【燕は戻ってこない】リクの上司「日高」を演じる戸次重幸の魅力

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NHKドラマ「燕は戻ってこない」は、石橋静河が演じるリキという29歳の派遣社員を中心に描かれる物語です。リキは生活苦から、国内未承認の代理母出産を請け負うことになります。このドラマは、代理母を選ばざるを得ない女性たちの現実を描いており、重いテーマを扱っています。

この記事では、リキの元上司である「日高」と、日高の役を演じる戸次重幸さんについて深堀していきます。

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目次

リクの元上司「日高」について

日高はリクが以前働いていた北海道の老人ホームの上司であり、彼女と不倫関係にあった人物です。

ある日、日高から誘われたリク

施設で働いていたリクは、洗濯場でたまたま上司の日高と二人になったとき、「オリオンに行かない?」と日高に言われます。オリオンとは、できたばかりのホテルの名前です。

もともとリクも日高をまんざらでもなく思っていたようで、日高が誘うとリクも抵抗することなく、「別にいいけど」という感じで誘いに乗ります。

そのとき、日高の奥さんは妊娠中。もうすぐ第一子が生まれるというときの出来事です。それから二人の関係は続いたようですが、ドラマではそれとなく触れただけで、その後リクは閉ざされた田舎の状況が嫌になり、東京へ出ていきます。

リクの住む場所にひとつだけあるホテル「オリオン」。このオリオンが何とも田舎街の閉そく感を表す象徴となっているのが、悲しくもあり、切なくもあります。

帰郷して、日高と再会したリク

リクが「代理出産」の契約をし、ある程度のお金を得てから、叔母の墓参りに北海道に帰郷します。

女満別空港に降り立ったリクは、空港の売店で働いていた女性から「リクじゃない?」と声をかけられます。彼女はリクが以前働いていた施設の同僚。思いがけない出会いにとまどいながらも、リクは自分が結婚したこと、結婚相手が有名人であることを打ち明けます。(実は結婚も偽装であるのですが。)

「久しぶりにみんなで飲もう!」と誘われたリクは、その飲み会で以前不倫関係にあった日高と再会します。

「今度さ、4人目が生まれるんだ。「私、結婚したの。」などと何気なく話す二人。心の内はどうだったのでしょうか。

リクは「明日お墓詣りだから」と先に帰ることになり、「じゃあ、俺も帰るから、家まで送ってくよ。」と日高。少し嫌な予感がありました(by 筆者)。

日高は自然な流れで、以前と同じくリクを誘います。4人目が生まれるというのに、あっけらかんと、何の罪悪感もないようです。こういう男性は実際に存在するでしょう。

家族を大事にしながらも、オスの本能も隠さない。まるでスポーツを楽しむかのようです。

リクは日高の誘いを拒みますが、そのときスマホに届いた基(もとい)からのメールを読んでイラっときます。そして、リクは自分から日高を誘ってしまいます。もちろん、日高は大喜び。

「結婚しているのにいいの?」とか「ご主人に悪くない?」などと聞きもしませんし、そんなこと思ってもいないでしょう。それはそれ、これはこれ、なのです。まるで「心と身体は別物だよね」とでも言うように。

日高はどこまでも明るい。いや、明るく見せているのでしょうか。日高の心の奥底はのぞけませんが、少なくともまたリクが再び帰郷した日には、「また、どう?」と、明るく誘ってくるでしょう。

この「何も考えない明るさ」が、女性にとって大きな被害をもたらすかもしれないことは、日高のような男性には想像もつかないのかもしれません。

もちろん、誘いに乗った、あるいはヤケになって自分から誘ったリクにも問題は多いにあるのですが。

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戸次重幸という役者の魅力

ここで、戸次重幸さんについて深堀していきます。まずはプロフィールから。

戸次重幸さんのプロフィール

戸次重幸(べっき しげゆき)さんは、日本の俳優、タレント、脚本家、演出家として広く知られています。1973年11月7日に北海道札幌市で生まれました。本名は佐藤重幸(さとう しげゆき)で、「戸次」は母方の姓を芸名に用いています。北海道札幌南高等学校を経て、北海道大学工学部を卒業しています。

戸次さんは、大学在学中に演劇ユニット「TEAM NACS」の旗揚げに参加し、メンバーの一員として活動を開始しました。TEAM NACSは、戸次さんをはじめ、大泉洋さん、安田顕さん、森崎博之さん、音尾琢真さんの5人からなる劇団で、北海道を拠点に活動し、その後全国的な人気を博しました。

戸次さんは、2000年代初頭から本格的にテレビドラマや映画に出演し始め、多くの作品で印象的な役柄を演じてきました。代表作としては、テレビドラマ『水曜どうでしょう』や『下町ロケット』、『トッカイ〜不良債権特別回収部〜』などがあります。また、映画では『シムソンズ』や『しあわせのパン』、『探偵はBARにいる』シリーズなどに出演し、その演技力が高く評価されています。

彼の演技の特徴は、ユーモアとシリアスを巧みに使い分けることができる多才さにあります。コメディからシリアスドラマ、さらには舞台演劇まで幅広く活躍し、どのジャンルでも安定したパフォーマンスを見せています。

また、脚本家や演出家としても才能を発揮しており、自身の劇団での公演や、他のプロジェクトでの脚本・演出を手掛けることもあります。そのクリエイティブな才能は、演技だけでなく、舞台全体を魅力的にする力として評価されています。

プライベートでは、2014年に女優の市川由衣さんと結婚し、現在二人の子供がいます。家庭でも良き父親としての顔を持ち、仕事と家庭を両立させながら充実した生活を送っています。

戸次重幸さんは、今後も日本のエンターテインメント界で重要な役割を果たし続けるでしょう。その多才さと情熱は、多くのファンを魅了し続け、さらに多くの人々に愛される存在となることは間違いありません。

リクの元上司「日高」を演じる戸次さん

ダメ上司の日高を演じる戸次重幸さんは、1973年生まれの北海道出身の俳優です。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーとして知られ、数々の舞台やテレビドラマで活躍しています。

それにしても、今更ながらですが、TEAM NACSは良い役者ぞろいですね。人柄が偲ばれると言いましょうか、苦労人としての経験が演技に滲みでている感じがします。

戸次さんの演技は幅広く、シリアスな役からコミカルな役までこなし、その多才さで多くのファンを魅了しています。今回の「燕は戻ってこない」でも、複雑な人間関係の中で揺れ動くキャラクターを見事に演じています。

「燕は戻ってこない」は全10話。まだ5話が終わったばかりです。リキは第6話で妊娠するようですが、果たして誰の子供なのか。もしかして、日高の子か?

そうなると、日高扮する戸次さんがまた登場することになり、私たちはさらなる男女の面倒くささに巻き込まれることになるでしょう。

複雑な感情にさいなまされるであろう日高を、戸次さんはどのように演じるのか、今から楽しみでもあります。主役ではないながらも、主役のリクに大きな影響を与える日高。もはや戸次さんイコール日高さんとしか思えません。戸次さんの演技の奥深さに感銘を受けています。

「燕は戻ってこない」は、人間の欲望や葛藤をリアルに描き出し、多くの視聴者に深い印象を与える作品となっています。戸次重幸さんの演技もその一助となっており、彼の今後の活動にも注目が集まります。

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