【海のはじまり】最終回考察:夏はパパをやめる?海のきつい言葉と水希の手紙

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海のはじまり、第11回直後の感想と、最終回の考察をお届けします。11回の最後の場面、海が夏にきっついひと言を投げかけました。何も言えず、うつむく夏はひたすら気の毒でした。

この記事では、夏の気持ちを中心に考え、最終話を考察していきます。

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目次

夏くんのアパートから小田原の図書館へ

第11話は、夏と海がいよいよ二人で夏のアパートで暮らすところから始まります。名字も「南雲」から「月岡」に変わり、まわりの環境も変わり、友達とも別れ、近くの図書館に行ってもママも津野君もいない。

海は小さいながらもしっかりした女の子。周りの気持ちを考えることができる、すごい小学校一年生です。

海は学校から帰り、誰もいない部屋から一人で小田原の図書館へ行きます。津野君に会いに。

マジで、この設定ヤバいといつも思っています。だって、夏のアパートのある経堂(きょうどう)から小田原まで、小田急線で1時間半ほどかかります。ましてや、子供の足で歩くのですから、合計2時間はかかります。海は第1回で夏の家に一人で来ましたし、今回も一人で小田原へ行きました。ドラマとは言え、これは保護者失格の烙印を押されても仕方がありません。何もなかったことが奇跡なくらいです。

他の地方の人は「経堂」とか「小田原」「富水(とみず)=海の祖父母の家の最寄り駅」がどれくらい遠いか、距離感がつかめないのでよくわからないと思います。自分の最寄り駅から1時間半くらい電車に乗って着く駅を想像してみてください。小学校1年生の女の子がその駅まで一人で行くことを思うと、ゾッとするはずです。

海は寂しかった。ママのいない生活。学校から帰っても誰もいない。少し前までは、おじいちゃんとおばあちゃんがいました。いや、おばあちゃんが学校まで迎えに来てくれました。

ママのいたところに戻りたい。まずはママが働いていた図書館に行こう。そして、海は津野君に会いに図書館まで行ったのです。

津野君から連絡を受けて、あわてて海を迎えに来た夏。津野君から厳しい言葉を吐かれましたが、おばあちゃんの家へ行ったと聞き、夏は急いで向かいます。

海、ついに夏に疑問をぶつける!

海は、水希と一緒に暮らしていた部屋のベッドで、ママからもらった絵本を読んでいます。

「もう一人でどこにも行かないで。心配するから」という夏に向かって、海は言います。

「保育園の子に言われた。パパいなくて寂しくないの?って。」

海「海ね、夏くんいなくて寂しかったことないよ。おうちにいるの、ママだけで大丈夫だった。だから、夏くんと二人もだいじょぶだと思った。ママいなくても、夏くんがいるから、寂しくないって。」

夏「でも、寂しかったの?」

海「寂しかった。ママいなくてさみしいから、図書館行って、ここに帰ってきた。」

夏「図書館もここも、水希いないよ?」

海「なんで大人は、死んじゃうこと、なくなるって言うの?いなくなるから?だから死んじゃった人のこと、いない、いないって言うの?」

海「海、最初からいなければよかった?」

夏「そういうこと言わないで。いなければよかったとか、そんなのないから。」

海「ママも、寂しそうだった。ママいたのに、なんで一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから?なんでママいたとき、パパになってくれなかったの?なんで『二人で』って言うの?なんでママいないって言うの?

海、ママとずっと一緒にいたもん。いなかったの夏くんじゃん!」

夏には、返す言葉がなかった。

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「夏くんかわいそう!」の声がネットにあふれてる

ドラマの直後から、SNSでは「夏くんかわいそう」がトレンドワードになるほど、夏に対する同情であふれかえっていました。

確かに、海にあのようなきっつい言葉を言われても、

「だって、海が生まれたって知らなかったんだもん、水希が死んでから知ったんだよ」なんて言えるわけないですし、第一、海には理解できるはずもありません。

何をやっても空回りする夏の行動。一生懸命、海と生活しようとしても、海の心はどんどん離れていってしまう。こんなに頑張っているのに、なぜ?

夏の心は悲しみとショックで張り裂けそうです。

自分は水希の代わりにはなれない。父親ってそういうものか?なぜこうなってしまったんだろう。

夏の頭の中では、同じ問がグルグル回っていたことでしょう。

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夏が津野から聞いた言葉

夏は、海に何度も「水希はいない」「水希はなくなった」と言ってきかせます。これが、海にはつらかった。

確かに、子供のころは、人が死ぬとなぜ「なくなった」と言うのだろうか、疑問に思ったことはありませんか?私は思っていました。

漢字が分からないものですから、「亡くなった」は「無くなった」だと思っていたのです。海も、たぶん同じ気持ちなんじゃないかな。

海は、夏のアパートに帰っても、祖父母の家に帰っても、真っ先にママの写真に挨拶します。そして、ペンダントを手に持って、ママを感じます。海にとって、ママはいつも一緒にいる存在なんです。ただ、見えないだけで、ママは海の心の中に、ずっといるんです。

だから、「いない」とか「なくなった」と言われるのがすごく嫌だし、悲しみでいっぱいだったのでしょう。

図書館に行った夏は、津野君から言われます。

「海ちゃん、(水希が)『いるいない』の話、してないですよ。わかります?いるとかいないとかの話をしてるのは、月岡さんだけです」

津野君からこの言葉を聞かされた直後に、夏はまた海に「水希、いないんだよ」と言ってます。

夏って、学習しない人ですね!津野君の言葉が、夏には届かなかったようです。海に言われて、ようやくはっと気づいた夏でした。

夏くんと一緒にいても寂しかった

海は、夏に「夏くんと二人で一緒にいても、寂しかった」と言います。この言葉は夏を凍らせてしまいますが、まあ、これは仕方ないかなと思います。

生まれてからずっと一緒にいた大好きなママが、突然目の前から消えてしまったんです。そこへ入れ替わるように来た夏に、水希の代わりが務まるはずもないですし、そもそもママの存在って大きなものです。

そもそも、海は生まれたときからパパという存在がなかったので、パパがいない寂しさを感じることもなかったわけです。

ゆえに、海は夏といても、学校から帰ってからママがいないことにどうしても寂しさを禁じえなかったのですね。

それにしても、海もすごい子です。面と向かって、自分の気持ちをはっきり言う。とても小学校1年生とは思えません。大人顔負けです。

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二人暮らしは破綻?

海が「夏と二人でいても寂しい」と言ったことで、ほぼ夏と海の二人暮らしは破綻してしまったと言ってもいいでしょう。

このまま、学校から帰った海をアパートに一人置いておくわけにもいきません。

さらに、夏のアパートには水希のものが何も残っていないと聞かされた海。夏は「水希のものは、お別れしたときに全部捨てたんだよ」と海に伝えていました。海もさぞショックだったことでしょう。ママの物が何か残っていたら、寂しさも少しは埋めることができたかもしれません。

はっきり言えることは、二人だけの暮らしは失敗に終わった、ということです。

最終話の予想

あくまでも私の考察ですが、海はまた祖母の家へ戻るのではないでしょうか。今回、海と二人で暮らすのはどうしても無理があるということが発覚してしまいました。

夏は、まだ水希の手紙を読んでいません。最終話では、水希の手紙の封がいよいよ切られることになります。はたして、どんなことが書いてあるのでしょうか。言えることは、これからの夏の背中を押すような内容だろうということです。その手紙を読んで、夏も覚悟を決める行動をとることでしょう。

海の幸福のためにも、おじいちゃん、おばあちゃんの家で暮らし、元の小学校に戻り、津野君のいる図書館に行く。そういう生活なら、海はどこでもママを感じるはずですし、寂しさもまぎれることでしょう。

もちろん、夏との関係が終わるわけではありません。夏はいつまでも海のパパですし、これからも南雲家に通い続けるでしょう。

弥生は、夏が一人になったらまた戻るのではないでしょうか。もともと好き同士で別れたわけですから。

このように、海は血のつながりに関係なく、いろいろな人に見守られて生きていくのではないでしょうか。

思いっきり外すかもしれませんが、私の考察はこんな感じです。最終話を楽しみに待つことにします。

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