【海のはじまり】第4話:感想・弥生と水希の妊娠の環境が違いすぎる!

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前回、夏が一人で海に会いに行ってしまい、弥生は孤独感を覚えました。弥生は、自分の暗い過去をまだ夏に打ち明けられないでいます。夏、弥生、海。3人の関係は、今回進むのか、進まないのか?徹底検証していきます。

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目次

夏と海を見守る朱音と翔平

夏は、海と水希がよく言っていた砂浜で、お互いにカメラで撮り合ったりして遊んでいます。その様子を、水希の両親、つまり海の祖母の朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重豪=りじゅう ごう)が見つめています。

朱音は、これから夏はどうしていくんだろうと、考えています。

翔平がポツリと言います。「水希が生きていてくれたらなぁ」

親子3人の姿をどれほど見たかったことでしょう。子を亡くしてしまった親の気持ちがしみじみと描かれています。

朱音の、夏を見る目がどんどん優しくなっているのも感じますね。

車から海と夏を見守る二人の目には、水希が映っていました。

「生きていたら、こんなふうに楽しい家族だったろうに」

朱音と翔平の無念が突き刺さるようです。

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津野君へ電話

無邪気な海は、家に帰ってから津野君(池松壮亮)に電話します。海は、津野君が大好き。海にとって津野君は、どこまでも優しいおじちゃんです。

今日は夏くんとこんなところに行ったよ、こんなことして遊んだよ、今度津野君も一緒に行こうよ、と言う海に、うんと返事をしない津野君。

なんで津野君とは前ほど会えないの?と聞くと、津野は答えます。「海ちゃんのパパじゃないからかな」

津野君の苦しさ、切なさが伝わってきて、見ている私たちも胸が苦しくなります。水希もいない、海も夏に取られてしまった。津野君の幸せが見いだせない苦しさです。

弥生、夏に決断を迫る

夏は、今自分が決めたことを話すために、弥生の家へ行きました。

なるべく海と一緒にいようと思う、時間が許す限り、なるべく一緒に。そんな気持ちをトツトツと話し始めた夏を遮るように、弥生が言います。

親権とかどうするの?戸籍は?こういうことはちゃんとしないと。

どんどん現実的な路線に話を戻そうとする弥生と、自分と海の気持ちを大切にしようという夏には、ここで決定的な違いが出てしまいました。

夏:待って。決めさせようとしないで。弥生さんは強要はしないけど、それは助かるけど、決めてないってことをすごい責めるよね。すぐに一緒に住むとか現実的じゃないし、学校とか会社のこともあるし、めんどくさくて先延ばしにしてるわけじゃないよ

筆者の意見

そうそう、私も弥生さんに言いたかったのは、そういうことだったんだよね。焦らないでって。弥生さん、ずっと焦っていたからね。

弥生は夏からこう言われてちょっと驚いたようでしたが、確信をつかれたことにも気が付いていました。

何にそんなに焦っているのかと尋ねられると、「別に。早くお母さんになりたかっただけ」と、わざとつっけんどんに答えた弥生。

本当は、あのことを話そうと思っていたのですが…。

弥生、悲しい過去を思い出す

弥生は、あの時のことを思い出していた。

妊娠が分かったとき、弥生は嬉しかった。付き合っていた恋人の浅井に、真っ先に報告した。「3か月だって」

それを聞いた浅井の口から、思いもしない言葉が飛び出した。「それ、オレの?」

筆者の意見

しょっぱなからこういう事いう男、多いんですかね?そんな男は最低なんですが、付き合ってしまったからには仕方ない…

弥生は「うん」とうなずきます。

筆者の意見

当たり前じゃん!と言いたいところですが、ぐっと抑えて。だって、これからどうするか、話わなければいけないし、これを機に結婚しようとも考えていたはず。

浅井:いつ?

弥生:先週、自分で調べて、それで昨日、病院で。

浅井:あ、じゃなくて、いつ、するの?手術。早い方がいいんでしょ?

筆者の意見

いやいや、いつって聞かれたら、私は予定日のことかと思ったけど、そうではなかったですね。とんでもない野郎だ

浅井:お金も準備しないと。もちろん、全額出すから。

浅井のこの言葉を聞いた瞬間、あー、自分とこの人は思い描いていることが違うんだ、と弥生は実感しました。

浅井は畳みかけるように、弥生に言います。

「仕事、大丈夫なの?こういうのって、日帰りでできるの?」

この浅井という男、オレは男としてちゃんとしたことをしてる、責任も取る、だから金も出す、と思ってます。

まだ結婚とか考えてないし、もちろん今の段階で子供の父親になるなんて、想像もできないってことです。でも、現実としてすでに父親になってるわけなんですが、男ってこういうものです。

その点、水希の妊娠を聞いたときの夏の反応は、命と真正面に向き合っている人間の反応でした。決して流ちょうにしゃべることはできないけれど、口から重く発せられたひと言ひと言が、命について簡単に判断を下せるものではないと、考えていることが分かりました。

夏と比べると、浅井は命のことなんてこれっぽっちも考えていないですね。

浅井は喫茶店を出るとき、弥生に「お大事に」と言いました。

お大事にって、こういう時に言う言葉ではありません。そんな他人行儀の言葉を1000回言われても、何の意味もないんです。

筆者の意見

ほんっと、他人事ですね。カスです、クズです、ダメ男です。弥生さん、物分かりが良すぎる。私だったら水くらいひっかけてやります。

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母親からも拒絶された弥生

弥生は喫茶店を出る時点で、まだ子供をおろすことは決めていませんでした。せっかく預かった命です。なるべくなら、産みたい、育てたいと思うのでした。

弥生は、母に電話で打ち明けます。母はなんと言うだろう?

母からは、相手の男はどう言ってるの?そう、それならおろしなさい。産んでも、私は無理よ。絶対無理だから、そんな冷たい言葉しか聞こえてきませんでした。

弥生はここで決断しました。産めないと。

筆者の意見

弥生は、恋人にも母親にも恵まれませんでした

妊娠を両親に告げる水希

一方、水希は実家に帰り、妊娠したがおろすと両親に話します。(実際は、弥生に話して、そのそばで翔平が聞いているという図)

当然、言い合いになる水希と朱音。この二人は似たモノ同士なので、まったく折り合いがつきません。最後には「ああ言えばこう言う」状態になり、翔平が止めに入る始末です。

水希が東京に戻ろうとしていると、部屋に翔平が入ってきます。翔平の柔らかな物腰と、優しい包み込むような話し方が、水希の凍った心を溶かしていきます。

翔平:ほんとは、産みたいの?

水希:相手に似るなら、産みたい。

この時点で、水希の心は半ば決まっていました。「産みたい」と。翔平が、水希の本当の気持ちを引き出してあげたのです。

筆者の意見

こういうお父さんの言葉、本当に「人の気持ちに寄り添う」ってことなんでしょうね。

翔平は水希に、母子手帳を渡します。「これ、読んでごらん。お母さん、一生懸命書く人だったから」

水希の決断

それからしばらくしたある日、水希はまた実家に戻っていました。翔平が部屋に入ると、こたつに何かをさっと隠した水希。

翔平:何隠したの?お母さん、キルト教室に行ってて、今、いないよ。

そろそろとこたつから取り出したものは、母子手帳でした。この前翔平が私がものではなく、新しい母子手帳です。水希は産む決断をして、自分と自分の子どものための母子手帳をもらってきたのでした。

翔平:へー、今母子手帳ってこうなってるんだ。ほんと言うとね、孫ができるの、とっても楽しみ!

父のその言葉を聞いて、水希も安心して笑い出します。そこへ朱音が帰ってきて、また大騒ぎになるのですが、翔平はそんな二人を笑ってみています。

この3人は、いつもこんな感じだったのでしょう。言い合えるってことは、お互いの感情をぶつけ合えるということ。これは、本当に信頼していないとなかなかできないことなんですよね。

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水希と弥生の決定的な違い

水希は、ぶつかりながらも、母にも愛され、父にも愛され、そして夏にも愛されていました。

これが、弥生との決定的な違いです。

一人の女性の妊娠でも、条件が違えば、産む選択、産まない選択、どちらを選ぶかが違ってきます。女性の気持ちがどうあれ、です。

そういう意味では、弥生の環境は気の毒としか言えません。特に母親は自分で選んだわけではありませんからね。「親ガチャ」とはよく言ったものです。

弥生、夏に打ち明ける

弥生は、夏に自分の過去を打ち明けました。この事実を打ち明ける前に、海に会うべきではなかったと。水希にも海にも失礼だったと感じていたのです。

夏は、気にすることはないと言いましたが、弥生は自分で自分のことがどうしても許せなかったのですね。過去は消すことはできません。だったら忘れて前を向いて生きていけばいいのですが、命を絶ってしまった事実は、そう簡単に忘れることはできません。いや、忘れてはいけないのです。

海、夏と弥生の間を取り持つ

また海の家へ行った夏は、なぜ弥生が来ないのかと言われて、口ごもってしまいました。

海:何か傷つけること言ったんじゃない?電話してみたら?

夏は弥生に電話をします。小学一年生の子がリードしています。

海は、弥生にも電話します。夏くんのことが好き?好きなら、なんで一緒にいたらいけないの?

海はまだ人間関係の複雑さは理解できませんが、好きだから会いたい、なぜダメなのか、気持ちに正直な一心で、自分では自覚していませんが、二人の間を取り持っています。

筆者の意見

大人になるといろいろ考えすぎちゃって行動できないんですよね。本当は海ちゃんみたいに、シンプルに考えればいいんですけどね。

少しずつ仲直り

夏は、海と公園で遊んでいます。

海:弥生ちゃんは来るの?

夏:誘ってみたんだけど、来るかな。

ふと見ると、弥生が立っています。弥生が来た!海ちゃんは大喜び。夏も、心の中で大喜び!

夏と弥生は、自分が言葉足らずだったこと、配慮が足りなかったことをお互いに謝りました。笑顔が戻ってきた二人。

弥生、お線香をあげる

この後、弥生は海の家を訪れ、水希の祭壇に線香をあげます。水希を見つめる朱音の眼差しも、前よりはずっと柔らかいものになっています。

これまでギスギスしていた人と人との関係や気持ちが、少しずつ、柔らかな日差しが注いだかのように、温かいものに変わっていきます。

この時、お線香をあげてから親族のほうに向かい、お辞儀をする弥生。それを受けて、夏もお辞儀を返していました。

夏は海の父親。この場では、夏は親族の立場なのだなあと、あらためて実感しました。

一緒に暮らす練習

夏は、夏休みが一週間取れるので、海とどこかへ行こうと思うと、朱音に相談した。

朱音は、「それなら、その一週間、一緒に暮らしたら?」と提案した。

海は、一人でお風呂に入れると思う?歯磨きは?着替えは?知らないことは、知ろうとしないと分からないものよ。

その通りだった。海はお風呂に一人で入れるのだろうか?

その時、お風呂からあがった海が部屋に走りこんできた。

海:一人でお風呂入れたよ!

翔平:ほらほら、髪の毛拭かなくちゃ!

みんな嬉しそうで、楽しそうだ。子供の成長ってこういうことなんだ。親は、ひとつひとつ、こういう経験を積み重ねていくんだと、夏は少しわかった気がした。

夏の夏休みは、海と一緒にこの家で暮らす一週間になった。

入院している水希

想い出のシーン。水希は病院にいた。入院しているベッドの上で、海に絵本を読んであげていた。

海:かわいそう。だって、最後死んじゃうから。

水希:そんなことないよ。幸せな一生だったかもしれないよ。まあ、わかんないけど。幸せかどうかは、自分で決めるものだから。

海は尋ねた。「ママは?幸せ?」

「幸せだよ」

【海のはじまり】第4話:感想

今回は、弥生の悲しい過去が大きく取り上げられていました。

今回のドラマを観て、男性と女性では感じるところが大きく違うと思います。やはり、男性にとって妊娠は自分のことではないですし、いきなり知った事実というだけで、半分の責任は自分にある、という意識はまだまだ低いのではないかと思います。

女性は、妊娠した瞬間から自分の身体の変化を感じるものですし、早い人はつわりも始まります。女性にとって、妊娠と出産は自分の命すらかけた一大事なのです。

第3話では、命がすでに自分から無くなった弥生が、お風呂で号泣するシーンがあります。あまりに悲しいので、この記事では画像を置くこともできませんでした。

今回、思い切り深いところまで落ち込んだ弥生ですが、最後に水希にお線香をあげたとき、何か吹っ切れたような、明るさが弥生の表情に戻ってきました。

次回からは、時間をかけて少しずつ、夏と海が生活を共有することになります。最初は二人で、やがて3人で、時間をかけて、ひとつの家族を作り上げていくことと思われます。

次回の予告を見ると、どうやら夏が家族からもろ手を挙げて喜んでもらえない様子です。

一難去ってまた一難です。どうなりますか。

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