最近、SNS上でまたしても「悪ふざけ動画」が拡散され、大きな波紋を呼んでいます。
舞台となったのは、全国に展開する牛丼チェーン「すき屋」。大阪市中央区の店舗で、16歳の少女2人が、水差し(ピッチャー)に直接口をつけて“じか飲み”している様子を撮影・投稿し、それが原因で威力業務妨害の疑いで書類送検される事態となりました。
たった「24時間」のはずが…消えないネットの記録

問題の動画はInstagramの「ストーリー」機能を使って投稿されたもので、24時間で自動的に消える仕組み。ですが、一度ネットに出た情報は完全には消えません。
この動画も他ユーザーによって保存・再拡散され、今なおSNS上をさまよっています。これが、いわゆる「デジタルタトゥー」です。
一瞬の“ノリ”が、一生の“傷”になる。
SNSの声
この言葉の重みを、今回の件であらためて認識する必要があります。
迷惑行為が続く飲食店…外食の安心感が脅かされる

今回の事件は、単なる“若気の至り”では済まされません。店側はピッチャーを洗浄し直し、利用客への安全を確保したと説明していますが、「食の信頼」が揺らいだことは事実です。
さらに驚くべきは、動画の中でのやり取り。ホストクラブを模したような“ご指名ごっこ”や、未成年と思われる少女の喫煙シーンまでが映っていたとの報道も。

軽率な行動がいかに社会的・法的な問題へと発展するかを、この一件が物語っています。
書類送検=前科ではないが、人生の汚点

「書類送検されたって別に大したことじゃない」と思っている若者もいるかもしれません。しかし、書類送検歴は将来の就職や進学において不利益になる可能性があります。
そして何より、ネット上に名前や顔が出回ることの怖さ。数年後、自分の名前を検索したときに、この事件の記事が表示されたら——。
「バズりたい」気持ちが命取りに

SNS世代の若者にとって、「バズる」ことは一種のステータスかもしれません。しかし、注目されるのは一瞬。残るのは後悔と社会的なペナルティです。
一部ネットの声には、
- 「バカッター、なぜ学ばないのか?」
- 「この一瞬ですべてを失うかもしれないのに」
- 「デジタルタトゥー舐めすぎでしょ」
といった厳しい意見が並んでいます。
すき屋のピッチャーじか飲みで書類送検:まとめ
今回の「すき屋直飲み事件」は、軽い気持ちで投稿した動画が、社会問題へと発展する典型的なケースでした。SNSを使うこと自体は悪ではありません。問題は、その使い方です。
- 何が常識で何が非常識なのか
- その行動が誰かを傷つけないか
- 数年後の自分が見て後悔しないか
スマホ一つで誰でも「発信者」になれる時代だからこそ、発信する責任を一人ひとりが自覚しなければいけません。
たった一度の間違いが、デジタルタトゥーとして「命取り」になります。