SHOGUNエミー賞受賞!どこで配信?日本語?どんな映画なのか徹底追及!

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エミー賞で史上最多の18部門を受賞した「SHOGUN」は、作品賞をはじめ、真田広之が日本人俳優として初めて主演男優賞を受賞するなど、数々の快挙を達成しました。

この作品が世界で注目された要因は、「本物へのこだわり」にあります。日本を舞台にしたこのドラマには、多くの日本人スタッフが参加しており、俳優だけでなく、衣装や殺陣(たて)といった裏方の面でも、日本の技術と美学が活かされています。

その徹底したリアリティの追求が高く評価され、成功につながりました。ハリウッドの最新動向を分析しながら、日本のコンテンツが世界でさらに飛躍するためのヒントを考察します。

「SHOGUN」は、日本ではディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」にて配信されています。

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目次

エミー賞では25のノミネート、18の賞を獲得

エミー賞とは、アメリカのテレビ業界で最も権威のある賞で、米国テレビ界の「アカデミー賞」とも言われています。

ハリウッドが作り出す圧倒的なスケール感と、日本人プロデューサーの真田広之さんをはじめとする専門家たちが、現地の制作チームと一緒に衣装や小道具、所作などの細かい部分にまで徹底的にこだわって制作した高いクオリティが、世界中で話題となりました。さらに、俳優たちのリアリティあふれる演技も、多くの人々の注目を集めました。

この作品は、最高賞である作品賞をはじめ、全部で22部門で25のノミネートを受けました。特に、今月7日と8日に発表された「クリエイティブ・アーツ・エミー賞」では、製作や技術に関わったスタッフに贈られる14部門の賞を受賞しました。そして、この日には作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞も受賞し、合計で18の賞を獲得しました。さらに、受賞者のうち9人が日本人だったことも、エミー賞の歴史において初めての快挙となりました。

エミー賞のノミネート一覧を表にまとめました。★は受賞作品です。

作品賞
主演男優賞:真田広之
主演女優賞:アンナ・サワイ
助演男優賞:浅野忠信
助演男優賞:平岳大
ゲスト男優賞:ネスター・カルポネル
監督賞:フレッド・トーイ監督
脚本賞:第1話「安針」 レイチェル・コンドウ、ジャスティン・マークス
脚本賞:第9話「紅天」 レイチェル・コンドウ、カイリン・プエンテ
撮影賞:第1話「安針」 クリスト・ファーロス
撮影賞:第9話「紅天」 サム・マカーディ
編集賞:マリア・ゴンザレス、三宅愛架 他
テーマ曲賞:アッティカス・ロス 他
作曲賞:アッティカス・ロス 他
キャスティング賞:ローラ・シル、川村恵 他
プロダクションデザイン賞:ヘレン・ジャービス 他
音響編集賞:ブライアン・アームストロング、山内あや子 他
音響賞:スティーブン・ペターソン、赤工隆 他
視覚効果賞:マイケル・クリエット 他
スタント・パフォーマンス賞:南博男、帯金伸行 他
メインタイトルデザイン賞:ナディア・ツオ 他
メイクアップ賞 歴史劇&ファンタジー部門:レベッカ・リー 他
プロステティック メイクアップ賞:トビー・リンダラ 他
衣装デザイン賞:カルロス・ロサリオ、田中謙一 他
ヘアースタイリング賞:サンナ・セッパネン 他
特別番組『The Making Of Shogun』 短編部門ノンフィクション/リアリティシリーズ賞
SHOGUN エミー賞ノミネート・受賞作品一覧
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エミー賞とは

エミー賞は、アメリカのテレビ業界において最も権威のある賞の一つで、主に優れたテレビ番組やパフォーマンス、制作技術を評価・表彰するための賞です。映画業界でのアカデミー賞に相当するテレビ界の最高賞とも言えます。エミー賞にはいくつかの部門があり、それぞれ異なる分野の作品やスタッフを対象としています。

主なエミー賞の部門には以下のものがあります。

プライムタイム・エミー賞


これは、アメリカの夜のゴールデンタイム(プライムタイム)に放送されたドラマ、コメディ、バラエティ番組などを対象とした賞です。主演・助演の俳優や脚本、監督、技術スタッフなどが評価されます。

クリエイティブ・アーツ・エミー賞


主に制作技術に関わるスタッフを表彰する部門で、衣装、編集、視覚効果、音響などの技術的な分野が対象です。また、アニメーションやドキュメンタリー作品もこの部門で表彰されます。

デイタイム・エミー賞

昼間に放送される番組を対象にした賞です。ニュース、トークショー、ゲームショー、子供向け番組などが含まれます。

今回エミー賞を受賞した『SHOGUN(将軍)』は、プライムタイム・エミー賞とその関連部門であるクリエイティブ・アーツ・エミー賞の両方で表彰されています。

具体的には、主要な演技部門(主演男優賞や主演女優賞など)や作品賞、監督賞などはプライムタイム・エミー賞の対象で、衣装デザインや撮影、音響、視覚効果などの技術的な部門はクリエイティブ・アーツ・エミー賞で評価されました。

これにより、『SHOGUN』はドラマシリーズとしての総合的なクオリティと制作技術の両面で高く評価されたことがわかります。

エミー賞の選考は、テレビアカデミー(The Television Academy)という業界の専門家で構成された組織によって行われ、毎年9月頃に開催される授賞式で発表されます。各部門でのノミネートや受賞は、テレビ業界において非常に名誉なことであり、クリエイターや出演者にとって大きな評価となります。

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SHOGUNはどんな内容?

『SHOGUN(将軍)』は、17世紀の日本を舞台にした歴史ドラマで、アメリカの作家ジェームズ・クラベルによる同名のベストセラー小説を原作としています。この物語は、江戸時代初期の日本に漂着したイギリス人航海士と、その後の日本での生活を描いたものです。

主なストーリーの概要は以下の通りです。セリフのほとんどは「日本語」です。

あらすじ

物語は、17世紀初頭、ヨーロッパからアジアへの貿易路を求める航海士ジョン・ブラックソーンが、日本に漂着することから始まります。彼は、日本にたどり着いた最初のイギリス人として、まったく異なる文化や習慣、言語に直面しながらも、日本の武士階級や政治情勢に巻き込まれていきます。

当時の日本は、徳川家康が権力を握ろうとしている時期で、戦国時代が終わり、平和な統一国家に向けて動いている時代でした。ブラックソーンは、家康(作中では「トーランガ」)との交流を通じて、日本文化や価値観に触れながら、自らの信念や生き方にも変化をもたらしていきます。

一方で、ブラックソーンは日本の女性貴族であるマリコとの出会いを通じて、文化的な違いを超えた恋愛や友情、裏切りといった複雑な人間関係にも直面します。

イギリス人航海士

世界にヒットした理由のひとつとして、日本に漂着したイギリス人航海士の存在があります。映画では「ジョン・ブラックシーン」という人物ですが、「ウィリアム・アダムス」、またの名を三浦 按針(みうら あんじん)という実在の人物がモデルです。

テーマ

『SHOGUN』の主なテーマは、異文化交流とその衝突です。西洋人であるブラックソーンと、封建制度が支配する日本との文化的な対立と共存が描かれます。また、武士道や忠誠心といった日本独特の価値観や、政治的な駆け引きも重要な要素です。

ドラマは、日本の歴史や文化を西洋の視点で描くと同時に、異文化理解や異なる価値観の共存が可能かどうかという普遍的なテーマにも挑戦しています。

このドラマは、1970年代に一度テレビ化されており、2020年代の新しいバージョンは、よりリアルな時代考証や演出にこだわって制作されました。

筆者の意見

SHOGUNを観たいからディズニープラス(Disney +)に申し込もうかな

これから日本でも人気が高まる「SHOGUN」

世界で公開され、またたくまに大好評を博したSHOGUNは、まだ日本であまり知られていません。ですが、エミー賞受賞を皮切りに、ディズニープラスに登録し、視聴する人はうなぎ上りに増えると予想されます。

歴史スペクタクルはどの世界でも興奮を持って受け入れられます。SHOGUNは大ベストセラーの記録もあり、1970年代に一度テレビ化されています。

最近の日本では、テレビで「時代劇」が消えつつあることをご存じでしょううか。なにぶん、時代劇はお金がかかります。製作費をどんどん削られている今、時代劇を作る余裕のあるテレビ局はNHKぐらいのものでしょう。

誇るべき日本のコンテンツである時代劇。歴史ものの素晴らしさをあらためて日本人として誇りに思うと同時に、日本のアニメだけでなく、侍もの、歴史もののコンテンツをもっと発信できれば、新たな産業として期待できるのではないでしょうか。

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