2024年9月27日、自民党新総裁に、石破茂氏が決選投票で決まった。
決選投票では高市早苗194票、石破茂(67)215票。麻生太郎が直前になって高市につくと表明したが、麻生の力もむなしく、国会議員票でトップを取った形になった。
岸田総理大臣の「おめでとう」スピーチ
岸田首相の横では、麻生太郎が憮然とした表情で座っている。もう麻生の時代が終わったと言えるだろう。老兵は去るのみである。
さて、岸田首相のスピーチだったが、「ノーサイド」という言葉を使っていた。これは、以前民主党(立憲民主党になる前)に代表戦で野田さんが勝ったときに使った言葉だ。この言葉を岸田さんが今回使っているのは面白い。
石破さんのスピーチが短かったのに対して、岸田さんのスピーチはやや長かった(それでも、これまでと比べたら最短だが)。
防衛に強い石破茂
石破茂は防衛大臣の経験も長く、現在のように対中、対米で「きな臭い」出来事が相次いでいる中、どのように強い態度で相手国のトップと対峙できるか、これまでの首相よりも期待できると思う。
石破派はとうに解散し、現在はフリーだ。裏金問題でもシロで、言っていることがいつもブレないのが特徴。誰かとつるむことが嫌いな石破氏は、国民から見ると清廉潔白と見えるが、国会議員からすると「やりにくい相手」である。
だが、世界情勢が厳しさを増し、安全保障にも強い石破氏に、最後は自民党の国会議員がトップの役目を託したと言えるだろう。
なにぶん、経験があるので、様々な問題に精通している。論客でもある石破氏は、次の総選挙に向けても安心感があると言えるだろう。来年は参議院議員選挙もある。参議院議員も安堵していることだろう。
逆に、先ごろ代表選挙で民主党の代表に選ばれた野田氏はどう戦っていくのか、見どころでもある。
小泉進次郎は、当初は「次期総理か」と期待されていたが、口を開くごとに失言を繰り返し、失速していったことが敗因だろう。もうちょっと勉強し、質問に対して真正面から答える努力をして出直してほしい。
高市早苗「男」説
高市早苗は、本当に女なんだろうか?こんなこと思ってしまうのは私だけだろうか。
統一教会がバックにいるのは有名だが、日本会議もバックにいる。日本会議の下には、古き良き日本、懐古主義の日本をいつくしむ新興宗教がある。
その中のひとつが、とある「手かざしの会」だ。私の母がだまされて入信してしまったので(少々ボケていた)、脱会させるのが大変だった。あの組織は、「男性優位」「家父長制度」を歓迎する。家では夫を敬えとか、夫には晩御飯の時に一品多くしろとか、そういうことを教えている。時代に逆行していて驚いた。
そんな「男尊女卑」の教えを説く宗教に反発するどころか味方につけるとは、本当に高市早苗は女の味方なのか?と思ってしまうのだ。だから勝手に「高市早苗は本当は男ではないか」説をとなえている。
さて、高市早苗もとりあえずは石破氏に「おめでとうございます」と言葉を発していた。これは私の思い違いかもしれないが、どうも表情がこわばりすぎている。さすがにこのタイミングで笑顔もないだろうが、もしかしたらボトックスを打ちすぎて顔が突っ張っているという可能性もある。(ボトックスの打ちすぎには注意)
石破氏は日米地位協定に踏み込めるのか
防衛問題に精通している石破氏は、以前、元朝日新聞記者の佐藤章さんとの対談で「石破さんが総理大臣になったら、何をするんですか」と聞いたところ、「まず、日米地位協定をなんとかしなきゃいけない」と即答していました。
これは大変!いや、日本国民としては喜ばしい限りだが、アメリカはカンカンに怒るだろう。思いやり予算も削るとか、石破氏だったら言いかねない。
さらに先日、石破氏は「日本の米軍基地に、自衛隊も入る」という発言をしていた。現在、アメリカ軍の基地は実質的に治外法権である。日本でありながら、あそこはアメリカなのだ。日本の中にアメリカが多数存在しているということだ。
そこに自衛隊が踏み込む(一緒に訓練する)なんてことができるのだろうか。アメリカは猛反対するだろう。
日本国憲法の改正に踏み込むか?
石破氏はかねてから、自衛隊の地位を確立したものにするために、日本国憲法を改正したいと思っている。今のままだと、自衛隊は軍隊ではなく、日本の防衛を任務とした単なる組織である。
専守防衛を目的とする組織ができることは限られている。何をしようとしても、違憲扱いになるからである。
私は、学生時代に國広正雄先生から「日本の憲法は世界一素晴らしいものだ。世界の要人たちも同じ意見を持っている。日本国憲法は守らなければいけない」と口を酸っぱくして言われてきた。
この場合、守るべきは「憲法9条」なのだが…つまりは「平和憲法」は守らなければいけないと私は思っている。
戦争をしてはいけない、とは誰もが思っていることだろう。そのために、憲法改正をするべきか、しないべきか、国民は考えなければいけない時期に来ている。
石破さんがもし憲法改正を考えているのなら、どの部分をどう変えるのか、これまでの首相がぼやかしてきたことを、はっきり名言して国民に伝えてほしいと思う。
衆院解散はいつか、などという目先のことにとらわれていてはいけない。日本の子どもたちが幸せに暮らせるために、大人は考えなければならない。
新しい総理大臣が誕生したが、私たちは長い目をもって政治を見守っていこう。
最後に、NHKの中継をこちらに埋め込んでおきます。NHKだから勝手にXで削除しないことを望む。
NHKですから!(笑)
自民党総裁選挙は、1回目の投票でいずれの候補者も過半数に届かず、決選投票の結果、石破元幹事長が高市経済安全保障担当大臣を抑えて新しい総裁に選出されました。https://t.co/50oql7fuvZ#nhk_video pic.twitter.com/ZeprcU15Nw
— NHKニュース (@nhk_news) September 27, 2024