兵庫選挙区で無所属として大勝した泉房穂氏(元明石市長・61歳)。82万票超えという圧倒的支持で参議院議員に初当選を果たしたのですが、そのすぐ後に「立憲民主党の会派に入会する方向」と報じられ、波紋を呼んでいます。
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泉房穂氏にSNSではこんな声が…

- 「だったら最初から立憲で出ろよ」
- 「投票者に対して不誠実では?」
- 「兵庫県民はこれをどう受け止めるのか…」
無所属として主張していた人が、背後で連携政党と“共同戦線”を張っていたと知れば、戸惑う有権者も少なくないでしょう。
会派って何?
ところで、「立憲民主党の会派」に入会したとのことですが、会派とは何でしょう?
“会派”とは?
会派(国会でのグループ)は、政党とイコールではありません。複数の議員が議会で一定の活動枠や質疑時間を確保するために組む「共同体」です。
会派のメリット
- 委員会に所属しやすい
- 発言時間が増える
- 議案提出が容易に
- 調査スタッフをシェアできる
- 政策力がUP (泉氏の説明より)
無所属でも「会派に入らない」ことはできますが、参議院では“無所属だけの会派”はなく、単独では機能しにくいのが現実です。
なぜ泉氏は立憲民主党会派に?
泉氏の言い分は以下のとおりです。
無所属のままで活動枠を得るには会派が不可欠
質問時間や委員会参加枠は会派単位で割り当てられるため。
会派=政党ではない
「立憲の議員」ではなく、「立憲と共同する無所属議員」です。
減税を進めたいから
「減税に向かうための選択。立憲が増税に走れば、共同を解消する」と強調。
無所属会派を作るのは難しい
参議院で会派をつくるには21名以上の議員が必要なため、現実的ではない。
泉房穂氏の言い分(超かんたん解説)
泉さんの主張を、もっとわかりやすくすると…
- 「一人だと発言も活動も力が足りない」
→ 会派に入れば、質問時間や政策提案のチャンスが増える。 - 「でも、自分は無所属。立憲の人ではない」
→ 政策や決めごとは無所属として自由に判断する。 - 「減税をやりたいから、今は会派が必要」
→ 減税を進めるためなら、しばらく協力する。 - 「立憲が逆に増税に動き出したら、すぐやめる」
→ 立憲に自分が合わせるわけではなく、自分の基準に合えば付き合う、合わなければ離れる。 - 「他の無所属だけの会派は作れない」
→ 「無所属グループ」を作るには21人必要で、現実的じゃないから選べない。
泉房穂氏はなぜ民主党と一緒になったのか?まとめ
- 泉房穂氏は“無所属”のまま
- でも活動しやすくするために「立憲民主党と一緒の会派」に入る
- 政党所属ではなく、共同するだけ
- ちゃんと説明はしているが、出馬前に言っていなかった点は批判も多い
「最初から言っておいてほしかった」という声は根強く、選挙とその後の動きのギャップに疑問を抱く有権者も少なくありません。今後、泉氏が「減税実行」と「立憲との距離感」をどう調整していくかが、焦点となりそうです。
泉房穂氏は政党に入っていませんが、参議院内で活動しやすくするため、立憲民主党と共同する「会派」に所属する無所属議員です。しかし、その理由や選挙公約との整合性については、きちんと議論されるべき問題です。