立花孝志氏،元参議院議員および政治家女子48党(旧NHK党)の前党首,は最近、複数の犯罪で有罪判決が確定しました。
この記事では、いったいどのような罪で立花氏が有罪判決を受けて執行猶予中なのかをお伝えします。
立花孝志氏:犯罪内容と判決
立花孝志氏は、NHKの受信契約に関する個人情報を不正に取得しました。そしてそれらの情報を、インターネット上で公開しました。これらの行為により、不正競争防止法違反、威力業務妨害、および脅迫の罪に問われました。
個人情報の不正取得
2019年9月、立花氏はNHKの受信料集金人だった男性と共謀し、集金用端末に表示された契約者の氏名などの情報約50件を動画撮影して不正に取得しました。
業務妨害
同年11月には、NHKに電話で「個人情報を拡散する」と話し、業務を妨害しました。
NHK集金人の持つ情報端末の中身をユーチューブ上で公開し、上田良一NHK会長(当時)に面会を迫ったことが不正競争防止法違反と威力業務妨害の罪に問われていました。
脅迫
さらに、離党した地方議員らを「徹底的に人生潰しに行く」などと繰り返し脅迫したことも明らかとなりました。
立花被告は2019年にN国党(当時)を離党した二瓶文徳中央区議に「こいつの人生潰しにいきますから」とユーチューブ上で発言し、二瓶氏が脅迫されたと被害届を出していました。
東京地裁は2022年1月20日、立花氏に懲役2年6月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。この判決は、東京高裁でも支持され、最高裁第三小法廷(今崎幸彦裁判長)が上告を棄却したため、確定しました。
裁判の経過
立花氏の裁判は、最高裁まで継続しました。
一審
東京地裁は、立花氏の行為を「無関係な国民の契約者情報を、NHKを批判する活動などに悪用する目的で取得した」とし、「手段の相当性が認められず悪質」と判断しました。
二審
東京高裁も一審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却しました。
最高裁
最高裁第三小法廷は、2023年3月22日付で被告側の上告を棄却し、判決が確定しました。この時点で、立花氏の懲役2年6月、執行猶予4年の判決が確定しました。
立花孝志氏の背景
立花孝志氏は、1967年8月15日生まれで、日本の政治家、YouTuber、タレントとして活動しています。以下に、立花孝志氏の経歴を簡単に紹介します。
立花孝志氏の職歴
日本放送協会(NHK)職員、パチプロ、フリージャーナリストを経て政界入りしました。
立花孝志氏の政治経歴
千葉県船橋市議会議員、東京都葛飾区議会議員、参議院議員を務めましたが、すべて任期途中で辞任しました。
立花孝志氏の党活動
NHKから国民を守る党(現在のみんなでつくる党とは別の団体)の党首。後に政治家女子48党に移籍し、再度「NHKから国民を守る党」の党首へ。
立花孝志はいったい今何党なのか、そもそも政治活動をしているのか、何かの党の党首なのか、変遷が多すぎて分からないという声も多数存在します。
立花孝志氏の政策と主張
立花氏と彼が代表する党は、主にNHKに関する問題に焦点を当てた政策を推進しています。
NHKのスクランブル放送化
NHKのスクランブル放送化を主張し、緊急的なものや教育・福祉の番組についてはスクランブルをかける必要はないとされています。
NHKとの契約
NHKとは契約だけを結び、不払いを実行することを推奨しています(ただし、NHKとの未契約は法令違反、不払いは法令違反ではないと主張しています)
立花氏の言う「NHK受信料を不払いにする」具体的な方法は、NHKの受信料契約を結び、支払い方法は「振込用紙」を送ってもらう。その後は、振り込まなくてよい。振込用紙が送られてきてもそのままにする、という意見です。
立花孝志氏の罪と執行猶予について:まとめると
現在立花氏が何の罪で執行猶予中なのか、分からない人が多いと考え、この記事でまとめました。
この事件は、立花氏の政治活動とその方法に対する批判や懸念を引き起こしており、政治家としての彼の行動が再び注目を集めることになりました。
さらに、2024年11月の兵庫県知事選挙では、立花氏は立候補しながら「自分に票を投じず、斎藤さんを応援してください」と選挙民に呼びかけ、これが公職選挙法違反ではないかと問題になっています。(他の行為でも違法ではないかと疑問の声が多くあがっています。)
次に有罪になると立花氏はどうなるのか?
現在執行猶予中の立花孝志氏ですが、次に何かの罪で起訴され、有罪が確定したとすると、立花氏はどうなるのでしょうか?
罪の重さにもよるでしょうが、たとえば今問題になっている「公職選挙法」で有罪になった場合、あるいは兵庫県の百条委員会の委員長奥谷氏への脅迫罪で有罪になった場合、立花氏は「収監」されることになるというのが、複数のジャーナリストの意見です。