毎日のように、審判の「誤審」をめぐる騒動が絶えないパリオリンピックですが、男子バレーでも日本VSアルゼンチンで大変な騒動がありました。
- アルゼンチン、日本にワンタッチがあると抗議
- ビデオ判定をする
- 日本にワンタッチ無し
- アルゼンチン、再度ビデオ判定を要望
- 審判、アルゼンチンに対しレッドカードを突き付ける
日本VSアルゼンチン、問題は第二セットの終盤戦におこった
第一セット、日本が取りました。第二セット、取ったり取られたりで、均衡しています。
アルゼンチンが少しずつ点差を広げてリードしていましたが、日本も得意の粘りで、一点、また一点と、じりじりと点差を縮めてきました。
サーブはアルゼンチン。小野寺選手がスパイクを決めて、ついに19-20にまで一点差と詰め寄りました。
アルゼンチン選手も背が高いですが、その上からスパイクを打つ小野寺選手。
おー、いけるぞ!と喜び合う日本選手たち。
流れは日本に来ていました。
バレーボールとは不思議なもので、ほんの少しのきっかけで、それまで相手側に有利に働いていた風が、一気にこちらに流れてきます。
風は日本に味方していました。選手のアドレナリンがググっと上がった瞬間でした。
ビデオ判定では日本はノータッチだった
サーブは高橋藍。
拾ったアルゼンチン、強烈なスパイクを放つが…
ボールはアウト。日本選手の指先を狙ったが、ワンタッチは無いとの判定。
この判定に猛抗議するアルゼンチン。無茶苦茶怒ってます。これが入ったら同点になりますから。
ビデオ判定に持ち込まれる
アルゼンチンはチャレンジを要求。
「日本選手にワンタッチがあったかどうか」のビデオ判定です。さて、ビデオ判定は…
審判がビデオで確認しています。結構、長い時間じっくり見ています。
かなり時間がかかっています。両国の選手、監督も、今か今かと判定が出るのを待っています。
そして、ついに…ワンタッチが無かったという判定が出ました。これで20-20、同点です。
小野寺選手の指先を当てに来てるんですね。石川選手の指先を見てください。ワンタッチを取られないようにと、グーを握っています。経験ですね。相手が指先を狙いに来てると分かっていたのでしょう。
それにしても、いつからバレーボールはこんな細かい競技になってしまったのでしょうか。
動画もあげておきます。ちょっと分からないですね。審判が何回も何回も時間をかけて見ていたのも納得できます。
さっきレッドカード出た時の
— 🐈 (@pique__m) July 31, 2024
チャレンジ見てみたけど
やっぱり触ってないのかも…?
影になってるだけかな#男子バレー#バレーボール pic.twitter.com/AEOIDFuK5H
ワンタッチは無かったという判定に、アルゼンチンの監督は「おかしいだろー!」と叫んでいます(たぶん)。
どうしても納得がいかないというアルゼンチン選手
どうしても納得がいかない、というアルゼンチン選手があらためて審判に「もう一度チャレンジ」を要求しているようですが、解説を務めた元日本代表・福澤達哉氏によると「チャレンジがくつがえることはありません」とのこと。
執拗に食い下がるアルゼンチンの選手。キャプテンも納得できないのでずっと主審に抗議しています。
そして、ついに主審が黄色カードを持ちだし、アルゼンチンのコンテ選手にイエローカードが出されました。
バレーボールでは、イエローカードのみではペナルティはありません。
アルゼンチン、タイムを取る
ここで、アルゼンチンはタイムを取ります。大事な場面ですので、切り替えが必要です。
福澤:今のワンプレー、今の攻撃ひとつでも、会場のムードが一気に日本側に傾きますから、会場を味方につけて、アルゼンチンを一気に押し切りたいですよね。相手がプレーを引きずっている間に落ち着きたいですね。
試合再開、執拗な抗議についにレッドカードが!
30秒間のタイムが終わり、試合が再開されます。日本のサーブから始まります。
ですが、またしてもアルゼンチンのコンテ選手が主審に抗議をしています。どうしても、判定結果に納得できないのです。
何語でまくしたてているのでしょうか。アルゼンチンはスペイン語です。主審もスペイン語が分かるのでしょうか。
あまりにも抗議が続くので、ついに主審の手に赤いカードが握られました。レッドカードです。アルゼンチンのベンチに対して、レッドカードが出されました。
抗議している間、すでに審判は赤い紙を触っているのですが、怒り狂っている選手には見えないのかもしれません。あるいは、見えていても抗議を続けているのか。
バレーボールでは、レッドカードが出されると、相手に一点入ります。
会場は騒然となっています。日本選手もいったんベンチに戻っています。
主審が笛を吹き、日本に一点が追加されることになります。
日本に一点追加され、21-20になりました。逆転です。完全に日本ペースになりました。
日本は第2セットをものにしました。
アルゼンチンは第3セットを取ったものの、日本は第4セットを取り返し、3-1でアルゼンチンに勝利しました。
バレーボールにビデオ判定という制度があって、よかったです。なければどうなっていたでしょうね。
それにしても、石川選手のグーには驚きました。バレーボールって駆け引きの世界なんですね。
次はアメリカとの一戦です。競合ですが、ぜひ勝ち切っていただだきたい!応援しています。がんばれニッポン!