2025年7月21日に発表された奈良市議会議員選挙の結果で、元迷惑系YouTuberとして知られるへずまりゅう氏(本名:原田将大氏)が当選。このニュースが国内外で大きな波紋を呼んでいます。
中でも注目されているのが、中国メディアや中国SNS上の反応です。そして、それに呼応するかのように国内SNSでも「中国人観光客が日本に来なくなるのでは?」という声が急増中。はたしてこの動きは、どんな影響をもたらすのでしょうか?
中国メディア「環球時報」の報道──懸念と批判の視線

中国の国営系メディア「環球時報」は7月23日、へずまりゅう氏の奈良市議当選について次のように報道しました。
「日本の迷惑系インフルエンサーが市議当選、逮捕歴多数、中国人観光客への言いがかりも、日本のネット上に不安の声」
「環球時報」
記事では、へずま氏の過去の迷惑行為や逮捕歴を列挙するとともに、奈良公園で中国人観光客を対象に「あおり動画」を撮影していたという点を強調。また、氏が奈良の鹿を守るという名目で「マナー違反」を誇張して発信していたとし、中国人に対する“偏見的なアプローチ”と見なす論調が目立ちます。
SNSで巻き起こる賛否──「中国人来なくて良い」VS「観光業は大丈夫?」
SNSでは、へずまりゅう氏の当選によって**「中国人観光客が日本旅行をボイコットしようとしている」という噂**が拡散。これに対する反応もさまざまです。
賛成派の声:
- 「中国人来なくなるなら大功績」
- 「奈良や京都で静かに参拝できる」
- 「中国人観光客が落とすお金は中国人経営の施設に流れているだけ」
- 「観光よりも市民の安全が大事」
懸念派の声:
- 「観光業はどうなる?宿泊業者や飲食店に影響大」
- 「市議会にヘイトスピーチに近い言動をする人物がいるのは危険」
- 「外国人排除の流れは国際的に不利」
意見は真っ二つに分かれており、観光業界や地域経済への影響を懸念する声も無視できない状況です。
へずまりゅう氏の主張──「奈良の鹿を守るため」
以下の2枚の写真は、中国人観光客が鹿を蹴っているところです。なぜこんなことをするのでしょうか。


へずまりゅう氏は選挙戦やSNSを通じて、以下のような主張を繰り返しています。
「奈良の鹿さんが中国人から暴力を振るわれていたのは事実。自分は一年間無償でパトロールしていた。行政は何をしてきたのか?」
へずまりゅう
「中国人が日本に来ない運動を始めるなら、それは大きな功績だ。悪さをする外国人は許さない」
へずまりゅう
このような姿勢は一部有権者から支持を集めた一方、「排外的」「過激すぎる」との批判も根強く存在します。
本当に「中国人観光客が来なくなる」のか?
中国SNSでは、実際に「日本に行くのをやめよう」といった声が出ているのは事実ですが、現時点で政府レベルの動きや旅行キャンセルの大規模な報告は見られていません。
ただし、中国人観光客の間で「奈良には行きたくない」という感情が一部で広まりつつあるのも確かです。特に富裕層を中心に「もっと歓迎される国へ行く」といった声も。
今後の動向は、へずま氏の議員としての行動や発言、メディアや外交の反応次第といえるでしょう。
まとめ:へずまりゅう当選の波紋、奈良と日本全体への影響は?
へずまりゅう氏の奈良市議会議員当選は、単なる地方選挙の話題を超え、日本の観光政策、外国人観光客との関係、そしてネット世論の在り方にまで議論を広げています。
一部では「中国人が来なくなれば治安が良くなる」といった極端な意見も見られますが、逆に「排外主義の拡大」「国際的イメージ悪化」への懸念も存在します。
奈良市民の選択が今後どのような結果をもたらすのか、中立的な視点で見守る必要があるでしょう。