ドラマ【3000万】最終回 感想と考察:祐子はどこへ行ったか

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大好きなドラマ「3000万」がついに最終回を迎えてしまった。これほど土曜日が待ち遠しかったことは今まで無かった。

私が「3000万は観たほうがいいよ」と夕飯の時に言ったら、主人と息子がさっそくNHKプラスで観始めて、それからというもの、夕飯の話題は「3000万はこれからどうなるか」に絞られた。いつまで話してもキリがなかった。

この記事では、3000万の最終回を観終えた感想と、視聴者に投げかけられた「考察」をお届けする。

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目次

祐子は最後にどこへ向かったのか?

ドラマの最終シーン。祐子は交差点で2回信号をやり過ごした。

関係ないことだが、田舎って2回も信号をやり過ごすことができるほど、車が来ないのだろうか?私は神奈川県鎌倉市に住んでいるのだが、真夜中でもさすがに信号赤信号を2回やり過ごす間に車の1台は来るだろう。

2回目に信号が青に変わったところで、祐子は車をUターンさせ、どこかへ向かっていった。この祐子の行為が、「祐子はどこへ行ったのだろう?」とネットで話題になっていた。

Uターンした祐子の車

祐子の向かった先の候補は3つある。

1つ目:警察署

ソラは一人で交番へ行き、「自首ってここで合ってる?」と、いかにもソラらしいやり方で出頭した。交番のおまわりさんの唖然とした顔が面白かった。

おそらくは、ソラと祐子が車を走らせている時、「私は一人で出頭する。あんたは家族を守りな。もともとは私がおこした犯罪だし、あんたは巻き込まれただけ。それに、蒲池をフライパンで殴って沈めたのも私。だから、あんたはこのまま家へ帰りな」と、ソラが言ったのだろう。

それを受けて、祐子は自宅へ車を走らせていた。

だが、祐子の脳裏には湖に沈んでいく蒲池の姿が焼き付いて離れなかった。うなされて起きることもある。

このまま黙って一生を過ごすことは耐えられない。ウソをつきとおしたままの人生になってしまう。もう、純一にもウソをつきたくない。堂々とした人生を送りたい。

祐子はそう思ったに違いない。祐子がUターンして戻った先には、警察署がある

この考察が、一番合っていると思うし、一番正しい道だ。

2つ目:自宅

祐子は警察へ出頭しようとしていた。だが、自分が一番守りたいのは家族だと思いなおし、Uターンして自宅へ戻っていった。純一を悲しめることはしたくなかった。

2番目のこの考察は、あり得ると言えばあり得るが、祐子はもともと曲がったことは嫌いなタイプ。それに、ウソをついて家族の会話も自然でなくなったことを後悔している祐子は、また「嘘で塗り固めた生活」に戻ることを拒否するだろう。

というわけで、私の見立てでは、「自宅へ戻って幸せな人生を歩む」のは無しだと思っている。

3つ目:犯罪組織のリーダーになる

3つ目の考察は驚くべきものだが、組織の黒幕の穂波悦子(清水美砂)が捕まったので、自分が後釜に座るというものだ。

実際のところ、祐子は悦子の逮捕は見ていないが、祐子とソラが悦子の部屋から脱出したことで、現場は混乱状態になり、どの道警察が逮捕するだろうと思っていた。

祐子は悦子と二人になったとき、悦子に洗脳されそうになった。そして、祐子は「どうしたら、あなたみたいになれますか?」と悦子に問うた。

どうしたら、あなたみたいになれますか?

あの場面から、祐子は「騙されるよりも、騙す側」「やられるよりも、やる側」に向かったのではないかという考えだ。

私にはこの考えはなかったのだが、驚くべきことに、ネットではこの考察も上げられていた。それどころではない。うちの旦那もこの考えだったのだ。

なんということだろう。同じ家族でいながら、まったく別の考察をしている妻と夫。(まあ、いつもながら考え方は全く別だということは分かってはいたが。)

そもそも旦那は、かけ子のリーダー末次のことも「あいつは警察の潜入スパイだ」と独特な考察をしていた。結局は旦那の考察は間違いだったのだが、世の中同じドラマを観ながら、まったく違うことを考えている人間がいるものだと、あらためて感じた。

Yahoo!知恵袋でも「祐子はどこへ行ったと思いますか?」と聞いていた人がいる。なんでも知恵袋で聞く人がいるのには驚くが、それに対して、どんな質問でも答えている人がいるのにも驚く。しかも、その答えが「このブログに書いてありますよ」とリンクが貼ってあるだけ。

私もリンクをたどって「ほう、もう書いている人がいるのか。ちょっと見てみよう」とそのブログを見に行ったらば、AIに書いてもらった記事だった。近頃のAIはそんなことも書くのだね。まあ、AIがドラマを観ているはずもないから、ネットで探せるだけ探してまとめた文章なのだろう。

だが、AIの書いた文章はなぜあんなにつまらないのか。文章もつまらないし、見出しのつけ方もつまらない。あなたも、いろいろ注意してブログを見れば、この記事は人が書いている、この記事はAIが書いていると、用意に見分けがつくようになる。全然違うから。

この分だと、ブログはAIの文章だらけになるだろうが、読まれるブログは「人間の書いたブログ」になるだろう。もちろん、このブログも「読まれるブログ」を目指している。

末次と長田は逃げおおせるか?

ドラマでは、黒幕の悦子は逮捕されたが、末次は悦子を突き飛ばして逃げ、長田は奥島を振り切って逃げた。

悦子を突き飛ばして逃げた時点で、何としても自分だけは助かりたいという末次の根性が見えた。長田も、奥島さんに捕まってもがいていたが、やはり若くて力があるので、奥島さんを振り払うことができた。

長田の将来

逃げ惑う長田

長田はこの世界(犯罪組織)に来て間もないので、最後は力尽きて捕まることだろう。ドラマの中でも、長田のまわり、至るところに警察官がウロウロしていたからだ。奥島さんもあきらめてはいない。いずれは捕まるだろう。強盗をしたことは間違いないので、有罪になることは間違いないが、刑を終えてまたまっとうな世界に戻ってくるだろう。

末次の将来

片や末次はどうだろう。頭のよい末次は、逃げながらも考え続ける。彼はこの商売(犯罪)は長田よりも経験があるので、いざという時の隠れ場所はいくつか用意していることは十分考えられる。

足早に逃げる末次

まずは隠れ、ネットワークでつながっている仲間に連絡を取り、最終的にはまたこの世界に戻ってくる。一度悪事に手を染めて味をしめた者は、逮捕された後もシャバに出てから同じことをすることが多い。ネットワークビジネスや詐欺はその典型事例だ。

簡単にひっかかる人間がいることを知っている末次は、逃げながらも同じことをして金をせしめようとするだろう。

だが、末次は指名手配犯になるだろうから、これまでと同じように街を歩くこともできないし、公園でヨガ教室に参加したり、ベンチで文庫本を読みながら時間をつぶすこともできない。

仮に末次が捕まることがあっても、彼は今度こそ組織のトップを目指すに違いない。末次は、引き返すことができないところまで来てしまっているのだ。

末次に関しては、特化した記事を書いているので、よければお読みいただきたい。

出頭した祐子はどうなるのか?

さて、警察署に出頭した祐子はどうなるだろうか?

まずは取り調べということになるが、祐子の罪で一番まずいと考えられるのは「蒲池(本名は赤松)」のことだ。

蒲池は確かに湖に沈んだが、まだ上がってこない。しかも、祐子がフライパンで殴ったことは大した意味がなかった。力が弱すぎたのだ。

殺人罪というのは、「私が殺しました」と警察署に自首しても、遺体がなければ殺人罪には問われない。事情聴取はされても、家に帰されることになる。

ソラと祐子の証言から、蒲池の遺体を探すために湖は大捜索されるだろうが、おそらくは見つからないだろう。蒲池が生きているという可能性もある。

蒲池が生き延びていると考えると、犯罪組織から逃げなければならないので、どこか遠くへ逃亡しているはずだ。

祐子は「かけ子」をしたが、それも坂本から脅されて仕方なくやったことなので、情状酌量されるだろう。

ソラをかくまったり、警察にウソをついたり、3000万を取ったりしたが、それらも中途半端で、罪というにはかなり軽い。

また、祐子と義光によって大津が逮捕され、組織を壊滅するための糸口となったことは大きな功績である。

さらに、司法取引によって祐子が組織の内側を暴露し、刑も軽くなるに違いない。

つまり、祐子は留置れることなく自宅に返され、起訴されたとしても執行猶予がつくので刑務所に入ることもない。

結果として、また新たに家族をスタートさせることになるのだ。

月並みな言い方になるが、「人間、結局は正直に生きるのが一番の幸せへの近道」だということを、このドラマで学んだ。

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