かつて国民的グループSMAPの中心人物として活躍し、ソロになってからも司会業などで第一線を走り続けていた中居正広さん。
しかし、2024年初頭に突然の芸能界引退を発表し、多くのファンに衝撃を与えました。
その背景には、元フジテレビアナウンサー・渡邊渚さんとの“性加害トラブル”が関係していたとされています。フジテレビが設置した第三者委員会は中居さんの行動を「性暴力」と認定し、世間では「なぜ?」「本当にそうだったのか?」と疑問の声もあがりました。
そして今、中居さんがその報告書に対し、ついに反論の声を上げました。
芸能界を去った男が、フジテレビという巨大メディアに向けて放った“静かな反撃”――。
いま、注目の騒動に新たな動きが出ています。
ネットで話題に…中居正広さんが“沈黙を破った”理由とは?

これまで芸能界を引退し、公の場に姿を見せていなかった中居さん。
そんな彼が弁護士を通じて、フジテレビが設置した第三者委員会の調査結果に対し「重大な問題がある」と声明を出したことで、ネット上では「ついに動いた」「反撃が始まった」と注目が集まっています。
引退のきっかけとなったフジテレビとの“トラブル”とは

事の発端は、元フジテレビアナウンサー・渡邊渚さんとの間に起きたトラブルでした。
2023年6月、仕事の延長線上で起きたという“性加害疑惑”が一部週刊誌によって報道され、同年末には示談が成立。その後、中居さんは9000万円の示談金を支払い、2024年1月には芸能界引退を発表しました。
この出来事はフジテレビの社内にも波紋を広げ、フジ・メディア・ホールディングスは第三者委員会を設置して調査を開始。そして2024年3月、その報告書の中で「性暴力」とする認定が下されました。
中立なの?フジテレビ第三者委員会の“違和感”

しかしながら、この第三者委員会の調査報告に対して、中居さん側は強く異議を唱えています。
報告書では、世界保健機関(WHO)の広い意味での「性暴力」定義が使われており、日本で一般的にイメージされるような「暴力的・強制的な性行為」は確認されていないにもかかわらず、「性暴力」と断定されてしまったというのです。
さらに、調査に使われたLINEのやり取りについても、中居さんやフジテレビプロデューサーの内容は公表されているのに、渡邊さん側のやり取りは一切非公開という点に「不公平さ」を指摘する声が上がっています。
弁護士が指摘「中立性・公正性に欠けている」

中居さんの新たな代理人を務める長沢美智子弁護士は、報告書について「極めて大きな問題がある」と明言しました。
中居さんは調査中、第三者委員会に対して約6時間にわたりヒアリングを受けたにもかかわらず、その内容は報告書にほとんど反映されていないとしています。また、調査中に「守秘義務の解除」を申し出た際も、委員会からは「密室でのやり取りは調査対象ではない」という回答があったとも主張しています。
これにより、調査の正当性や中立性に疑問が生まれています。
SNSでも話題に「これって本当にフェアなの?」

この一連の動きに対して、SNS上ではさまざまな声が飛び交っています。
「中居くんの言い分をもっと聞きたい」「片方の証拠だけ出すのはフェアじゃない」「フジテレビの対応に疑問」といった擁護的な声が多く見られる一方で、「示談に応じた時点で…」「真実は闇の中」といった冷静な意見もあり、ネット上の世論は二分されつつあります。
それでも、中居さんの誠実なイメージと長年のキャリアから「中居くんを信じたい」という気持ちを抱く人は多いようです。
中居正広さん、このまま終わるつもりはなさそう?
今回の弁護士を通じた公式反論は、「中居さんはこのまま黙って終わるつもりはない」というメッセージとも受け取れます。
今後、さらに証拠の開示請求や法的手続きなど、新たな動きがある可能性も。引退後にもかかわらず、自らの名誉のために立ち上がる姿勢に、多くのファンが「これこそ中居くんらしい」と感じているようです。
真実はどこに?メディアとタレントの関係を見直す時期かも
この騒動は、ただの芸能ニュースにとどまりません。テレビ局という巨大メディアと、そこに出演するタレントとの力関係や透明性の問題を浮き彫りにしています。
どんなに大きなメディアでも、視聴者の信頼を失えば存在意義が問われる時代です。今回の中居正広さんの“反逆”は、その第一歩になるかもしれません。
私たちもまた、報道を「鵜呑みにせず、自分の目で見て考える」ことが求められているのではないでしょうか。