって来た。

「傘からも、凶器の包丁からも、指紋は出なかった。あとは、この似顔絵だけ。この前摘発したこの男たち、お前の父さんに金を貸したやつらだ。この男たちの写真を泰輔に見てもらいたい。」

いや、連絡も取ってないし、どこに住んでいるかも分からないと功一は答えた。

警官は泰輔がDVD店で働いていることを突き止め、彼に会いに行った。写真を見せたが、泰輔は「どれも違う」と答える。

空振りだと分かった柏原は店を出るが、そのときある男の姿を見た。カレー屋の店主だ。なぜ、彼がここに?

カレー屋の店主は、功一たちが暮らした施設の施設長だった。今は吉祥寺でカレー屋をやって功一もそこで働いている。しかも、功一の弟泰輔の働いているDVD店にも出入りしている。

「ずっと、親代わりだったんですね。」

「でも、なんで弟たちとは連絡を取ってないと嘘をついたのだろう。オレたちはそれほど信用されていないのか。」

約束した「とがみ亭」に出向く静奈

さおり扮する静奈は、行成に約束したとおり、とがみ亭で食事をした。行成は、味はどうかと聞いた。

味はいいけれど、カウンターが気になる。どうしても常連客の雰囲気が、疎外感を味わわせる。それから、あそこの照明の角度がよくない。照明はいち方向から当てると、顔色が暗くなるから。

行成は感心して聞いていた。なるほど、そんなところまで気づいている人なのか。素晴らしい。

行成は、自分がこれからオープンする麻布店について語り始めた。

カップルでも、ファミリーでも、どんな人でも気軽に入ってこられる、温かい店にしたい。自分の店だと思ってくつろげるような、庶民的なお店。

そんな店が行成の思い描いていた理想の店だった。

静奈は彼の言葉を聞きながら考えていた。

「それって、アリアケだよね?うちの両親の店。私、いったい何やってんだろう?」

静奈の心に、モヤっとしたかたまりが生まれてきた。「罪悪感」というかたまりが。

高山から連絡が

高山からメールがあった。会いたいというメール。もちろん、静奈にではなく、「南田志穂」にである。もう二人は、200万のドル建て債券を買った仲だ。結婚の約束もしている(と、勝手に高山は思っていた)。

カフェで会うと、静奈は「カナダに留学する」と高山に言った。驚く高山。なんでカナダに?

「カナダは空気がいいので、世界中から病気の人が療養に来ています。そんな人たちのために。」

「待っています、いつまでも。」高山は涙をこらえながら静奈に言った。

それをじっと見ている男がいた。ホストの一矢だ。

「あれ?カナダに行ったしおりに似ている!でも、おかしいな。いや、彼女はあんなことをする人間ではない。絶対に人間違いだ」

一矢は店を後にした。

筆者の意見

危ないところでした。バレなくてよかった。

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試食会とハヤシライスと犯人

静奈は、麻布店の試食会に呼ばれていた。今日は貸し切りだ。これからオープンする店のメニューを食べてもらっているのだ。

最後に出てきたのが、ハヤシライスだ。

「どうでしょう。とがみ亭のハヤシライスの味を、完全に再現しました。うん、これなら看板メニューになる。」

おいしそうに食べる行成。ふと見ると、静奈の目から大粒の涙がこぼれおちた。

一方、功一と泰輔は、店の近くに車を停めて、静奈が出てくるのを待っていた。

一台の車が、前方に停まった。そこから出てきた男を見て、泰輔の顔が凍った。

「あいつだ。あの夜、裏口から出ていった男。」

その男は、両親が殺されたときに家から走って逃げた男だった。

「間違いない。」

その男は…

とがみ亭初代「戸神まさゆき」だった。

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