【極悪女王】第3話:最強ヒール「ダンプ松本の誕生」あらすじ どこよりも詳しく

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ジャッキー佐藤が引退し、後をまかされたジャガー横田。ライオネス飛鳥(剛力彩芽)と長与千種(唐田えりか)の対戦の対戦もすさまじい死闘となり、観客を大いに沸かせた。そんな中、まったく出番のない香(ゆりやんレトリィバァ)は松永(齋藤工)にプロレスをやらせてほしいと直訴する。

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目次

クラッシュ・ギャルズ vs ダイナマイト・ギャルズ

長与千種とライオネス飛鳥は「クラッシュ・ギャルズ」を結成。

対して、大森ゆかりと堀あゆみ、あらためジャンボ堀は「ダイナマイト・ギャルズ」を結成。こちらはヒール役である。

両者の対決は女子プロレスのメインイベントを張れる、超人気イベントへと成長していった。熱狂的なファンに支えられ、人気はうなぎ上りだった。

場外乱闘も当たり前、血を見るのも当たり前のプロレス。長与と飛鳥二人のリング上での四の字固めが決まり、観客は歓喜の渦に飲み込まれた。

まさに、向かうところ敵なしの状態のクラッシュ・ギャルズだ。そんな彼女たちをリング下で応援する香は、うらやましさと悔しさで胸がはちきれそうだった。いったいいつになったら自分の番がくるのだろうか。

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ゴールデンに戻るには何かが足りない

これだけの人気を誇りながら、女子プロレスは相変わらず深夜帯の番組しかもらえなかった。以前、ビューティ・ペアがいたころのような人気を取り戻すには、何かが足りない。

ジャガー横田はクラッシュ・ギャルズの影で自分が「噛ませ犬」の役割しか与えられていないことに不満を持っていた。もう我慢の限界だった。

ヒールはデビル雅美(根矢涼香)しか残っていない。誰かを探すしかない。

香と本庄、ヒールの練習をする

ヒール役を増員することにした松永から、香と本庄に白羽の矢が当たった。気が向かなかったが、おそるおそるヒールの練習に向かう二人。ヒールを教えてくれるのはデビル雅美(根矢涼香)。

ヒールの仕事は、いかに観客を怖がらせるかだ。そこで重要なのは、「血」。流血試合はヒールのひのき舞台だ。だがそのためには、凶器の使い方を知っておく必要がある。

香は空の一斗缶を渡されて、これで思いっきり殴ってみろと指示される。はい!と返事した香は、隣の新庄を一斗缶で殴った。倒れる新庄。

馬鹿野郎!と怒鳴られる香。

ヒールの相手がデビルを思いっきり一斗缶で殴る。額から血を流すデビル。

ヒールは、どんな道具でも相手を流血させなければならない。

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空手を習うライオネス飛鳥と千種

飛鳥と千種は空手道場に通っていた。その様子をテレビ局を呼んで撮影させる松永。

千種は、雑誌の対談で新日本プロレスの前田明と対談するため、きれいにメイクアップし、着ている服もあか抜けていた。

そろそろ新人が入ってくるので、寮を出ないといけない。引っ越す費用、新しい水着、覆面、凶器など、お金がどんどん出ていく。香も本庄も頭を抱えていた。

香は久しぶりに家に帰った。母親にウナギの弁当を買っていった。妹の広美は最近彼氏ができて、家に連れて来ていた。母の里子に「サインがほしい、工場のみんなが大ファンで」と言われ嬉しくなった香だが、ほしいサインはクラッシュ・ギャルズのものだと聞いてがっかり。

クラッシュ・ギャルズばかり光が当たって不満の横田

ジャガー横田は不満だった。空手技を禁止していたはずの女子プロレスで、いつのまにかクラッシュ・ギャルズが空手を使ってよいことになっている。

クラッシュ・ギャルズならなんでもありなのか?社長に問いかける横田。適当にあしらう社長。

一方、香と本庄は自分たちが使う凶器を探し求めていた。

「ケガをさせずに大けがをしているように見せる」ことのできる凶器など、あるのだろうか。

自分たちは、凶器を使ったとしても、相手を流血させることなんてできるんだろうか。やらなきゃいけない。

そうだ、チェーンはどうだろう。

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ヒールになりきれない香

クラッシュ・ギャルズは人気絶頂だった。以前のビューティ・ペアと同じく、リングに上がって歌って踊っていた。まるでアイドルだった。

クラッシュ・ギャルズが歌い終わったとたん、デビル軍団が現れ、リング上でメチャクチャに暴れまわるというシナリオになっている。

香は、持参したチェーンを手に、ただ突っ立っているだけだった。ゴングが鳴り、香と千種の対戦が始まった。やられるばかりの香は早々にデビルと交代する。

デビルの持っている栓抜きが頭に刺さり、額から血を流す千種。

額から血を流す千種に、さらに頭突きをして流血させるデビル。デビルはリングサイドで見ているだけの香に、「額やれ」と指示を出して交代する。

はい!と返事をしたのはよいが、香はどうしても千種の額を攻撃することができなかった。そのうちに、千種が逆転して香をリングの外へ蹴り出す。

代わりに入ったデビルも、千種と飛鳥の二人にやられる。リング内に戻らない香に業を煮やしたデビル軍団は、たまらずリングに上がり大暴れする。

それをただ、立ち尽くして見つけるだけの香。

香は、デビル軍団の仲間からも見放されてしまった。

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プロレスを客観的に見る

香は、安倍に連れられて高い位置にある場所に上っていった。すると、社長がいた。社長から「ここから見ると、プロレスを客観的に見ることができる」と言われた。

横田がいくらクラッシュ・ギャルズを攻めても、誰も横田を見てはいない。みんな、クラッシュ・ギャルズを見ているのだった。

結局のところプロレスは、いくら負けようとも、スター性のある選手が全部持っていってしまうのだ。

社長も言う。「残酷だから面白いんだ。きれいごとばっかり見せたって、客は興奮しない」

今日の試合は、横山が勝つことになっていたが、横山がガチの真剣勝負をクラッシュ・ギャルズと臨んだ。ジャガー横田とラブリー米山は、クラッシュ・ギャルズと死闘を繰り広げたが、最終的にクラッシュ・ギャルズの勝利となった。

今日の試合、本当は千種が負けることになっていたのだが、千種が本気を出して横田を破った。あまりにもひどすぎると、試合後千種をボコボコにするラブリー米山。

もともとは、ジャガー横田が「今日は真剣勝負でやろう」と言い出したことだった。だがフタを開けてみると、千種が責められることになった。どうしても納得できない飛鳥は、先輩たちと対立し、部屋を出ていった。

中野恵子との出会い

香は相変わらず寮で生活していた。ある夜、泣いている寮生、中野恵子を見かけた。

中野は、千種の週刊誌の記事を読んで感激して泣いていた。今の自分と同じだと。

香が記事を読むと、新人時代は孤独で友達も一人もいなかった。ディスコに一人で行ったりしていた。そんな孤独を救ってくれたのは飛鳥だったと書いてある。

香と千種は親友だった。ディスコにも二人で行った。それなのに…香の心はひどく傷ついた。千種にとって、自分は何だったんだろう。

五郎がやらかしたトラブル

そんな時、香は事務所から呼び出された。父の五郎が、千種のサインを手に、いつでもクラッシュ・ギャルズに会わせてやるといろいろな場所で吹聴しているという、

千種にサインを書かせたのは香かと問われ、答えに窮する香。

そうやって人をだまして金をせしめていたのか。怒りに震えながら香が家へ戻ると、母と父、そして妹が仲良く夕飯を食べていた。

母は、サインを五郎に渡していた。自分はどこまでバカにされれば気がすむのだろうか。大暴れする香。壁が破れてトラックの荷台に堕ちたとき、香は額から血を流し、手にチェーンをつかんでいた。

香がヒールに変身した瞬間だった。香は家にも寮にも戻らなかった。

最強ヒールになった香が登場

香がいなくなってからも、相変わらずリングではクラッシュ・ギャルズとデビル軍団の試合が行われていた。

場外乱闘になり、椅子で殴り合い、すさまじい戦いが繰り広げられていた。

その時、千種の首に後ろからチェーンが巻かれた。

香だった。香がデビルの化粧をして、参戦してきた。

さらに香は飛鳥のほうへと向かっていった。思い切り飛鳥の頭をチェーンで殴りつけた。

その一部始終を見ていた阿部がつぶやいた。「すげぇ。ダンプカーみたいだ」

ダンプ松本の誕生だ。

会場からは「帰れ!帰れ!」と、帰れコールの大合唱が聞こえてきた。喜ぶ香。スター誕生の瞬間が訪れた。

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