親切に家に泊めてくれた安藤沙耶香(貫地谷しほり)の元から姿を消し、山形県に来た鏑木。ここで鏑木は、殺害現場の唯一の目撃者、井尾由子の妹・浩子(若村麻由美)に近づこうとしていた。
鏑木慶一(かぶらぎ けいいち)= 亀梨和也
新興宗教「救心会」のボランティアをしている。目を細く見せる特殊メイクをしている。
救心会の事務の仕事を手伝いながら、浩子の名簿を盗み見て、姉の由子が千葉県我孫子市の介護施設にいることをつきとめた。
近野拓海 = 黄地 裕樹(おうち ひろき)
近野節江の息子。会社を辞め、親に金をたかる常習犯。
足利清人 = 桜田通(さくらだ どおり)
鏑木の犯した犯罪を真似て、殺人事件を犯した足利。逮捕されるときに笑っているのが異様だ。最後は死刑判決が出る。足利は鏑木に憧れていると供述している。
浩子(若村麻由美)と節江(高畑淳子)
浩子は、節江に久間が脱獄犯の鏑木に似ているような気がすると打ち明けた。
節江は、息子の会社の先輩から「たくみが会社の金を使い込んだ」と電話で聞き、100万振り込んでしまった。振り込め詐欺だった。
鏑木は、節江に分厚い封筒を渡す。「救心会を調査した資料」だった。救心会は信者の情報を徹底的に調べ上げ、その情報を詐欺グループに渡していたのだった。
鏑木は渡辺弁護士の名刺を節江に渡し、別れの挨拶をした。節江はその名刺と封筒を持って、渡辺の元へ相談に行った。
脱獄から526日
鏑木慶一(かぶらぎ けいいち)= 亀梨和也
桜井幸司と名乗り、我孫子の介護施設の面接を受けた鏑木。緑内障の手術をしたばかりだと言って、眼帯をつけている。無事採用となった鏑木は、愛想もよく、機転もきき、スタッフからも老人たちからも、大変評判がよかった。
佐竹(介護施設の社長)と四方田(社員)
酒井舞。介護士としてアオバで働いている。通称「舞ちゃん」。
服部 = 綾太俊樹
介護施設に入所している老人。杖が無くなったと思い込んだが、鏑木のとっさの機転で事なきを得た。
井尾由子(黒木瞳)
殺害された井尾夫婦の母親。事件を目撃しているただ一人の人物。50代ながら若年性認知症でこの「アオバ」に入所している。
たまに殺人事件の夢でうなされることがある。
鏑木は由子に、自分の顔を覚えていないかと尋ねる。あの日、家の中に誰がいたのかを思いだすはずだと。
その会話を聞いてしまった舞。舞は井尾の事件のことを知らなかった。
浩子(若村麻由美)
井尾由子の妹。今日は姉に面会するために、我孫子の施設までやってきた。
浩子と鉢合わせしそうになった鏑木は、窓から飛び出して逃げる。