8月の株価大暴落で大損した青汁王子こと三崎優太。彼の言動はいつも「どうせ青汁劇場だろ」「まだたくさんお金持ってるんでしょ」と、本気にしない人が多い。
私自身は青汁王子と知り合いでもなんでもないので、真偽はわかりかねるが、青汁王子のYouTubeやX(旧Twitter)を見ていて感じたこと、分かっていることを記事にしたいと思う。
青汁王子は9月中に3億1千万用意しないと、経営が破綻する。そのうち8000万は、退去した青汁ヒルズの原状復帰の費用だ。本日9月19日。果たして、10日以内にそれほど大金を用意できるのか。できなければ倒産か?
青汁王子の言っていることは真実なのか、ウソなのか?
私自身、青汁王子を初めて知ったのは、2017年ころだったか。友達ですごく稼いでいるアフィリエイターがたくさんいて、当時一大ブームだったのが青汁だと聞いた。つまりは、彼らは青汁のアフィリエイトで大きく稼いでいたのだった。(私はアフィリエイトは全くダメ。)
そのアフィリエイターたちが「青汁が大変なことになった」と騒いでいるので聞いてみると、どうやら青汁王子の「すっきりフルーツ青汁」が「景品表示法」違反でアフィリエイトから撤退したと騒いでいるのだった。アフィリエイターからしてみると、稼ぎ頭の青汁が突然撤退して、痛い思いをしたのだろう。
その時の消費者庁の「すっきりフルーツ青汁」に関するニュースリリースはこちら
まあ、青汁は他にもたくさんあるし、ほかにも儲かるアフィリエイト商品があるから、アフィリエイターたちは他の商品へ移行するだけだった。
下の画像は現在売られている「すっきりフルーツ青汁」
それから私は青汁王子のことはすっかり忘れていたのだが、今年に入って彼が交通事故で大けがをしたというYouTubeを見た。
それからは災難続きの青汁王子だが、彼は現在は人をだますようなウソは言っていないだろう。ただ、金が全然無くなった、という「全然」のレベルが庶民とは感覚が違うので、間に受けた一般人は相当怒っている。
我々一般人が「金が無くなった」ということは、通帳に貯金がほぼゼロの状態で、資産もなく、株などの有価証券ももちろんなく、金を貸してくれる(あるいはくれる)金持ちの親もいない。「ないない」の状態が「金がない」という意味だ。
だが、青汁王子は会社は複数持っているし、株も所有している。だが、彼にとってみれば、儲かっている会社は無く、株も塩漬けの状態だ。
おまけに、手をつけてはいけない会社の金に手をつけて3億も株にぶち込んでしまったので、9月末に取引先に支払う3億が用意できなければ倒産するかもしれない、という状態だ。
株が塩漬けになっているということは別に普通のことだし、今回の暴落で「上がるまで待つか」という人はごまんといるだろう。(私は株をやっていないので本当に心から安堵している)
だが、青汁王子は信用取引というシステムを使い、ハイリスクハイリターンの取引を行った。結果、大暴落になり、ハイリスクが現実になってしまったということだ。
ひと言でいえば、青汁王子は「投資のセンスがない」のだが、人は損してみないと真実に気づかないものだ。以前も、株式投資のプロから「信用取引はやめたほうがよい、自分の資産の10%くらいで投資をするのが賢明」とアドバイスされていたのだが、
「経営者としては、全部ぶちこみますね」と、平然と言ってのけたのには驚いた。その道の先輩の言うことは聞いておいたほうが賢明だったのだが、時すでに遅し、ということだろう。
青汁王子は、決してウソをついているつもりはないが、これまでの生活があまりにも一般庶民とかけ離れていたため、何を言っても「嘘だろう」と信じてもらえないのが悲しいところだ。だが、これも自業自得と言えばそれまでである。やはり、自分の言動はすべて自分に返ってくるのである。
青汁王子は、自分のレベルでは「お金が無くなった」ことに変わりはなく、偽りではないが、一般人の「お金が無くなった」と感覚が違いすぎて、理解されないのは当然だろう。
青汁王子は今どんなビジネスをやっているのか(青汁と化粧品)
ところで、青汁王子は今何をやっているのだろう。現在、「すっきりフルーツ青汁」はオンライン販売されているようなので、細々とは続けているのだろう。最初は「メディアハーツ」という会社名だったが、現在は「ファビウス」という名前に変えたようだ。詳しくは下記に書いてある。
現在分かっているビジネスは2つで、ひとつは「コスメ」の会社。これは現在売り上げが全盛期から10分の1ぐらいに減ってしまったそうで、理由は「自分が関わっていなかったから」だそうだ。もしこれが本当ならば、経営者が会社を放っておいたのならば、自分の責任だ。
「令和の虎」というYouTubeで(YouTubeばっかりだ)、青汁王子が売っている「パーフェクトニードル」という美容液をたくさん売りたい、と出演していた。この美容液には細かなニードルが入っており、肌に塗るとチクチクするのだが、ハリが出るということで売り出している。小さなチューブで1本1万1千円。なかなか高価なものだ。
地道にこのようなビジネスを追求すればよいのだろうが、いろいろと手を出してしまうのが中途半端になり、最後は何も成し遂げられないことになる。
青汁王子のもう一つのビジネス(電動バイクの開発と販売)
青汁王子は、YouTubeを見たひとりの男性からメッセージをもらった。つぶれかけているバイクの会社を助けてもらえないかと言うことだった。
さっそく出かけていった青汁王子は、その会社の社長と会い、青汁王子がバイク部門を買い取る形(かなり大雑把な言い方だが)で引き受けた。バイクの開発には何十億というお金が必要で、その資金を調達しなければ電動バイクは完成しないし、販売もできない。
青汁王子は、将来「MISAKI」と自分の名前を冠したバイクを作ることを夢見ていたのだが、今回の暴落で資金を増やすどころか、会社の金に手をつけるありさまだ。
この、手を付けた会社がバイクの会社かどうかは分からないが、少なくとも化粧品の会社の金ではないことは、令和の虎で暴露していた。ということは、バイク会社の金なのか?
真実は今のところ闇の中だ。三崎は現在「MISAKI ホールディングス」という会社の経営者だが、経営実態は不明である。
1700万円の賃貸から転居し、1600万のマンション購入(35年分割)
青汁王子は、この4年間、「青汁ヒルズ」と自分で呼んでいた豪邸に住んでいた。家賃1700万というわけのわからない賃貸物件だ。世の中にそんな物件が存在することに驚くが、借りるほうも借りるほうだ。狂気としか言いようがない。
この賃貸物件の内装を、2億かけてリフォームしている。
内装はひと言でいえば、金ピカの成金趣味だ。若くして億万長者になった(この表現も古いかな)青汁王子は、他人から「すごい!」と言われる部分にどんどんお金をかけていった。
ブランド品は買いまくり、ロールスロイスや、とにかく高級車を複数台持つ。お金持ちのイケメンに若い女の子が群がってきただろうから、人生の最高潮だったことだろう。
だが、上る山が高ければ高いほど、下る谷も限りなく低くなる。
定期付き借地権の物件だったらしく、とにかく9月に出ていくのは決まっていた。このことでも大家とモメにモメていたが、どうやら「借地権」についてあまり詳しくない王子は、「4年経ったら出ていく」ことを知らなかったらしい(と、本人がYouTubeで言っていた)。
面倒くさい不動産契約書は読んでいなかったものと思われるが、あまりにも軽率だ。
「賃貸はこりごりだ」と思った青汁王子。本当は、もっと良い家を買おうとしていたのだが、不動産を探している途中で株の大暴落を経験してしまったので、結果的に小さなマンションを買って、35年ローンを組んだということだ。(賃貸でもよかったのだが、購入してローンを組んだほうが月々の支払がずっと安くなるという理由)。
下の画像は、1DKのマンションでの朝ごはん。本人は質素だと思っているのかもしれないが、朝からイクラのてんこ盛りで、コメントには想像どおりの書き込みが。でも、これウケ狙いなのかも。炎上狙いとも受け取れるが、真意はどこに。
ちなみに我が家ではイクラ丼はゼイタク丼なので、めったに食べません。ていうか、イクラと一緒にシラスとか乗せたりする。
金を使うことでしか幸せになれない、愚かな人生と決別、今の生活はどこか落ち着く。ただ、月末の支払いだけが怖い、そこを乗り切らなきゃ道はない。やるしかない。 pic.twitter.com/ndYpOeHg2W
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) September 19, 2024
マンションの場所は、都心から離れた、築何十年の古いマンション。下町と言っていたので、おそらく東京の北部に当たる場所だと想像する。
入ってすぐに小さなキッチンがあり、トイレ・バス別、8畳から10畳くらいの部屋がひとつ。いわゆる「1DK」だ。中古なので、汚い部分があり、青汁王子は気にかけていたが、それも業者がきれいにしてくれた。
小さいことは良いこともあり、ほとんどある数になんでもできるので、それは良かったと思っているようだ。だが、いかんせん壁が薄いので、上の人がコロコロやっている音も聞こえるし、青汁がうるさいのか、隣の部屋からは壁をドンドン叩かれていた。これは精神的にきついだろう。
4000円のカセットコンロを「高い」と感じる庶民の気持ち
これまでは値段など見ないで買い物をしていた青汁王子だが(まったくドン引きだ)、近くのスーパーに行って4000円のカセットコンロを「高い」と言っているのを見て、これでやっと庶民の気持ちがわかるようになったかと、こちらは安心してしまった。
毎日のルーティンを動画にあげていたが、朝10時45分に起き(朝とも呼べないが)、さとうのご飯とインスタントの味噌汁、納豆で朝食をすませ、犬を抱っこしながら散歩し、帰宅してパソコンに向かって仕事をする、そこで動画は終わっていた。
なんだか、おままごとをしているような印象だが、あれで3億を調達できるのだろうか。もしも9月中に3億調達できたとしたら、それはそれですごいことだ。
会社の金に手をつけて罪には問われないのか?
法人の金は、社長のものではない。法人は「法人格」という、社長とは別の「各」なので、いくら自分の会社だと言っても、買ってに会社の金を使ってはいけないのだ。
うちも、すごく小さな法人をやっているが、法人のお金は「法人さんのもの」だと思って、絶対に使わないようにしている。
使う場合は、「社長へ貸す」ことになり、借用書も書く。そして、すぐに返す。(すぐに返せるような額なので)
あるいは、「社長への賞与」という形で社長へお金を動かすこともできるが、経費にはならないので、それなりに税金がかかってくる。だから、賞与はあまり得策ではない。
だが、青汁王子は会社の金を自分の株の補填として個人的な用途で使ってしまった。この場合、業務上横領とか、背任罪に問われないのだろうか。
知り合いの税理士に聞いてみたら、次のような答えが返ってきた。
青汁王子が会社のお金を何億か使ったと。仮に彼が100%の持分をもっていて取締役も彼ひとりなら問題なし。取締役がほかにいたとしても取締役会を設けなくてはいけない会社でなければ重要なことはすべて株主総会で決議する。
会社は株主のものなので利益相反で訴えられる可能性もなさそう。
ほほう、なるほど。確かに、青汁王子の法人は、100%青汁が株主だということなので、罪に問われることはないということだ。
だが!
会社にいる従業員たちはどう思うだろうか。社長の個人的な損失のために、自分たちが汗水たらして働いた金を使われて、面白くないことこの上ないだろう。会社のトップは、自分の給料を払わずに、社員の給料を払う人間も多いものだ。
私は青汁王子に対して何の思いもないが、彼の会社の従業員の気持ちを考えると、なんとかして給料だけは保証してやってほしいと思う。
長くなるので、そのうちまた続木を書きます。