「ザワつく!金曜日」で長嶋一茂さんが股関節手術を受けた病院はどこ?

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2024年11月29日放送のテレビ朝日「ザワつく!金曜日 2時間SP! 」で、長嶋一茂さんが人口股関節置換の手術を受けました。

そのドキュメンタリーをまとめながら、長嶋一茂さんが手術を受けた病院についても解説します。

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目次

長嶋一茂さんが股関節手術を受けた病院名:名古屋の「ばんたね病院」

2024年9月某日。名古屋駅でタクシーに乗り込む一茂さん。58歳。

2024年秋、長嶋一茂さんが人口股関節置換術という手術を受けました。

病院名はばんたね病院。手術を行ったのは金治(かなじ)教授です。

今秋、ばんたね病院で金治教授による人工股関節置換術を受けたタレントの長嶋一茂さん。
手術の様子や術後の経過を映像で記録し、ドキュメンタリー形式で番組を制作。
痛みから解放され、医学の進歩を実感した長嶋さんの姿を追った映像をもとに、スタジオでトークが繰り広げられます。
術式のCG解説なども金治教授が監修しています。

ばんたね病院

ばんたね病院のHPはこちら

長嶋一茂さんの股関節はどこが問題?

一茂さんが行ったのは、「人工股関節置換術」というもので、非常に難易度の高い手術です。この手術における名医が、ばんたね病院の金治教授です。

24時間激痛に耐えていた一茂さん

一茂さんは、ばんたね病院に検査に訪れる9が月ほど前から、ずっと股関節の痛みに耐えてきました。何かの拍子に痛みを覚えるということではなく、24時間痛いのです。痛みは限界といっても良いほど辛いものでした。

一茂さんが検査に訪れたのは、名古屋にある「藤田医科大学 ばんたね病院」です。

一茂さんは番組に出るときも杖を手放せなくなりました。右足を引きずりながら、腰を抑えて検査結果を聞きます。

「骨と骨が当たる音がする」という一茂さん。下のレントゲン写真は、一茂さんの股関節です。

レントゲン写真で、右足の股関節を見てみると、骨と骨の間にある軟骨がほとんど無く、骨と骨とがくっついている。

軟骨がある左足の股関節と比較してみると、明らかにすき間がない。

右足のように、軟骨が無くなり、骨と骨のすき間が無くなると、いうことは、軟骨がすり減っているということ。こうなると、痛みを受信する器官がむき出しになっているということ。

つまり、痛みのセンサーがむき出しになっているところでゴリゴリ動くので、痛みが刺激される。

股関節の骨と骨が直接ぶつかることで生じる、激しい痛み

一茂さんの場合、軟骨がすり減るスピードが非常に早くなっている。1か月前の検査では、わずかにあった右の股関節の軟骨が、今回の検査では軟骨が消えてしまっていた。

寛骨臼形成不全(かんこつきゅう けいせいふぜん)

「寛骨臼形成不全(かんこつきゅう けいせいふぜん)」とは、どのような状況か。

股関節は、「寛骨臼」というくぼみに、大腿骨の「骨頭」がしっかりとはまることで、身体を支えている。(骨頭は、ボールのように丸い形をしています)

だが、寛骨臼形成不全は、大腿骨を支えるくぼみが小さいため、狭い面積で体を支えなければならない。

一茂さんの骨盤もくぼみが小さく、骨頭が半分しか覆われていない。

一茂さんの手術では、例として見せられた下の写真よりも、もっと太い人工関節を入れることになる。

神様から贈られたギフト

日本の名医、金治教授の執刀で、長嶋一茂さんの人口関節置換術が始まった。

骨頭を支える部分が小さいことで軟骨がすり減るのが早かったのだが、その一方で、一茂さんの関節の可動域が広く、元々の筋力もあった。だから、一茂さんは柔らかいフォームでプレイができたという「神様からのギフト」とも言えるものを与えられていたのだった。

そのため、一茂さんのような骨格は「スポーツ選手には有利な骨格」と言われており、このタイプの骨格を持つ日本人の男性は、たったの2%だということだ。

「神様から与えられた特別なギフト」。つまり、痛みはたぐいまれな才能の代償だった。

潜在的な患者は多い:手術のやり方

実は、股関節に問題を抱える人は多く、国内でも潜在的な患者数は1500万人とも言われる。

特に、40歳以上の女性が発症しやすいという。こうした患者に、金治医師は、毎年250件もの人工関節置換術を行っている。

金治医師がこだわるのは、患者の負担が少ない術式

まずは、足の付け根の外側の皮膚にメスを入れる。

中の筋肉をかきわけ、股関節にアプローチする。筋肉を切らないため、手術後の患者の回復が早くなる

そして、医療用の電動のこぎりを使い、骨頭の切除を行う。

大腿骨の先端にある、痛んだ骨頭を切除する。

骨頭を切除したときのイメージです。

次に、ボーンスクリューという特別な器具で、骨盤のくぼみを広げる。

このとき、周囲の神経をすべて取り除くため、今後は痛みが無くなる。

広げた部分に、チタン製カップをはめ込む。

一方、大腿骨側には、土台となるセラミック製の軸を埋め込む。

そこに、ボール状のヘッドを装着する。

最後に、ヘッドをカップに埋め込む。

手術時間は平均40分。金治医師はこの術式で、患者の負担を軽減し、早期回復を目指している。

一茂さん、いよいよ手術へ

いよいよ、手術当日。一茂さんの「人口股関節置換術」が金治医師によって始まりました。

全身麻酔です。

右足を固定します。

野球に空手。トレーニングを続けてきた一茂さんの筋肉は、やはり大きい。

一茂さんの筋肉は、ありえないほど大きく発達していた。

一茂さんの皮下脂肪は、薄い。トレーニングをしてるから、と金治医師。

筋肉は固い。軟部組織は強靭だ。筋肉をようやっとの思いで開けて、股関節へたどりつく。

筋肉をかき分け、なんとかたどりついた股関節。

「うわ、関節包(かんせつほう)が、肥厚してる!腫れてるな!むっちゃ分厚い、関節包!炎症が強い!」

「これはだいぶ腫れてる!うわ、間接液が!」

溜まった関節液が溢れ出す。「はい、電動のこぎり」

ここからが重要。大腿骨の頭になる、骨頭の切除に取り掛かる。

だが、一茂さんの骨があまりに硬いため、電動のこぎりが途中で止まってしまうというハプニングが起こる。

のこぎりの持ち手がすごく熱くなっていて、中のコイルが死んでいる。のこぎりは、刃こぼれしている。要は、一茂さんの骨が硬くてモーターが故障してしまった、ということだ。ノミを使うと骨が割れてしまうので、ここは電動のこぎりしか使えない。

急遽、新しいのこぎりで再開する。

骨頭が取れた。これが骨頭、これが軟骨と、説明してくれる金治医師。

「軟骨、全部ない!大きい、(骨頭が)大きい!」

さらに、骨頭の大きさが普通の人の1.5倍くらいあった。直径およそ6㎝。

次は、骨盤側の処置。ボーンスクリューを回しながら、骨盤側の痛んだ軟骨や神経をすべて削りながら、くぼみを広げる。

「うわ!関節唇(かんせつしん)がデカ!」

「膝の半月板と同じ構造の関節唇ていうのがあるんですけど、それが普通の人の2倍以上ある」

規格外の大きな骨盤を支えるための関節唇。それが…ボロボロ、バサバサだった。

本来はつながっているはずの関節唇だが、一茂さんの場合バサバサになっていて、少しずつ取っていくしかなかった。

関節唇の幅が広いうえに、断裂の程度が強い。普通はひとかたまりで取れるのだが、一茂の場合ひどく破壊されているので、ひとかたまりで取ることはできない。

金治医師は、ひとつずつ、丁寧に取っていった。

「これは痛い!」と、金治医師。一茂さんの痛みがひどかったはずだ。

関節唇を取り除いた後、再びボーンスクリューでくぼみを広げていく。

ロボットで角度を正確に計測し、カップを股関節のくぼみに固定する。

カップを固定した。

次は大腿骨だ。

だが、大腿骨は割れやすいため、まずは細い器具を打ち込む。

少しずつ広い器具に替えていき、穴を広げ、

大腿骨にぴったりはまる軸にしなければならない。

もしも大腿骨が割れれば、

患者は、歩くことはおろか、立つこともできなくなる。

金治医師は、慎重に大腿骨に軸を打ち込む。一茂の骨が硬くて、軸を入れるのも出すのもひと苦労だ。

医師が軸を打ち込み、また取り出し、もう少し太い軸を助手から受け取り、また打ち込む。それを続けていき、助手が「16」と声をかけて最後の軸を医師に渡す。

結局、軸は16本目で最終のものが入った。

あとは、ヘッドを軸に装着し、先ほどのカップにつけて関節がはまれば成功だ。だが…ここでさらなる問題がおこった。

人工関節が、はまらなかった。

金治医師は「ああ、過前捻(かぜんねん)か」とつぶやいた。

正常な股関節を上から見ると、骨盤に対し、大腿骨がこのような状態でつながっている。

だが、一茂さんの場合、大腿骨が骨盤に対して後ろにあり、骨頭の根元が大きくねじれている。これを、過前捻(かぜんねん)と言う。

通常の人工関節をつけても角度が合わず、ひどく内またになってしまう。

「なかなか厳しいな、どうするかね」

このまま大腿骨とつなぐことができなければ、歩けないどころか、立つこともできなくなる。

金治医師は、大腿骨に別の軸を使うことを決めた。軸のやり直しだ。

「大腿骨のねじれがすごく強い。だから、専用のインプラントに替えます」


「これが、大腿骨側のインプラントです」

「長嶋さんは大腿骨の形が複雑なので、いろんな骨の形に対応できるようなシステムに変えました。」

金治医師が選んだのは、ネックとよばれる、角度を調整できる特別な軸。

患者の骨の形状に合わせ、長さや角度を調整することができる。

すでに大腿骨の中に入れた軸を抜き、長さや角度を調整できる、新たな軸を打ち込む。

次はネックの調整。一番大事なところだ。

入った!一茂さんの人工関節がはまった瞬間だ。

ここまでかかった時間は、平均手術時間の40分を超え、1時間6分。

「今後、蹴りなどのいろいろな運動をする可能性がありますから、安定性でベストなものを選びました」

金治医師のもと、一茂さんの人口股関節手術は見事成功しました。

手術室で一茂さんは目を覚まし、「ありがとう、先生」と先生に語り掛けました。

手術後の一茂さん

手術から20時間後。看護師さんが「つかまる器具」と共に一茂さんの病室へ入っていきます。

一茂さんは「それ、いらない」と言い、器具なしで立って歩くことができました。

一般の人でも手術の翌日から立つことを勧められますが、一茂さんのように何の器具(捕まることのできる器具)を使わずに立てる人は、まれだそうです。

一茂さんは手術の次の日から立つことができ、リハビリも順調に進んでいきます。

一茂さんは、術後は今まで感じていた痛みが無くなり、喜びもひとしおです。

これからは、激痛に耐えながらの生活は無くなります。運動をすることもできます。

手術を受けたことで、人生の質がさらに上がった一茂さん。ますますのご活躍をお祈りします。

そして、今回の手術を知り、日本で股関節の痛みに悩んでいる人には、どれほど朗報だったことでしょう。病院名も公表されているので、今頃は金治教授に依頼が殺到していることでしょう。一人でも股関節の痛みに悩む人が減りますように、祈っています。

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