医師の渡邉莉央さんが、参議院選挙(大阪選挙区)で国民民主党から立候補することが決まりました。
若干30歳で政治経験のない渡邉莉央さんに国政が務まるのかどうか、疑問の声が多く上がっています。
この記事では、渡邉莉央さんの経歴や、なぜ国民民主なのかを解説していきます。
渡邉莉央さんが立候補する理由は?

渡邉莉央さんは30歳という若さで、医師になったのも令和5年。まだまだ駆け出しの医師として奮闘中という毎日です。

そんな中、「医療現場の実態やリアルな声」をまとめるには、渡邉莉央さんの経験不足は否めません。まだまだ医療の現場では分からないことも多いでしょうし、患者さんの声をじっくり聴く体験もそれほど多くはないでしょう。
さらに、渡邉莉央さんには政治経験が全くありません。では、なぜ渡邉莉央さんが国民民主から立候補する決意をしたのでしょうか?
国民民主の第一候補が反対にあったから

2025年7月の参議院選挙に向けて、各党早くから動き出してはいますが、こと大阪に限っては大混戦の様相を呈しています。
今回、なぜ国民民主は若手の渡邉莉央さんを公認に決めたのでしょうか?分かりやすく時系列に見ていきます。
支持母体の連合から反発を受け、比例代表に回ってもらった
誰かいい人いないかな?
「かわいさ」は売りになるかも?という浅はかな期待を持った玉木代表
もともと第一候補だった足立氏に対して、「あの人は維新を辞めた人じゃないですか、ダメに決まってる」と支持母体の連合から猛反発を受け、「じゃあ、せめて比例代表の名簿に載せさせてください」ということになりました。
さあ困った、誰がいいかな?と探し回った結果、見つけたのが渡邉莉央さんだったということです。
「かわいさ」は百文の得!

渡邉莉央さんの長所は、「若くてかわいい」ということですね。
また、「医師」という職業も「頭がよさそう」「人を助ける仕事だから、人柄もよさそう」という印象を与えます。
それ以外に、渡邉莉央さんを推す要素はどうやらなさそうです。
しかし、大阪の人たちもバカではありません。ちゃんと人を見抜く目は持っています。
現に、出馬会見の挨拶を聞いた大阪民からは、怒りや失望の声が寄せられています。
いったいどんな内容だったのでしょうか?
批判を浴びたさんの表明
以下が、6月7日に発表された、渡邉莉央さんの出馬声明の概略です。
皆さん、はじめまして。渡邉莉央(わたなべりお)と申します。今回、国民民主党から、参議院選挙に出ることを決めました。
私は今まで、医療の現場で働いてきました。そこで見たのは、病院や医者が足りなくて、みんなの命を守るのがどんどん大変になっているという現実です。
ここ大阪でも、医者や病床が足りなくて、救急車を呼んでもすぐに病院に入れないことがあります。
(中略)
今、大阪は、万博やインバウンド観光でにぎわっていますが、これからは人口が減ったり、高齢の人が増えたりします。私は、お金もうけだけを目指す大阪ではなくて、みんなが安心して暮らせる大阪にしたいと思っています。
(後略)
渡邉莉央の立候補に向けての表明は、国会議員を目指すにはあまりにも幼く、つたないものだと言わざるを得ません。
大阪民の声
渡邉莉央さんの声明を受けて、大阪の人々はどのように思ったのでしょうか。
「今の大阪のこと『お金もうけだけを目指す大阪』って思ってるってことですか?結構ひどい言い方ですね」
「ヒヨッコやん」
「研修医が現場の声を届けられるの?」
「確実に頭数。 代表の目尻の下がり具合が、全てを物語ります。」
「この挨拶概要の内容を考えると、むしろ医療費が増える方向にいかない? 医療関係者以外の手取りは逆に減らない? どう思う?」
「渡邉先生ご本人のキャリアを考えた場合、せめて基幹診療科の専門医と学位、一定以上の臨床経験をお取りになってからの方が、政治家としても説得力が高まると思います。キャリアについて相談に乗るのは本来指導医の仕事ですが、玉木先生も医師免許有れば同じとお考えのように誤解されかねません。」
「恐らく大阪では響かない演説でした」
「反感を買ってしまいましたね。 当然です。」
「お金儲けだけ??? あー、やっぱりちゃんと大阪のこの10年ほどを理解できてないのね 非常に残念!
前回の衆院選で、期待し始めていましたが…やっぱりないですね お金儲けしなければ、どうやって福祉にお金を回すのでしょう? 増税ですか? 国民の手取りを増やすのでは??? 支離滅裂です。」
「>> 医療の現場で働いてきました。
>> お金もうけだけを目指す大阪ではなくて、みんなが安心して暮らせる大阪にしたい
コミュニティノートにも指摘されていますが 早めの修正か訂正がよろしいかと思います。」
「何をもって「お金もうけだけを目指す大阪」と発言されているのか説明をいただきたいです。 そんなにひどいですか?大阪。」
渡邉莉央に予想される荒波:まとめ
どうやら、「金儲けだけを目指す大阪」という表現が、大阪の人々の気持ちを逆なでしたようですね。
確かに、医療を充実させるにはお金が必要なのは確かですが、「大阪は金儲けだけしか考えていない」ととらえられてもおかしくない言い方は、失敗だったかもしれません。
選挙というのは、たったひとつの言葉がすべてを無くす、厳しくも恐ろしい世界です。
学校を出てすぐに医師になり、いまだ研修生として日々切磋琢磨している渡邉莉央さんは、これから「国政選挙」の洗礼を受けることになるでしょう。
大阪は維新が強い地区。すでに公明党も公認を決めています。混戦がすでに決定している大阪、どうなるでしょうか。渡邉莉央さんに注目していきましょう。