岸田首相は、もうすぐ「元首相」になります。これまでありがとうございました。増税眼鏡と言われながらもめげずにがんばってくださいました。ここに表彰状を差し上げたいところですが、お会いできないので、岸田首相がいつも会見で述べられていた「これを言えば大丈夫だ」表現集をまとめました。
ぜひ、みなさんもお読みください。
それでは、いってみましょう!
岸田首相が記者会見や公の場でよく使うフレーズはいくつかあります。以下にその例を挙げます。
「丁寧な説明」
政策や決定に関して国民や関係者に対して、理解を得るために「丁寧な説明」を行うことを強調しています。だがしかし、どこが丁寧なのかさっぱり分からず、聞いているこちらの頭が悪いのかと悩んだりもしました。
ですが、考えますと、「丁寧」の意味は「時間をかける」という意味だということが判明しました。この特徴は、安倍元総理から受け継いだものと思われます。
「国民の声を聞く」
政策決定において、国民の意見や声をしっかりと聞く姿勢を示すために使われることが多いはずですが、国民の声が届いたためしがないようです。
もともと、岸田さんは総理になったとき、自分のテーマを「聴く力」と言っていたと思いますが、最終的には「聞き流す力」だけはついたと思います。さすがです。
「新しい資本主義」
経済政策に関して「新しい資本主義」の概念を提唱し、成長と分配の両立を目指すことを強調しています。
結局、新しい資本主義とは何だったのか、今になっても理解していません。具体的にはどういうことだったのでしょうか。成長と分配の両立ということですが、確かに大企業は成長したでしょう。ですが、私たち庶民に分配されたとは、誰も思っていません。
残念ながら、新しい資本主義は失敗に終わったようです。あーめん
「経済と感染症対策の両立」
新型コロナウイルスに関して、経済活動と感染症対策を両立させる重要性を強調しています。ですが、コロナのせいでたくさんのお店や会社が倒産しました。感染症対策も万全とは言えません。共倒れに終わりました。
「平和と安定のために」
外交や安全保障に関する話題で、「平和と安定」を維持するための取り組みを強調します。
とりあえず、外交の場面では「平和と安定」を言っておけば万全です。誰も反対はしないでしょう。でも、どうやって平和と安定を保つのかは、具体的には何も言わなかったですね。
「全力を尽くす」
政府の取り組みに対して、「全力を尽くす」というフレーズをよく使用し、真剣に取り組む姿勢を示しています。この「真剣に取り組んでいる姿勢」を示すのが「全力を尽くす」というフレーズ。いい言葉ですね!!!
これは、岸田さんのみならず、首相が大好きな言葉です。全力を尽くしているんだけど、うまくいかなかったんだよねー的な。あとから言質を取られないための最善の言葉です。私たちも使いたいですね!
「国際社会と連携して」
国際的な課題に対応する際に、日本が「国際社会と連携して」取り組むことを強調しています。
国際社会、グローバル、とにかく外交的な施策に関しては、枕詞としてこれらのフレーズを入れておけば大丈夫なんです。実際はアメリカに首根っこをつかまれているんですが、それも大切な「連携」ですもんね!
「未来を見据えて」
政策や改革に関して、「未来を見据えて」長期的な視点で考える姿勢を表現するために使用します。
未来!未来って素晴らしい。未来ってなんだかワクワクしませんか?しませんよね、全然。政府の政策は、未来どころか「今をどうやって乗り切るか」ぐらいしか考えてなさそう。ていうか、「次の選挙で当選するにはどうしたらいいかな?」を真剣に考えているのはよくわかります。
「切れ目のない支援」
能登の大地震では、「切れ目のない支援」というフレーズを100回は聞いたような気がしますね。
でも、とっくに支援は切れてるんですよ!いまだに仮設住宅で辛い思いをしている人がいるのはどういうわけでしょう。
岸田さんの頭の中では、「支援」は細長い紙にミシン目がたくさんついていて、そのミシン目は何かの拍子ですぐに切れてしまうんです。そういうイメージですね。
先送りできない課題に1つ1つ取り組み、結果を出すことに専念している
専念は、誰でもできる。結果を出すことが首相の使命。ずっと専念してたんですね。そうですか、大変だったでしょう。でも、専念ばっかりで、結果は出なかったんですね。あらら…どうしましょうね。
念仏のように唱えていた「万能」フレーズ集
〇〇を国民の前にしっかりと示すことが必要です。
是非こういった対応を検討してまいりたいと考えています。
〇〇に取り組んでいかなければならないと考えています。
幅広い取組を全国に促してまいりたいと考えています。
〇〇、○○、このようなことを考えています。
〇〇の意見を反映させるよう努力していきたいと考えています。
考えてばっかりだね
〇〇を高めていく取組が重要であるということ、改めて今日も強く感じました。
これらのフレーズは、だいたいどのような問題に対処するときも、万能で使える便利なものです。とても便利なので、政治家のみなさんは、自分のノートに書きこんでおいて、何かあるごとに使うことをお勧めします。
そして、具体的な質問が記者からなされたら、すぐに「時間がありませんので」とか「次の予定がありますので」と誰かに言ってもらってその場を立ち去ってください。
それを続ければ、政治家は続けられます。