2019年6月に劇場公開され、大きな話題を呼び大ヒットした映画『新聞記者』。
この映画をさらにスケールアップし、全6話のドラマとしてNetflixシリーズ「新聞記者」が全世界に同時配信されました。
「新聞業界の異端児」と呼ばれる主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈を、圧倒的存在感でを演じた米倉涼子。
この記事では、社会部の記者である松田をはじめとして、出演人物たちのそれぞれの部屋を紹介しながら彼らの本当の生活をご紹介します。
新聞記者・松田(米倉涼子)の雑然とした部屋

とかくドラマに出てくる部屋は、必ずどこかにおしゃれな一品を用意してありますが、松田の部屋には一切「かわいい」とか「おしゃれ」な要素はありません。
毎日朝早くから夜遅くまで取材に明け暮れ、日々の締め切りに追われる松田にとって、家は単なる「寝る場所」に過ぎないのです。
持ち帰った取材データを検証し、まとめ、原稿に落とし込む。その作業の繰り返しです。
手前左側には、最小限の洗濯物を室内干ししているのが見えます。
本と原稿が山積み
ワンルームのその部屋にあるものは、本と原稿、封筒などなど「紙のもの」でぎっしり。

松田のデスク右下には、本棚に入らない本たちが積まれています。
ポストイットだらけの壁

デスクの前の壁には、人や事件のメモたちがポストイットとしてずらりと貼られています。
このまま夜を明かすことも珍しくないので、椅子に掛けてあるブランケットはひざ掛けとして重宝しています。布団に寝る時間すら惜しまれるという新聞記者の毎日が垣間見えますね。

東都新聞・社会部

ちなみにこちらは東都新聞・社会部です。こちらもまさに戦場と言えましょう。
ドラマ【スキャンダルイブ】では週刊誌「週刊文潮」の記者、平田奏(川口春奈)の部屋が出てきますが、彼女の部屋は若干おしゃれ感が漂っているような…。「寝に帰るだけ」は同じようです。新聞も雑誌も記者にはプライベートの時間はなさそうですね。

官僚・鈴木和也(吉岡秀隆)の部屋
静岡から突如名古屋に拝命になった、官僚の鈴木。子供はいないが妻・真弓(寺島しのぶ)とともに平凡だが暖かい家庭を築いています。

おそらくはどの家庭でも見られるだろう風景。
「お帰りなさい」
「お、今日は鍋か!お腹すいた~」
そんな何ともない会話が繰り広げられるのですが、突然の電話で彼は鍋を食べることなくトンボ帰りで職場に戻ることになります。ここからが彼の地獄の始まりです。
洗濯ものをたたみながら

妻は夫の様子がいつもと違うと感じながら、それでも家庭では気持ちよく過ごしてもらえるよう、明るくふるまっていたのですが、
テレビで夫が関わっている問題がクローズアップされ、胸騒ぎを感じます。
洗濯物をたたむという、主婦にとってルーチンワークのひとつをこなしながら、平和と地獄は隣り合わせであることをいやでも実感します。
鈴木はもちろん、森友学園問題で上から文書の偽造を強制され、自死を選んだ赤木俊夫さんを想定して描かれています。

赤城さんを演じたのは演技派の吉岡秀隆。ドラマでは「鈴木和也」の名前で演じています。

まさに渾身の演技。真面目ひと筋の人間が壊れていく様を観ていて、こちらもやりようのない怒りに震えてきます。「理不尽」とはこのことです。
新聞配達員の大学生・木下亮(横浜流星)の部屋

新聞配達という仕事をしながら、新聞を読んだこともない、世の中の動きには興味もないという大学生・木下亮を演じるのは横浜流星。
おそらくは1Kの小さなアパートは荒れ放題。掃除や整理整頓は苦手、自炊はせずカップラーメンばかり食べている「ダメ学生」ですが、叔父の鈴木和也が自殺することで政治への理不尽に目覚めていきます。
新聞販売店

こちらは新聞販売店のいつもの光景。店主の夫婦は政治にがあり、いつもテレビでニュースを見ながら政治談議をしています。この二人の話はまさに一般庶民の意見を代表してくれるようで、非常に納得する場面でもあります。
一緒に働く仲間の横川繭(よこがわ まゆ)は木下と同じ就活生。演じるのは小野花梨。世の中の動きに興味がない木下にはっぱをかける役目で、よきライバルでもあります。
