【地面師たち】竹下はなぜハリソンを裏切ったのか?裏切りは必然だった!

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地主になりすまして他人の土地を売買する、地面師の不動産売買詐欺。壮大なスケールで描いたNetflixドラマ「地面師たち」は、配信早々世界中の話題をさらったと言っても過言ではないだろう。

その地面師の中で、最初に仕事をするのが竹下(北村一輝)である。物語後半で、竹下はハリソンを裏切ることになる。なぜ竹下は仲間を裏切るような行動に出たのか?この記事では、竹下の裏切りを徹底検証する。

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目次

ヤク物中毒者だった竹中

竹中は仕事ができる男。竹中の仕事は、ひと言でいえば「情報屋」。

不動産詐欺の手始めとして、土地や物件の情報を仕入れ、地主の情報のリサーチ・土地価格の評定などをする。人とのネットワークが築けていないと、情報は入ってこない。「人たらし」とも言えよう。

だが、竹中には唯一の欠点があった。「重度の薬物中毒者」だということだ。そのため、ハリソンルームに他の地面師たちと集合するときも、ところどころ言動がおかしい部分がある。

仲間たちは竹中が薬をやっているのを知っていたが、お互いにプライバシーには踏み込まないので、基本的に竹中がどこでどう暮らしているのかは知らない。

オロチ(アントニー)を下っ端としてこき使っており、薬が入っているせいか、もともと性格が野蛮なせいか、しょっちゅうオロチを叩いたり蹴ったりしている。

決してハリソンに従順なわけではなく、自分の仕事をきっちりやればよいというタイプ。どちらかと言うと横柄な性格。

情報を仕入れる経費として、ハリソンから1000万もらうが、さらに「もう使っちまった」ともう1000万要求する。ハリソンは竹中の要求を呑む。薬に使っているのは分かっているのだが。

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分け前に不満を抱いていた竹下

竹下は、分け前についても常に不満を抱いていた。金のことでハリソンに文句を言うこともあった。

石洋ハウスの100億の売買が正式に決まったこともあり、竹下は30億を自分の取り分として要求してきた。その要求をのんだハリソン山中。

さらに、資金洗浄も竹下にやらせることになった。この時すでに、ハリソンは竹下に何らかの処分をすることを決めていた。そして竹下も、ハリソンは自分を処分するだろうと分かっていた。

竹下はハリソンのやり方が気に入らなかったし、ヤク中でもあり、自暴自棄になっていたと言える。

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竹下はなぜ裏切ったのか?答えは「セリフ」の中にあり

竹下はハリソンを最後の最後に裏切って、石洋ハウスとの取引を失敗させようとする。ハリソンはそんな竹下の不穏な動きに気づき、竹下を追っていた。

以下は、ハリソンと山中の最後の会話である。この会話にすべての「裏切り」の理由が隠されているので、お読みいただきたい。

ハリソン「せっかくここまで登ってきて、山の頂上が見えかけたのに、なぜ突然仲間のロープを切るようなことをしたのですか?あなたも無事に降りられなくなるのに」

竹下「仲間?そんなこと一度も思ったことねえだろう」

ハリソン「いいえ。私にとって皆さんは大事な仲間ですよ。私ひとりではこんなに大きな山は登れません」

竹下「わかってんだよ、石洋から銭が入ったらすぐにオレを殺すつもりやったんだろう。だからオレに金の洗浄をまかせたし、ギャラの条件も飲んだ。だからその前に計画をぶっ潰し、逆にお前を殺そうと思ったんだよ。

さすがだよ、お前はそれを見越して、ずっとオレをつけてた。オレの死に際なんていくらでもあるもんな。シャブをい打ち込んでオーバードーズに見せかけて殺すとか」

竹下「違いますよ、確かに私はこの登山計画で、あなたに途中で下山してもらうことを決めた。だが、ギリギリまで仕事をしてもらう必要があったのでタイミングを計っていました。あのホストを殺したことは想定外でしたが、今ようやくその時が来たということです。

オーバードーズ…そんな誰もが思いつくような殺し方はあなたには似合いません。裏切りの対象としても対価に合わない。もっともフィジカルで、もっともプリミティブで、そしてもっともフェティッシュなやり方で、逝かせていただきます」

プリミティブ(primitive):原始的な
フィジカル(physical):身体的な
フェディッシュ、あるいはフェティッシュ(fetish):性的興奮を覚える

筆者の意見

おおおおー、恐ろしい…

お互いがお互いを信用していないという、地面師たちの悲哀がこの会話にすべて現れている。

この後、竹下がどうなったかは、以下の記事をお読みください。震えながら読むことになるでしょう。

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