ヤバい仕事に身を染めてしまった3人のそれぞれを時系列的に描く、ノンフィクションのようなリアルさを秘めた映画。
マモルの最後はどうなった?という声も多く、確かに気になる。この記事では、マモルの最後のシーンからその後を読み解く。
タクヤから金をもらったマモル

松本タクヤ(北村匠海)から「後の金は全部お前にやるよ」と言われて大金を託された柿崎マモル(林裕太)。
追ってを振り切って逃げたマモルは川を見下ろす。欄干によりかかって物思いにふける。マモルの最後のシーンだ。
これからマモルはどうなったのか?
やはり追ってに追われて拉致監禁され、悲惨な最期を遂げたのか?
あるいは警察に捕まった?
あるいは逃げ延びたか?
マモルは逃げ切った

血まみれのタクヤの部屋を掃除したとき、マモルはタクヤが危険にさらされたことを知った。
さらに、マモルのスマホにタクヤからのメッセージが入り、
「このメールを見ているということは、オレはすでに殺されているか、海外へ飛ばされて治験の実験台にされているだろう」
と伝えられる。
マモルはタクヤの死を悟った。
追ってを振り切って川に差し掛かったとき、マモルはタクヤが神田川にシャツを投げ入れたことを思い返していた。
楽しかったあのころ。タクヤとマモルは毎日ハチャメチャやっていたが、初めて心を許せる友人ができた。それまでマモルは兄たちから殴られた思い出しかなかったのだ。
だがもうタクヤはいない。これほどの大金を一人で持って、これからどうすればよいのだろう。
タクヤが実は生きていることを知らないまま、マモルは東京を去る決心をした。
マモル、新たな人生をスタート

タクヤは最後のメッセージでマモルにこう言った。
「たとえ中卒のお前でも、これだけの金があれば何か商売を始められるだろう。新しい人生をやり直せ。オレのようになるな。」
マモルがタクヤから託された金は数千万。確かにその金を活かして何か事業でも小さな店でも始めることはできる。
さらに、タクヤから言われたのは「このビジネスが成り立つのは大都会だけ。大きな街に行かなければ奴らに見つかることはない」ということ。
戸籍の売買が成り立つのは人がうごめく大都会だけだ。他人の戸籍を買って誰かになりたい人間、戸籍を売ってお金を儲けたい人間。
理由は様々だが、多くの人間が右往左往する大都会だからこそ成り立つ商売だ。どこの誰が何をしようと無関心な人間が集まる都会でないと、戸籍の売買は成立しない。
マモルはタクヤの言葉を信じて、東京から離れる決意をした。
さて、マモルはどこへ行くか。大阪や札幌など、ひと目に着きやすい場所はダメだ。かといって、あまりにも過疎った田舎に行っても今度は警察の目が届きやすい。
マモルが向かったのは、中都市だった。さて、それはどこか。
続編の「愚か者の疾走」を読むとしようか。

