2025年5月14日、埼玉県三郷市で下校途中の小学生の集団に車が突っ込み、男子児童4人が重軽傷を負った悪質なひき逃げ事件が発生しました。
そして本日、その犯人である中国籍の鄧洪鵬(とう・こうほう)容疑者(42)が出頭し、逮捕されました。
この記事では、鄧容疑者が問われる罪、中国籍であることによる影響、さらには日本と中国での交通犯罪の違い、そして世間の声をまとめてお伝えします。
事件の概要

鄧容疑者は、川口ナンバーのSUVを運転し、三郷市中央の路上で小学生10人ほどの集団に突っ込み、4人に重軽傷を負わせたとされています。事件後、現場から車で逃走しましたが、翌日、車は近くのアパート敷地内で発見されました。
その後数日間、鄧容疑者は行方不明となっていましたが、5月18日午前、警察署に自ら出頭。「ぶつかったことは間違いないが、相手が『大丈夫』と言っていたのでその場を離れた」と供述し、容疑を一部否認しています。
中国籍の容疑者はどんな罪に問われる?

日本の刑法において、外国人であっても日本国内で犯罪を犯せば、日本の法律が適用されます。
今回の鄧容疑者のケースでは、以下の罪に問われる可能性があります。
「大丈夫、と言ったのでその場から離れた」
鄧洪鵬(とう・こうほう)容疑者
● 自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)
被害者に重軽傷を負わせたため、7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金。
● 道路交通法違反(救護義務違反=ひき逃げ)
事故を起こしたのに現場から立ち去った場合、10年以下の懲役または100万円以下の罰金。
● 証拠隠滅や逃走の意思が認められた場合
状況によってはさらに刑が重くなる可能性もあります。
なお、中国籍であることによって刑が軽くなったり重くなったりすることは原則ありませんが、逃亡の恐れなどから保釈が認められにくくなる傾向にあります。
また、刑期終了後は強制退去や再入国禁止の措置が取られる可能性も高いです。
中国の交通事故に関する刑罰の実態
中国においてもひき逃げは重罪とされており、最高で死刑判決が下ることもあります。
しかし一方で、賠償金を払えば刑を軽減される「賠償優先文化」も根強く、経済力がある加害者は比較的有利な扱いを受ける例も少なくありません。
また、かつて中国では「半殺しにするより殺した方が賠償が安く済む」という都市伝説のような発言が話題になったように、加害者の倫理観や責任意識が疑問視されることもあります。
「大丈夫ひき逃げ」という悪質な逃走行為
今回のように、加害者が「大丈夫?」と声をかけて、被害者が「大丈夫です」と返答したことを理由にその場を立ち去るケースは、近年「大丈夫ひき逃げ」と呼ばれています。
ですが、これは被害者の真意を確認する行為ではなく、単なる責任逃れです。車とぶつかって「大丈夫」なわけがありません。真っ先に取るべきは救護と通報であり、それを怠れば重罪となるのです。
世間の怒りの声

今回の事件に対して、SNSやニュースサイトには厳しい声が相次いでいます。
- 「これだけ情報があったのに、警察は出頭を待つだけ。時間稼ぎで証拠隠滅もできてしまったのでは?」
- 「外国人に簡単に日本の免許を与えすぎ。日本人の安全を最優先してほしい」
- 「笑ってひき逃げなんてあり得ない。飲酒や薬物の可能性も疑うべきでは?」
- 「外国人向け免許制度が甘すぎる。ちゃんと見直す時が来たと思う」
Q&A:気になる疑問を解説!
- 外国人でも日本で罪に問われるの?
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はい。日本国内での犯罪は、国籍を問わず日本の法律が適用されます。
- ひき逃げの罪ってどのくらい重いの?
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救護義務違反だけで10年以下の懲役もあり得ます。過失傷害が加わればさらに重くなります。
- 外国人の免許取得は簡単なの?
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一部の国では、日本と協定を結んでおり、試験免除で免許が発行されることもあります。また、観光客でも一時滞在先のホテルを住所として申請できることもあり、制度の甘さが問題視されています。
- 中国に引き渡されることはあるの?
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基本的にはありません。日本国内の事件は、日本で裁かれます。刑期終了後に強制送還される可能性は高いです。