【夫の家庭を壊すまで】第7話:復讐のはじまり

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みのりの祖父が亡くなった。夫の勇大(竹歳輝之助)と、姑の裕実(麻生祐未)は、やっとこの日が来たと大喜び。だが、みのりの心は煮えたぎっていた。これから何が始まるのか、二人は知る由もない。

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目次

前回までのおさらい

みのりの祖父が亡くなった。報告を受けた勇大はすぐに母の裕美に報告する。二人とも、待ち望んていた日が来たと大喜びだ。

みのりの祖父が、亡くなる直前に「みのりは、月城ジュエリーの社長の子どもだ」と言い残していた。初めて聞き、驚いたみのりだが、実はその事実は、裕美はとうに知っていたのだ。

裕美は昔、月城家にお手伝いさんとして働いていたが、その時、月城社長が秘書の女性と不倫をしてできてしまった子供がみのりだということを知っていた。

裕美の息子・勇大が高校生になり、同級生に偶然にもみのりがいることを知る。わざと近づかせ、突き合わせて結婚まで持っていかせたのも裕美だ。

みのりと勇大の結婚は、あらかじめ「シナリオ」として練られていた結婚だった。もちろん、理由はただひとつ。実の父親の月城社長の遺産を継ぎ、莫大な遺産を手に入れるためだ。

勇大は理子が好きなので、みのりが遺産を受け取ったあとに離婚し、まんまと遺産をせしめ、理子と結婚するという筋書きまでできていた。

すべての壮大なシナリオに気づいたみのりの怒りは、いかばかりであったろうか。

筆者の意見

大暴れしたいところですが、ここはじっくりと復讐するしかないですね

みのりの祖父の葬儀

みのりの祖父の葬儀に、なんと実父の月城社長が来た。黙って目を合わせるみのりと月城社長。

その光景を見つめる勇大と裕実。

「おじいちゃん、私はやらなきゃいけないの。お母さんの人生を壊したこの男と、私の人生を壊したあなたたち。もうすぐ、全部壊してやるから」

みのりは心の中でそう誓った。

みのり、月城社長と話す

葬儀の後、みのりは月城社長と二人で話した。祖父からすべて聞いたと。月城社長のこと、母のこと、そして、自分が月城社長の子どもであるということ。

「どうしても知っておきたいことがあります。母が死んだ日、母はあなたに会いに行ってたんですよね。母は、どうして事故に会わなければならなかったんですか?」

月城は、みのりの母との出会いから話し始めた。

月城みゆき(みのり)の母は、仕事上で出会った。みゆきは、月城ジュエリーの横浜支店の営業担当だった。月城は、みゆきの笑顔に一目ぼれした。みゆきといるときは、社長へ昇進する重責から逃れられるような気がした。(当時、月城はまだ専務だった)

月城には妻がいたので、みゆきとは不倫関係にあった。そのうち、みゆきから「赤ちゃんができたの」と打ち明けられた。それを聞いたとき、月城は嬉しかった。いばらの道からもしれないが、みゆきが一緒なら乗り越えられると思った。

このブレスレットは、月城からみゆきへのプレゼントだった。

だが、みゆきとの不倫を週刊誌にスクープ記事として取り上げられることになり、父(社長)が販売直前で大金を払って止めさせた。

女と別れるように言われたが、月城は「絶対に別れない」と言い張る。そのとき、父から「いいか、女一人の人生をつぶすことなど、私にはたやすいことなんだぞ」と言われる。

すべて私の責任だ、すべて私の身勝手な行動が招いたことなのだと、月城はみのりに詫びた。

それから5年が過ぎたころ、みゆきが突然月城の元を訪ねてきた。

みのりは、一度でいいから娘に会ってもらえないかと頼みに来た。バッグの中から、娘の写真を取り出した。

月城は、みゆきの頼みは聞けないと言い残し、車を出した。呆然とその場に立ち尽くすみゆきに、車がつっこんできて、みゆきは帰らぬ人となった。ゆえに、みゆきの事故は自分のせいだと月城は感じていた。

月城はみのりに、「これから一生をかけて償うつもりだ、私にできることは何でもする」と言った。

「だったら、お願いしてもいいですか?」

渉と花音

渉(野村康太)はみのりのことを忘れられないでいた。渉のことが気になっている花音(田中美久)は、渉がみのりの家から出てくるところを目撃したと言った。

花音「なぜ、幸せになれないと分かっているのに、あの人のことが好きなの?私でいいじゃん」

渉「ごめん…」

花音はあきらめたように立ち去った。

みのり、身の上を明かす(ふりをする)

葬儀の夜、みのりは勇大と裕実に、自分は月城グループの会長の娘だることを告白した。

驚いたふりをする勇大と裕実。

裕美「さっきは、会長となんの話をしていたの?」

みのり「今後のお金の話などしていました」

裕美「私たちは家族なんだから、なんでも頼ってね」

みのり「そうですね、家族ですもんね」

裕美、職を失う

裕美は、勇大を育てるために必死で働いてきた。今は、ハウスクリーニングの仕事をしている。いつものように派遣先の家を訪ねると、ご主人が海外に勤務することになり、今日で仕事は終わりだと告げられた。

いきなり職を失ってあわてた裕美だったが、考えてみればみのりに遺産が入ってくるのだった。ちょうどよかったと、思い直して機嫌がよくなる裕美。もう一生働かなくていい身分になったのだと、裕美はスキップする気分だった。

ただ、裕美の災難はここだけではなかった。なぜか、行く場所行く場所、すべて「もう結構です」と仕事を切られてしまったのだ。

勇大、職場でトラブルに

一方、勇大の会社ではトラブルが持ち上がっていた。クライアントが突然取引を中止したいと言ってきたのだ。

勇大「どこだ?」

部下「月城グループと、レストラン全店です。理由は教えてくれません」

大きな取引先を失った勇大は、会社で危うい立場に立つことになった。

部下「でも、なんで取引中止になったんでしょう。クレームがあるなんて、変ですよね」

頭を抱える勇大だが、お客様が来ていると言われる。なんと、そこに立っているのは渉だった。なぜ会社に?会社のOLたちは興味津々である。

女性社員たちは、「あの人だれ?」「課長の息子さん、まだ5歳だよね」と、仕事どころではない。

渉「母さんと、別れてほしい」

筆者の意見

なんで会社でそんなこと言うの?あり得ない設定だが、これがドラマだ。面白くなりそうだ!

会社の仲間に、不倫していることがバレてしまった勇大。渉は「今の奥さんを大事にしてくれ、オレのお母さんをこれ以上苦しめないでくれ」と怒りをぶつける。

「恩を仇で返すつもりか?」勇大も大声をあげた。

「今の言葉で分かったよ。母さんのことも、生まれてくる子供のことも、勇大さんには任せられない」渉はそう言い残して去った。

勇大を冷たい目で見る会社の社員たち。勇大は逃げ場がなかった。

何かがおかしい、と感じた裕美

裕美は、何かがおかしいと感じていた。自分の働き場所が次から次へと無くなっていく。思えば、すべてはあの日からだ。葬儀の日から。

裕美は、みのりの家を訪ねた。

みのり「あれ?お母さん、お仕事じゃないんですか?」

裕美「辞めたの。ちょうど辞めたいと思っていたところなのよ」

みのり「お母さん、辞めたんじゃなくて、辞めさせられたんじゃないですか?クビってことですよ」

裕美は、みのりの言葉から、仕掛けたのがみのりだと気づいた。

「月城社長は喜んで協力してくれましたよ!」

筆者の意見

ついにみのりの逆襲が始まった!宣戦布告だ

「母のことを週刊誌に売ったのは、あなただったんですね。父も、それを知って驚いていました。お母さん、ちょっと先走っちゃったんじゃないですか?エステの予約も、旅行の計画も、早かったようですよ。残念ですけど、お母さんのもらえるお金は一円もありませんよ」

裕美は怒り狂いながら、唇をかんでいた。

渉からの電話

その夜、みのりは笑いが止まらなかった。苦しみもだえる裕美の表情を思い出していた。そのとき、渉から電話があった。

渉「勇大さんに会った。勇大さんは、自分のことも、母のことも何も考えていなかった。僕は大人になったら、みのりさんを支えるくらいの男性になる」

みのりは渉の言葉を聞きながら、後悔の念が募ってきた。その気持ちを打ち消すように「私は、正しいことをしている、私は、正しいことをしている」と繰り返しつぶやくのだった。

帰宅した勇大

仕事では月城グループから取引を切られ、渉が職場を訪れて不倫が周知され、さんざんな思いで勇大は帰宅した。

びくびくしながら帰宅した勇大に、みのりは何も知らなかったように夕飯を出す。

みのり「どっちがおいしい?私の手料理と、理子さんの手料理。毎週食べてるんでしょ、もうひとつの家族で」

驚いて言葉が出ない勇大。

「みのり、ちゃんと説明させてくれ」

「私の心配するより、生まれてくる子供の心配したら?大変だよね、子供育てるのって、お金かかるから」

土下座して謝る勇大に、みのりは離婚届を差し出す。

「私たち、離婚しましょう」

ついにこの時が来ましたね。今まで辛く苦しい日々を送ってきたみのり。ついに反撃のときを迎えます。この先、みのりと勇大、理子、裕美の人生はどう展開していくのでしょうか。

そして、被害者とも言える息子の翼と渉。この子たちには幸せになってもらいたいものです。もちろん、みのりにも。

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