【極悪女王】第2話 あらすじ どこよりも詳しく

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極貧の少女時代を過ごしながらも、母と妹の温かい支援に支えらえて女子プロレスの門を叩いた松本香。後にダンプ松本として最強ヒールに君臨するのだが、最初は全く芽が出ず、仲間たちの活躍を横目で見るだけの日々だった。

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目次

長与千種のデビュー戦

香の親友、長与千種(唐田えりか)のデビュー戦の日が来た。対戦相手は堀あゆみ(安流うらら)。後に「ジャンボ堀」として大森と「ダイナマイト・ギャルズ」を結成する。

リングしたで長与を応援する香。

長与のデビュー戦は散々だった。最近は、東京の試合ですら客の入りも良くなかった。

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妹の広美が母からのプレゼントを持参

同期の仲間が次々とデビューしていく中、香は選手の護衛としてロッカールームを行き来するのが仕事だった。自分の名前がポスターに登場するのは、いったいいつになるのだろうか。

そんなとき、妹の広美が香に会いにやってきた。

洋裁が上手な母(里子)が、香のために、ユニフォーム(水着)を作ってくれたのだった。デビュー戦で着られるようにと、母からの心からのプレゼントだ。

松永からの呼び出し

プロテストに合格すると、寮に入って共同生活を送るようになる。ライバルだが、自炊しながらの共同生活には楽しみもあった。

そんな時、松永から香に呼び出しがかかった。一同、いよいよ香のデビューか!と色めき立ったが…なんと香に「運転手」をやってほしいという依頼だった。

仲間たちが練習に明け暮れている中、香は宣伝カーを運転し、アナウンスしながら町中を走るのが仕事だった。

怪しげなこのおっさん、プロモーターの「阿部四郎」。普段なら阿部が運転するはずだが、免停をくらってしまい、代行の運転手が必要だったのだ。

「なぜ自分がこんな仕事を?仲間はどんどんデビューしているのに」と落ち込む香に、この阿部という男、売れるプロレスラーになるためのアドバイスをいろいろしてくれるのだ。

「デビューが早いか遅いかは問題じゃない。要は、客から金をどれだけ引っ張れるかだ。スターってのはな、自然に光り出すんだ。光ってたら、客が吸い寄せられる。そうしたら金はガッポガッポだ」

阿部の言うことはかなり大雑把だが、素直な香は神妙に聞いていた。

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空手が得意な長与だが

長与千種は「空手」が得意だった。練習でまったく勝てない相手に対し、振り向きざまに空手の後ろ回し蹴りをかけてしまう。突然の攻撃に驚き、うずくまる対戦相手。

実は、プロレスはボクシングや空手とは違い、受け身が取れる技で勝負するのが鉄則だ。空手が得意だからといって、空手の技をかけてはいけない。年間200以上ある試合で、相手にケガをさせたら誰が面倒を見られるというのか。

そのことは、知ってはいるがどうにも納得できない長与だった。

落ち込みながらも部屋で練習をしていたところ、ジャッキー佐藤がやってきた。皆にアドバイスをしながら、語り出した。

「上からいろいろ言われて大変だろうけど、強くなるしかないよ。引退かけて試合させるとか、ありえないよね。本当は、あの試合で勝つのはマキのはずだった」

ジャッキーは、上から言われて「負けたら引退」試合をさせられ、ビューティ・ペアが解散したことは、どうしても許せなかったのだ。

「会社をねじ伏せるには、スターになればいい。会社が、こいつだけは絶対に負けさせられない、と思うようなスターになればいい」

そう言って、佐藤は部屋を出た。

ラ・ギャラクティカの衣装を着る香

香は阿部に連れられて、ある会社を訪れた。そこで阿部は香に衣装を渡す。ここの会社の社長がラ・ギャラクティカのファンなので、これを着て記念撮影したら、スポンサーになってくれると言う。

確かに、記念撮影のときに技をかけさせてもらった社長はご満悦だ。

いやいやながら社長との記念撮影を続けた香だが、ついに社長の出資が決まり、その社長の働きかけて、香のデビュー戦が決まった。

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松本香 ついにデビュー戦!

待ちに待った香のデビュー戦だ。

対戦相手は強敵。モンスター・リッパー。

香は蹴られ、落とされ、叩かれ、ひとつも技をかけられずに負けた。倒れたままリングから置き上がることもできなかった。

窃盗事件

女子プロレスのロッカールームでは、大変な事件が起こっていた。堀あゆみの財布が長与のバッグから出てきたというのだ。

もちろん、長与には心当たりもない。これは先輩のいじめだ。それを知ってて先輩を擁護する会社。

昔、いじめられた経験のある北村には、そんな理不尽が許せなかった。そこへ、香がデビュー戦を終え、二人の元へかけてきた。「千種に、お客さん」と伝える。

客は、千種の父親だった。

父は、突然土下座をした。「すまなかった!あの時は借金取りに追われていて、お前を連れて逃げるわけにはいかなかった。だから仕方なくおばさんの家に預けた」

父はポスターを見て駆け付けてきたのだったが、父親から言われて会得した空手もプロレスの役に立っていない。千種は、謝る父に背を向け、控室に走っていってしまった。

父との和解はできなかった。

痛めつけられる長与

長与の試合は、堀からのいじめ(しごき)という形で続いた。場外乱闘になり、机に頭をぶつけられ、血を流す長与。場内は騒然となった。

まさに千種にパイプ椅子が投げつけられようとするそのとき、千種の目に必死になって応援している父と母の姿が目に入った。

その瞬間、千種の反撃が始まった。自分を抑える堀を肘で打ち倒し、パイプ椅子を持っている先輩にすごい勢いで向かっていき、椅子を奪い取って先輩の頭から振り下ろした。

床に倒れる先輩に馬乗りになる千種。

止めに入った相手とも殴り合いになり、誰が味方か誰が敵かもわからない。もはやプロレスの試合の範疇を超えていた。

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落ち目になったジャッキー佐藤

ジャッキーはソロ歌手としてテレビ番組に出演するようになっていた。

だが、お世辞にも歌がうまいわけでなく、ビューティ・ペアも解散した今、絶好調のころとは明らかに雰囲気が変わっていた。

そろそろ番組から切られるんじゃないか、と松永たちは話していた。

ジャッキーに代わる、新しいスターを早急に作り出す必要があった。

堀あゆみのたくらみ

堀は、場外乱闘で千種に殴られたことを根に持ち、千種を無視するようになっていた。さらに、千種の仲間の大森と本庄を自分の側に引き入れようとしていた。

誰を売り出すか

男たちは思案していた。次のスターが生まれないことには興行も右肩下がりだ。

「今、うちで一番強いのは誰だ?」

「そりゃー、横田よ。オレが徹底的に仕込んだしな」

「テレビ局はあてにならない。もう1回ジャッキーを輝かせないとな。横田にジャッキー当てて、ギリギリでジャッキーに勝たせてみるか」

ホテルのビュッフェにて

一方、香は記念撮影で気に入られた社長から、ホテルの無料ビュッフェの招待券をもらっていた。

香は、落ち込んでいる千種を誘ってホテルの食べ放題へと出かけていった。

ホテルを出ると、千種は「前から行きたいところがある」と、香をディスコに連れていった。二人にとって初めてのディスコは新鮮だった。千種は一人で踊り出した。ガンガン踊る千種は輝いていた。香は千種がうらやましかった。そして、なんだか千種が遠いところに行ってしまうような、そんな寂しさも感じていた。

ジャッキー佐藤 vs 横田利美(後のジャガー横田)

いよいよ、世紀の第一戦。ジャッキー佐藤と横田の一騎打ちだ。

シナリオでは、ギリギリでジャッキー佐藤が勝つことになっていた。それはジャッキーも分かっていた。だが、横田はなかなか倒れなかった。こんなはずではない。ジャッキーは焦った。どうなっているんだ。

ジャガーは社長から「今日は負けろ」と言われていた。だが、試合直前に松永から「今日は勝て。上が詰まってたらいつまでも新しいスターなんて生まれなんだよ。お前が引導を渡してこい」と伝えられる。

29分50秒で、横田はジャッキーに買った。

もう自分は必要とされていないことを、ジャッキーは知っていた。試合の後、ジャッキーは引退を決め、寮を出ていった。ジャッキーを見送る仲間たち。

ジャガー横田誕生

ジャッキーに勝利した横田は、松永から名前を「ジャガー横田」に変えるよう言われた。同時に、北村にも何か横文字の名前を考えておくと言う。

一方、千種は次の北村との試合で引退しようと思っていた。最後に、千種は空手の技を取り入れて好きなように戦ってみたいと北村に言った。

北村も同じことを考えていた。場外乱闘でやったような、なんでもありの激しい試合を。どんな技でも受ける覚悟だった。

北村は千種に、自分の長い髪の毛を切ってくれとお願いした。

北村の名前は「ライオネス飛鳥」に決まった。

長与千草 vs ライオネス飛鳥

いよいよ長与と飛鳥が対戦することになった。

試合は激しい打撃戦から始まった。張り手の応酬だ。長与が空手の後ろ飛び蹴りの技をかける。飛鳥はたまらず場外へ。だが飛鳥の逆襲が始まる。長与を吹っ飛ばし、椅子が倒される。

どちらが勝ってもおかしくない、死闘が繰り広げられる。観客の完成が会場内にとどろき、リングと一体化している。

飛鳥に四の字固めを決められ、痛みで叫ぶ長与千草。なんとかロープに手をかけることができた。

双方に技の掛け合いで、勝負は決まらない。フタフラになりながらも立ち上がり、両者同時に足蹴り。

同時にリングに倒れこむ。最後の力を振り絞り、飛鳥が千種に馬乗りになり、ゴングが鳴る。

勝利の女神は飛鳥に輝いた。

リングサイトで二人をじっと見ていた香。試合後、香は松永を捕まえた。食い入るような眼で。

「私に試合をさせてください!私、プロレスがやりたいんです!」

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