ドラマ【燕は戻ってこない】で稲垣吾郎が見せた演技の魅力

2024年5月29日2024年6月14日

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NHKドラマ10「燕は戻ってこない」で稲垣吾郎が見せる演技力が話題となっています。このドラマは、代理出産や不妊治療、少子化問題といった現代の社会問題をテーマにした桐野夏生の原作を基にしています。

稲垣吾郎が演じる草桶基は、元バレエダンサーであり、自分のDNAに強い執着を持つキャラクターです。彼の演技は、草桶基の複雑な心理を見事に表現し、新しい境地を切り開いています。このインタビューでは、稲垣吾郎がどのようにしてこの役を作り上げたのか、撮影現場でのエピソードや共演者との関係について語ります。ファン必見の内容です。

稲垣吾郎が演じる草桶基のキャラクターの深層と彼の演技力
草桶基というキャラクターの作り方と稲垣吾郎のアプローチ
ドラマ「燕は戻ってこない」の背景と社会的テーマ
撮影現場でのエピソードや共演者との関係について稲垣吾郎の視点

稲垣吾郎が演じる草桶基（くさおけもとい）を深堀りしてみる

「燕は戻ってこない」の背景と意義

NHKドラマ10「燕は戻ってこない」は、桐野夏生の原作を基にした社会派ドラマです。代理出産、不妊治療、少子化問題といった現代の複雑な社会問題をテーマに取り上げています。主人公のリキ（石橋静河）は、生殖医療エージェント「プランテ」で面談を受け、草桶基（くさおけもとい）（稲垣吾郎）とその妻、悠子（内田有紀）の代理母になることを提案されます。

稲垣吾郎のアプローチ

稲垣吾郎は、草桶基を演じるにあたり、キャラクターの深層に迫ることを重要視しました。基は元バレエダンサーであり、自分のDNAに強い執着を持つ人物です。この執着やナルシシズムを如何にして視聴者に納得させるかが、稲垣の演技の鍵となりました。

「欲望に一生懸命でちょっと可愛いところが伝われば、少しは共感してもらえるかな」という彼の意図が、キャラクターの人間味を引き出すポイントとなっています。

確かに、「かわいいキャラクター」というのは言いえて妙かもしれません。基は決して悪い人間ではなく、あくまでも自分のDNAを宿した子供を持ち、自分や母親（黒木瞳）のように、世界的バレエダンサーに育てたいとひたすら夢を追いかけているだけなのです。

不育症の妻（内田有紀）を決して責めることもなく、母親に妻がなじられても妻をかばい、あくまでもビジネスとして淡々と自分の子供を持ちたい（自分のDNAを持った子供を育てたい）という一念で生きている男です。

撮影現場でのエピソード

稲垣は撮影現場について、「自分の芝居は自分でコントロールできない」と語ります。現場の空気や共演者との相互作用を大切にし、その中でキャラクターが自然と形作られていくプロセスを重視しています。特に、主演の石橋静河との共演は、静かな存在感と強い意志が相まって、作品全体に独特の緊張感を与えています。

草桶基と稲垣吾郎の対比

稲垣吾郎の人生観

稲垣吾郎は、草桶基と自身の人生観についても触れています。SMAPの一員として長年活動してきた彼は、「与えられた立場と使命で発信していくこと」を重視してきました。その中で、自分自身を見失うことなく、常に自分を商品として作り上げていく努力を続けています。これが、基の執着と重なる部分でもあり、役作りに深みを与えています。

猫との生活から生まれた父性

さらに、稲垣は猫を飼うことで芽生えた父性についても語っています。草桶基が子どもを欲しがり、その子どもにバレエを習わせたいという夢を持つのと同様に、稲垣も猫を通じて愛情と責任感を感じるようになりました。この経験が、基のキャラクターにリアルな感情を投影する助けとなっています。

社会的なメッセージ

「燕は戻ってこない」は、社会の縮図や人間の愚かさ、エゴを描くことで視聴者に深い考察を促します。稲垣は、「技術が進化するのは悪いことではない」としつつも、倫理的な視点から生殖医療の進歩を見守る重要性を強調しています。このドラマを通じて、稲垣は視聴者に複雑な社会問題について考えるきっかけを提供しています。

共演者との相互作用

内田有紀が演じる草桶悠子もまた、代理出産に対する葛藤を抱えています。内田は、ドラマの中での家族の心理描写やエゴの描き方が、視聴者に強いインパクトを与えると語っています。共演者同士の相互作用が、作品全体の緊張感と深みを生み出しています。

稲垣吾郎ちゃんのおまけ：ワルイコあつまれ

実は、「燕は戻ってこない」が終わった後の番組が「ワルイコあつまれ」です。そこに吾郎ちゃんが出演するのですが、いつもこんな感じです。

基に扮する稲垣吾郎の余韻に浸っている、ちょうどそんな時にこんな画像を見るのですから、私としては気持ちの整理がつきません。ふふふ。こんな吾郎ちゃんも、まあ、大好きです。

【燕は戻ってこない】草桶基を演じる稲垣吾郎：まとめ

稲垣吾郎が演じる草桶基は、現代社会の複雑な問題を抱えたキャラクターでありながら、人間味あふれる存在として描かれています。稲垣の演技と、撮影現場での相互作用が相まって、視聴者に深い共感と考察を促します。「燕は戻ってこない」は、社会的なメッセージを含む作品であり、稲垣の演技がそのメッセージを強く支えています。