2025年5月、川崎市で行方不明だった20歳の女性・岡崎彩咲陽さんの遺体とみられる遺体が見つかりました。
彼女は生前、元交際相手からのストーカー被害を警察に訴えていたにもかかわらず、守られませんでした。
なぜ警察は動かなかったのか――その理由をわかりやすく解説します。
なぜ警察は動かなかったのか?

2025年5月、川崎市で衝撃の事件が明らかになりました。
昨年12月から行方不明になっていた20歳の女性・岡崎彩咲陽(おかざき あさひ)さん。その後、元交際相手の自宅から一部白骨化した遺体が発見されたのです。
彼女は行方不明になる前、「ストーカー被害にあっている」と警察に相談していました。それなのに、警察は事件として動いてくれませんでした。
以下は、ご家族がXで捜索を訴えていた文章です。(テキストに起こしています)
本当に毎日のように自宅まで来ていたストーカーは彼女がいなくなった20日以降全く姿を表さなくなりました。
彼女は事件当日、 自宅である3階建の一軒家の2階で寝ていたのですが1階の窓ガラスは割られ、姿が見えなくなりました、
警察に通報したが誘拐の疑いがあるにも関わらず、ったく相手にされず現在も刑事事件としても扱ってくれず、捜査もしてるかしてないかわからない状況で、全然協力をしてくれていません。
行方不明になり本日で107日が経ちます。
警察は誘拐された日の自宅周りの防犯カメラすら確認してくれません。
ストーカー被害があったから誘拐されたと訴えても彼女本人が被害届を出したり証言しないと捜査できないと、 彼女本人は行方不明なのに意味不明な対応をされています
神奈川県 川崎臨港警察署
携帯電話は誘拐時に捨てられている可能性がありもちろん電源は入ってなく、GPSなどは使えなく、携帯会社に事件当日の発信履歴を確認した所、朝7:30に警察 警察署に電話をしていました。
※2分間の通話あり
前日の19日の夜21:50頃にも警察(臨港警察署に電話をしていました。
2024年の12月9日より20日の間で9件も警察署に電話しており、長い時は20分も通話していました。
警察に通話内容の記録など、を確認してもないと言っています。
何か相談をしていてSOSを出していたのではないか。
素人が聞いても、事件性しかない中にも関わらず、警察は全く相手にもしてくれず動いてもくれません。
SNSの力を貸してください。
警察が捜査をしてくれ、妹が1日でも早く見つかる事を願っています。
「なぜ警察は助けてくれなかったの?」
「警察は何をしていたの?」
多くの人が、怒りと悲しみを感じています。
この記事では、なぜ警察が動かなかったのか、その理由と背景をわかりやすく解説します。
岡崎さんは何度も「助けて」と言っていた

報道によると、岡崎さんは行方不明になる前から、
- 元交際相手につきまとわれていた
- 家や職場の周りをうろつかれていた
- 「殺されるかもしれない」と周囲に話していた
という情報が明らかになっています。

インスタグラムには、ストーカー被害の様子を映した動画や警察への相談履歴も投稿されていました。
それでも、警察は「事件性がない」として、真剣に動いてくれなかったのです。
なぜ警察は動かなかったのか?

ここからが本題です。
実は、日本の法律や警察の仕組みには「すぐには動けない”落とし穴」がいくつかあります。
1. 被害届が出ていなかった可能性
DV(家庭内暴力)や暴力被害があったとしても、警察が「証拠がない」「本人が届け出ていない」と判断した場合、動かないことがあります。
岡崎さんも元交際相手から暴力を受けていたようですが、被害届を出していなかった可能性があります。
「怖くて言い出せなかった」
「証拠がなかった」
「元恋人だから迷いがあった」
――こういった理由で、警察が対応を後回しにするケースが実際にたくさんあります。
岡崎さんは、DVにあったときに被害届を出していなかったのですね。後に分かれてから、ストーカー被害の届けは出していたようです。
もしも、DVの被害届を出していたら、展開は違っていたかもしれません。アザやケガなどの写真を警察で撮り、医者に診断書を書いてもらい、それが実質的な証拠になるからです。
2. ストーカー規制法の“甘さ”
ご家族は、犯人の情報について詳細をXで投稿されていました。

「ストーカー規制法があるのに、なんで止められなかったの?」
と思う方も多いと思います。
でもこの法律、すぐに逮捕したり家に踏み込んだりできるわけではありません。
実際には…
- まず「警告」から始まる(ただの注意だけ)
- それでもやめなければ「禁止命令」
- それを破って初めて「逮捕」できる
という流れになっていて、かなり慎重な対応しかできない仕組みになっているんです。
つまり、「つきまとわれてる」「怖い」と相談しても、証拠がはっきりしないと、警察は**“様子見”になってしまう**ことが多いんです。
被害者の声が無視されてはいけない


岡崎さんは「殺されるかもしれない」と周囲に訴えていた。
家族も、弟も、親族も、警察に「娘が危ない」と何度も訴えていました。
それなのに、警察は「事件性がない」と言って動いてくれなかった。
「声を上げたのに守られなかった」
そんな悔しさを、岡崎さんの家族だけでなく、全国の多くの人が感じています。
どうすれば同じ悲劇を繰り返さないのか
岡崎さんのように、命の危険を感じているのに助けてもらえないケースは、残念ながら少なくありません。
だからこそ、今こそ日本の社会や法律の仕組みを見直す必要があります。
✅ 元恋人でも「危険な相手」ならもっと早く警察が動けるように
✅ 被害者の「怖い」「不安だ」という声を、もっと重く受け止めて
✅ ストーカーやDVの証拠がなくても、すぐに保護できる制度をつくる
岡崎さんの死を、無駄にしてはいけません。
最後に
岡崎彩咲陽さんは、何度もSOSを出していました。
家族も、友人も、助けようとしていました。
それでも、守られなかった――。
なぜ警察は動かなかったのか?
その疑問は、きっと多くの人の心に残り続けるはずです。
この事件から、何を変えなければいけないのかを、一人ひとりが考えるきっかけになればと願います。
