隼の幼馴染、宮本から紹介された合コンで知り合った玲菜に、あやうく騙されそうになった隼。そこは隣の咲さんの協力もあり、無事に破局を迎えることができたのだった。
前回までのあらすじを見たいかたはこちら。
柚木さんちの四兄弟。第8話から第10話まで
3人でおいしいお酒を吞みながら、隼は昔の話を始めたのでした。心温まるストーリーです。
柚木さんちの四兄弟。第8話
隼は宮本と二人で、近くの沖縄料理で一杯やっていた。そこに偶然居合わせた咲さん。咲さんは隼に「どうして教師になろうと思ったの?」と尋ねた。
隼は思い出を語り始めた。
隼の父親「柚木春一(杉浦太陽)」は売れない作家で、一日中家にこもっていた。
隼が学校から帰ると父がいつもいて、隼からすると「何もしていない」ように見えていたのだった。
おまけに、売れない作家だったものだから、母親千恵子(山口 紗弥加)はパートを掛け持ちして家計を支えていた。
そんなある日、学校で「家族」というテーマで作文を書いてくるようにと宿題が出た。なかなか書けない隼を心配して、担任の市川先生が声をかけてくれた。「何かあったらいつでも手伝うよ」
市川せんせい、なんていい先生!今はこんな先生、いるのかな。
ある日、千恵子は過労から倒れてしまう。心配する隼は、父親に「父さんのせいだ。よそのお父さんみたいに、どうして働かないんだよ!母さんのことを働かせて、いつまで書くつもりだよ!」
次の日、作文を提出できないわけを、隼は市川先生に打ち明けた。
「今言ったことを、家族に話してみたら?先生も力になるよ。」
隼「ほんと?家のことなのに、いいの?先生の仕事はお勉強を教えることなのに。」
市川先生は笑いながらこう言った。
「柚木くんが毎日安心して過ごせるように力になるのも、先生の仕事だよ。」
家に帰った隼は、父の春一が千恵子に「作家をやめる」と言っているのを聞いた。隼は父にひどいことを言ったことを謝罪し、作家を続けてほしいと言った。母親の願いでもあったからだ。
「何言ってるの?ここであきらめてどうすんの?私は、あなたの小説が読みたいの!」
こんなこと言える奥様は、なかなかいませんよ。
そして春一は心機一転。小説を書き続けて、念願かなって出版が決まったのだった。
隼が小学校4年生のときの思い出だ。もうすぐ、弟が生まれることも分かった。
隼は、市川先生のような先生になろうと決心して、教師になったのだった。
隼、宮本、咲さんが行った沖縄料理のお店
NHK公式のX(旧Twitter)に、隼と宮本、そして後から偶然に合流した咲さんが呑んだお店が上がっていたのでここに紹介します。みんなとっても楽しそう!
Xのツイートをそのまま載せようかと思いましたが、後から消されちゃうともったいないので、画像だけ拝借しました。
咲さんとこの男性のうちどちらかがお付き合いすればよいのかと思いましたが、彼女のほうが年上で姉御肌なので、どうでしょうか。そのへんも楽しみに見ていきたいと思います。臼田さんがかわいい…。
柚木さんちの四兄弟。第9話
柚木家がこの家に越してきてから間もなくして、隣の虎次郎さんちにも、咲さん(お母さん)、わかちゃん(弟)、うたちゃん(お姉ちゃん)が越してきました。
初対面の「これからよろしく!」の挨拶をしたとき、うたちゃんだけは「友達なんかいらねえ!」と家の奥へ入っていってしまったのです。
尊は「苦手だなあ」と思ったのですが、一方湊は「ああいうやつ、好き!友達になる!」と公言。
それから毎日のように「うた!バッタ取りに行こうぜ!」「うた!ちょうちょ取りに行こうぜ!」と誘ったのですが、どうもうたは乗り気ではない様子。
尊は、二人の様子をじっと見る毎日でした。
ある日、湊と尊は、さきさんが隼にこぼしているのを聞いてしまいました。うたちゃんは、お母さんの離婚をどうしても受け入れられなくて、心を閉じてしまっていると。
涙をこぼしているさきさんを見て、湊は家を飛び出します。
公園に一人でいたうたちゃんを見つけた湊は言います。「おばちゃんを泣かせるな!」
「うっせえな!お前に何が分かるんだよ!」とつかみかかってくるうた。
「おばちゃんと話せよ!お前には、おれと違って話せる母ちゃんがちゃんといるだろ。」
ハッとするうた。湊には両親がいないことに今気づいたのだ。
うたは母親に謝った。そして、湊にも手を差し出した。「学校でも、よろしくな。」「おぅ、親友!」
次の日学校に行くと、うたが旧友の男子から告白されたと言う。好きだと言われて喜ぶうた。そして、それを喜ぶ湊だったが、隼から「うたちゃんが誰かとつきあうとなると、お前はこれまでみたいにうたちゃんと遊べなくなるな。だって、相手がやきもちやくだろ。」
そういわれて驚いた湊は、なんとしてでもつきあいをやめさせなければと、二人のデートを邪魔することにしたのだった。(立っている男の子は尊のクラスメイト。なぜかつきあわされています。)
探偵ごっこが好きな兄弟だ
柚木さんちの四兄弟。第10話
二人のデートをぶち壊してやろうという計画でしたが、うたと彼氏は食べて話して食べて話しての繰り返し。二人のデートの邪魔をするスキは全くありません。
計画は中止です。3人はあきらめて、すごすごと帰っていきました。
いつものとおり、うたと湊、尊たちは仲良く登校しましたが、うたの彼氏が湊の気持ちを知り、放課後に近くの神社に集合をかけます。
うたの彼氏はみんなに言う。「この神社には言い伝えがあってね。この階段を駆け上がって、一番早く境内の鐘を鳴らした者の願いをかなえるんだって。」
それを聞いた湊は、やると決意。なぜか、尊も「おれもやる!」
うたのよーいドン!という掛け声とともに、一斉に駆け上がる3人の男子たち!
若さって素晴らしい!私なんか、歩いて上ることすらためらうよ…
3人、優劣がつけがたい。はたして、真っ先に鐘を鳴らすかと思いきや・・・
なんと、後ろから走ってきたうたに先を追い越されてしまったのでした。うた、何者…。
というわけで、今回の勝負は3人ともつかなかったというわけです。
うたは彼氏と一緒に帰っていきましたとさ。
うーん、今回も決着はつかず。はたして、この恋の行方はいずこに。