Netflixで新しいタイプのオーディション番組(という言い方でいいのか)が始まった。元Sexy Zoneが現在はTimelesz(タイムレス)になったのだが、新しいメンバーを入れるということで、オーディションを行っている。その内容がリアルに描かれていりるのが、この配信だ。
私自身はTimeleszのファンではなく、Netflixで人気なので試しに観てみたら、彼らのとりこになってしまった、というのが正解である。
この記事では、Timeleszのオーディションプロジェクトがなぜこんなにも世間の注目を集めているのかを解説する。
そもそも、Timeleszとは?
Timeleszはタイムレスと読む。Timeleszは押しも押されぬ日本のアイドルグループで、元Sexy Zone。どんなにアイドル系の名前に弱くても、セクゾという名前を聞いたことがある人は多いだろう。そのセクゾが2024年4月にTimeleszというグループに変わった。
ちなみに、まわりの人間(ほぼおばさん)に、タイムレスって知ってる?と聞いたら、知らない、聞いたことがある、ああそういえば、セクゾがタイムレスになったって、どこかテレビで観たことがある、という感じの答えばかりだった。一般人で、特に歌番組も観ない、そもそもテレビを最近見なくなった人も多いので、こういう反応の人はおばさんばかりでもないのかもしれない。みんな、それぞれの「好きなこと」があるし、それ以外は興味ないからね。
「タイムレスって、今何人いるの?」「誰が抜けたんだっけ?中島健人?あとは誰?」「今は誰がいるの?菊池風磨はまだいるの?何歳になった?」
と、少し知っている人はこんな質問を投げかけてくる。
世の中の移り変わりは早い。特に、ジャニーズ問題が世間をにぎわせてから、会社の名前が変わったり、会社に残ったり、独立したり、「元ジャニーズ」の人たちは人の人生の倍くらいすでに生きているのではないだろうか。
本当にご苦労様です。
タイプロ(タイムレスプロジェクト)がなぜ面白いか
もともと5人いたメンバーが2人抜けて、現在は3人。あと何人入れるのか分からないが、オーディションで新しいメンバーを募集するという企画である。
これまで、ジャニーズは「ジャニーズ」という大きな枠組みでオーディションを行っていた。
だが、今回はTimeleszというグループ単体でのオーディションで、しかも主催・主体はTimeleszのメンバー3人だ。
Timeleszのファンの人はさぞやきもきしていることだろう。昔のメンバーがいなくなる寂しさもあるし、古いメンバーを応援する気持ち、そして、新しいメンバーを歓迎する気持ちと拒否する気持ち、いろいろな気持ちがまぜこぜになっていることと思う。すごくわかる。
しかし、この3人のメンバー(佐藤勝利、菊池風磨、松島聡)が素晴らしい。アイドルは、作られたものではあるが、一流になるまでの底知れぬ努力、苦労を彼らから感じる。彼らの姿勢、言葉、眼差し、すべてが彼らの一流ぶりを物語っている。圧倒するほどの「かっこよさ」だ。
「アイドルをやる」って大変なんだ。ただ、言われているとおりに行動したり、歌ったり踊ったりするだけの「操り人形」ではこの業界にアイドルとして残ることはできないし、もちろん一流のアイドルにもなれはしない。
そのことは、昔から理解はしていた。そもそも私個人は郷ひろみがデビューする前からのファンなので(古っ)、ファンの心理がどういうものかはよく知っている。
だが、アイドルの内側ってなかなか知ることができない。たまに販売される本(自叙伝のようなもの)を読み込むぐらいしか、自分の好きなアイドルが心の中で何を考えているのか知る由もない。
それにしても、ホンモノのアイドルをやっていくって、生半可な覚悟ではできないのだ。
しかし!しかしである。「生半可な覚悟」でオーディションを受ける人が多いのにもすごく驚いた。それも、一人や二人ではない。結構な数の人間が、「自分だめし」ぐらいの浅い気持ちでオーディションを受けているのが本当に本当に驚くべきこどだし、まずもってTimeleszのメンバーに失礼なんじゃないかと思った。(そしてそれは現に失礼だ)
とにかく、アイドルが好きでも嫌いでも、セクゾやTimeleszを知らなくても興味なくても、Netflixで「Timelesz オーディション プロジェクト」を第1回から見てほしい。(現在第3回が配信されている)
誰でも「アイドル」をリスペクトするだろうし、Timeleszを好きになるだろう。
私もその一人です。