闇の商売から足を洗おうとする松本タクヤ(北村匠海)だが、一度入ると簡単には抜け出せないのが闇ビジネス。
この記事では「目玉」に焦点を当てて記載していく。
なぜタクヤは目玉を取られたのか

目玉を取られたタクヤを病院(いわくつき)へ運ぶために車に乗せた梶谷(綾野剛)は、運転しながら後部座席のタクヤに聞く。
「お前、何やったんだ?」
「タタキ」
タタキとは警察用語で「強盗」のことだ。つまり、タクヤは組織の上役(ジョージ)の金1億を奪ったのだ。
実際は、ジョージに使える佐藤(タクヤの上役)に頼まれてやったことだが、すべてタクヤのせいにされている。
佐藤とタクヤは中国人夫婦が依頼した「角膜」と「腎臓」を提供するように言われていた。
角膜の移植には他人の目玉が必要だ。
さらに、腎臓担当になったタクヤはターゲットまで指定されるが、どうしても腎臓を売らせることはできなかった。
そんな中、1億を強奪し、腎臓も撮れなかったタクヤは目玉を取られた。
半グレの上層部からハメられるのが分かっていたタクヤは、ハメられる前に金を分捕って戸籍も変えて足を洗おうとしたが、ひと足遅かった。
目玉を取られても生きられるのか
タクヤは残忍な方法で両目を取られたが、生きていた。はたしてそんなことがあるのだろうか?
結論から言うと、「ある」。
目は直接的に脳や心臓に直結していないので、生死には関係ない。
現に、何かの事故や事件で眼球を失っても、義眼をつけて生きている人はたくさんいる。
ただ、タクヤの場合、眼球を失ってから相当の時間がたっていたこと、出血が大量にあったことなどから、危ない状態であったことは確かだ。
眼球の場所から大量に出血したが、そこに応急処置としてティシュペーパーを大量に詰めていたが、あれは原始的な方法だが正解である。
事故現場で腹部や脚などをケガして血が止まらない場合、タオルなどを詰めて応急処置で出血を止めることはようある。
だが、タクヤの場合はそこから病院へ行かなかったので、外部から菌が混入して感染症になる危険性は高かった。
そのあたりは「タクヤのとんでもない生命力」で生きながらえた、ということになるだろう。
タクヤの目玉:まとめ

タクヤは1億円強奪の見せしめとして、中国人の依頼者への角膜を提供する羽目になった。
「なんだか真っ暗。目隠しを外してください」と梶谷に頼むが、梶谷は「それはできない」と答える。
やがて真っ暗なのは目隠しのせいではなく、目玉がないからだと知ったタクヤは号泣する。
が、そこから立ち直るのは早かった。頭の回転が早いのも変わっていなかった。
逃げ延びたタクヤと梶谷は神戸の三宮に潜んだが、そこでタクヤは見えないながらもアジをさばく。梶谷に料理法を説明して作ったアジの煮物の美味しかったこと。
マモルも感激してくれた、タクヤのおばあちゃんが作ってくれたアジの煮物。

そんな小さなことが、実は一番幸せなことなのだと、マモルもタクヤも梶谷も感じたのだが、その幸せの大切さに気付いたときは遅すぎた。
アジの煮物は、」唯一闇ビジネスとは真逆のシーンだ。
さらにアジにはもうひとつ秘密があった。タクヤがマモルにしか分からないように、冷凍したアジの中に倉庫のカギを仕込んでおいたのだ。
「闇ビジネスには手を出すものではない」というこの映画の最大の見せ場。アジを食している3人の表情が脳裏から離れない。

