1月30日、速報が入りました。フジテレビのAプロデューサーが「人事局付け」に決定しました。
これはどういうことなのでしょうか?解説していきます。
中嶋優一氏の処分決定(暫定か)
1月30日、フジテレビより発表がありました。社員A氏(ほぼ中嶋優一氏と推測される)は編成幹部でしたが、関係者によりますときょう付で「人事局付」に異動したそうです。
「人事局付」とは、会社によっては「人事部付け」とも呼びます。社員を「人事部が暫定的に預かる」ということです。
具体的には「とりあえずやる仕事は何もない」という処分になります。
局によると「職務執行が困難になったため」と言うことですが、確かに今のままではプロデューサーに戻るのはいろいろな意味で困難でしょう。
中嶋氏を守り切れなくなったフジテレビ
中嶋優一氏は、これまで「精神的に疲労困憊」で会社を休職していました。自宅待機という扱いで、進退を本人も会社も決めかねていたのでしょう。
フジテレビとしては、中居正広の性加害トラブルにおいて、社員は関係していないと記者会見で公言しています。
会社としては全面否定していますが、週刊文春の記事、さらには現フジテレビアナウンサーの証言、元フジテレビの女子アナの証言などが次々と出てくる中、さすがに守り切れなくなったのでしょう。
港浩一社長の失墜とともに
先日のフジテレビ記者会見において、港浩一社長が辞任すると発表されました。
中嶋プロデューサーは港社長の秘蔵っ子とも言われています。港社長が社長として存在している間は、中嶋プロデューサーの地位は何とか守られてきました。
フジテレビの「女子アナ接待」文化は、港社長から中嶋優一氏へ引き継がれたとも言われています。
しかし、港社長が今回の中居案件の責任を取らされる形で辞任したと同時に、中嶋氏を防護する人は誰もいなくなりました。
もとから社内では中嶋プロデューサーを快く思っていなかった社員も多く、港社長とともに、中嶋氏への処分も早々に決定することになりました。
組織というのは、恐ろしいものです。良いときは会社を隠れ蓑(みの)にして自分を守ることができますが、会社が蓑を外したと同時に、自分の身柄は世間にさらけ出され、無防備な状態になるのです。
中嶋優一プロデューサーはこれからどうなる?
中嶋プロデューサーが今回の中居正広の事案に全く関係ないのであれば、フジテレビとしてもそのまま職務を遂行させるはずです。
ですが、もうテレビ局としても中嶋氏を守り切れなくなったと判断し、彼の身柄を人事部預かりにしました。
人事部が預かると言っても、中嶋氏が人事部で働くということではなく、あくまでも現在の「プロデューサー」としての職務を解き、次の処分を下すまでの「保留」ということです。
予測ですが、中嶋氏は自己都合による退職ということで、フジテレビを退社するのではないかと思われます。
あるいは、「病気療養」という形で長期の休暇をとり、半年ほど経ったら誰にも知られず(知られるでしょうが)地方へ異動となることでしょう。
いずれにしましても、社員を会社が強制的に解雇することはできませんから、どの道を選ぶかは中嶋氏にゆだねることになると思います。