流星の絆 第一話 あらすじ・キャスト/ゲストは杉浦太陽

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東野圭吾の大ヒット本格ミステリー「流星の絆」に、脚本家・宮藤官九郎が得意とする青春ドラマの要素を加えた話題作。小学生のときに両親を何者かに殺された3人の兄妹…3人はそれ以来ずっと、お互いの絆だけを頼りに生きてきた。いつか自分たちで親の仇を取るために…。3兄妹を演じるのは二宮、錦戸、戸田。さらに、この3人を見守る刑事に三浦友和、また彼らと深く関わることになる御曹司を要潤など、演技派をそろえたことでも話題になった。

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目次

「流星の絆」の出演キャスト

個性派ぞろいのキャストをご紹介します。

有明功一/二宮和也

三兄妹の長男。家族の悲劇に見舞われた過去を持ち、その経験から信じることができなくなり、騙すことで生計を立てるようになった。弟妹を守るために緻密な計画を練り、彼らを実行役に従事させる一方、自身は情報収集とシナリオ作成に徹する。父から教わった秘伝のハヤシライスのレシピを大切にし、弟妹にも料理を振舞っている。家族への深い絆が彼を支え、過酷な運命に立ち向かっている。

有明泰輔/錦戸亮

事件のトラウマで失語症になっていた過去がある。三兄妹の次男。後に両親を殺した犯人の顔を目撃していたことがわかる。詐欺グループでは様々な姿に変装して実行犯となる。静奈との絆が深く、彼女の変化に敏感に気づくが、功一の戦略を理解しきれないこともある。

有明静奈/戸田恵梨香

功一と泰輔の妹であるが、血縁関係はなく、戸籍上の父親も存在しない非嫡出子。学校では兄と同じ有明姓を名乗り、愛称は「シー」。美貌を武器に男性に近づき、男心を掴むことに長けている。しかし、資格商法詐欺に騙された経験から自らも詐欺に手を染めることになる。その中で戸神行成との出会いで、自身の行いに後ろめたさを感じるようになる。

戸神行成/要潤

大手洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司。東京中nハヤシライスを食べ歩いている。その中で功一と出会う。いつもリュックを背負っており、一人っ子で女性経験はないまじめで優しい変わり者。恋愛には興味がなかったが「高峰佐緒里」こと静奈との出会いで心から愛するようになる。幼少期の趣味は天体観測。

林ジョージ/尾美としのり

「ジョージクルーニー」の店主で、元聖ジョージ学園の園長であり、アリアケ3の親代わり。泰輔に大金を貸していた。店の他にDVD&グッズ販売店「トミーリージョージ」とキャバクラ「ジョージミーツガール」も経営。キャバクラ好きで、酔うと寝る癖がある。家庭では愛妻家。林ライスは特製メニューで、納豆ご飯に目玉焼きが乗ったものだ。

萩村信二/設楽統(バナナマン)

三兄妹の両親殺害事件の担当刑事で、15年前に三兄弟に「絶対犯人を捕まえる」と約束した。彼らを常に気にかけており、酔うと奇妙なオカマキャラになる。時効直前に神奈川県警捜査一課に異動する。

ムロツヨシ

泰輔(錦戸亮)が小学校3年生のときの担任役

サギ/中島美嘉

謎の女性で、「アリアケ3」に協力する。功一を「アクセル」、泰輔を「濡れ煎餅」と呼び、泰輔からは「眉なし」と呼ばれる。報酬は1000円でも大喜びし、職業は不明だが大金を持つ。事件後は「洋食 アリアケ」で働く。

戸神政行/柄本明

「とがみ亭」の経営者であり、行成の父親。かつては地域密着型の洋食店を経営しており、自ら出前を行っていた。3人の父親に料理を批判され、文句を言うために店に訪れたが、料理の美味しさに感銘を受け、土下座して弟子入りを願ったが、拒否された。しかし、その行為が容疑者の1人に挙げられる結果となった。

有明塔子/りょう

洋食店『アリアケ』の店主の幸博の妻であり、共に店を切り盛りする。幸博を尻に敷いているが良き母親でもあり、静奈の実母で、功一と泰輔の継母。何者かに殺害されたてしまった。

有明幸博/寺島進

功一と泰輔の実父、静奈の継父。洋食店『アリアケ』の店主。料理の腕は確かで、特にハヤシライスは名物となっている。採算を無視して料理に情熱を注ぐ一方で、大雑把でギャンブル好きで借金を作る。妻の塔子には頭が上がらず、家庭では彼女の言うことをよく聞いている。何者かに殺害された。

柏原康孝/三浦友和

三兄妹の両親殺害事件を担当するベテラン刑事で、事件当時最初に現場に到着した。過去にアリアケのハヤシライスを食べて萩村におごった経験がある。妻と別れ、2008年8月に息子を亡くし、その直後に功一の店を訪れ再会する。チョコレート入りカレーが好物。

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第一話のフィーチャリング・ゲスト

高山/桐谷健太:静奈の上司

一矢/杉浦太陽:ホスト

【流星の絆】第1話:あらすじ

「大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうな。」

1993年11月、 横須賀。3人の物語はここから始まる。

洋食店アリアケ

すごいスピードを出して自転車で戻ってきた泰輔(有明家の次男)は、入ってくるなり

「お兄ちゃん!3組のサカモトが天体望遠鏡持ってるって!」

大急ぎで弟を制するのは長男の功一。「ばかやろう!バレたら計画台無しだろう!」

この二人、何か秘密で計画しているようだ。

そこへ母(リョウ)が「二人とも!早く夕飯食べちゃって。」

二人が厨房へ行くと、父の幸博(寺島進)がハヤシライスを盛り付けている。

「またハヤシかよ!」

「食いたくないやつは食うな!100年の歴史の味だぞ!」

「ハヤシライスはね、100年前に、この日本で生まれたのよ。」と、母の塔子は子供たちに言った。

泰輔は、友達と今夜の12時に、神社で待ち合わせてしし座流星群を見に行く約束をしていると、母に打ち明けた。

母は「絶対ダメよ、そんな遅くに子供たちだけで出かけるなんて。」と大反対。

雨が降り出した

夜中、11時40分。外は激しい雨が降っている。

2段ベッドに寝ている兄弟は、眠れなかった。長男の功一が上段のベッドから降りた。

「行くの?」「後悔したくないからな。」

功一がそっと階下に靴を取りにいくと、部屋の扉があき、母が頭を抱えているのが見えた。「早く寝ろ」と父。

功一と泰輔は、2階の窓から脱出することにした。

雨の降りしきる中、功一、泰輔、静奈の3人は自転車で神社へ向かう。神社の階段を昇り詰めると、いつの間にか雨は止んでいた。大喜びする3人。クラスメイトは誰も来ていなかった。

だがそのとき、有明家には一人の男がそっと入ってきたのだった。男性は持ってきた傘を傘入れにさして、家の中へ入っていった。台所には一本の包丁があった。

男は、有明夫婦がいる今の扉を開けた。

3人は寝転んで流星を見ていた。あきらめ始めたそのとき、一本の流れ星が空を横切るのが見えた。それから、何本も何本も。

兄弟は、願い事をするのもすっかり忘れ、流星の美しさに見入っていた。

しー(静奈)はというと、すっかり寝入っていたのだった。

2008年8月

時は2008年8月。流星を見てから15年後。

パトカーがサイレンを鳴らして到着した。商店街のバーだ。すでに柏原刑事(三浦友和)が一番乗りですでに到着していた。

柏原は休暇を取っていたが、復帰して最初の現場だった。

「ガイシャは48歳、男性。死因は失血死。刃物で全身を13か所刺されてる。店の売り上げを盗まれた形跡は、無い。」

柏原の子供はずっと病気だったが、前日に亡くなっていた。

カレー屋と功一

その後の功一、泰輔、静奈はどうなったのか。

吉祥寺のカレー屋で働く功一

吉祥寺。功一はカレー屋で働いていた。すでに26歳になっていた。カレー店の名前はジョージ・クルーニー。

泰輔はチャラ男になっていた。カレー屋の店長林ジョージ(尾美としのり)から金を借りていた。

カレー屋は繁盛していた。夜、忙しく働く功一は、珍しい顔を発見した。柏原だった。

「なんでここ、わかったんですか?」「なめんなよ、警察を。」

柏原は、14年ぶりに会った功一と昔の話を始めた。事件から14年経った。11月で時効だ。柏原は定年まであと5年。柏原はカレーを食べて帰っていった。

今は、功一は一人暮らし。カレー屋の2階で間借りしていた。泰輔と静奈はアパートで一緒に暮らしていた。

功一は、家のパソコンで犯人の似顔絵を見つめていた。

静奈のはなし

泰輔はビデオ店でバイトをしていた。そこへ静奈が遊びにきた。帰り道、静奈が「会社を辞めた」と打ち明けた。

「だって、上司のタカヤマがすっごく嫌なやつなんだもん!」

ちなみに上司のタカヤマは桐谷健太。静奈に細かい指示のポストイットを数えきれないほど貼り付けるのが彼のやり方だった。だがのちに、それはタカヤマからの静奈への恋心の表れだと知った。

そんな彼の気持ちは露知らず。静奈はタカヤマを「ポストイット」と心の中で呼んでいた。

「それだけじゃないんだけどさ、短大時代の友達がさ、いいバイト紹介してくれたんだ。」

それを聞いた泰輔は、心配そうな表情を浮かべた。

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ハヤシライス終わっちゃいました

カレー店の常連客に、一人の男がいた。名前は戸神行成(要潤)。いつもハヤシライスを注文するのだが、そのたびに「終わっちゃいました」と言われる。

また来ます、と戸神は店を出た。

静奈のバイトはなんと…!

「大変だ、兄貴!」泰輔が功一に電話した。「しーが、ヤバいバイトをしてる。パンチラすれすれで、キャンペーンガールやってる。あなたの大事な妹が、道で、避妊具を配ってるんだよ!」

「なに~~?」

「私たちも使ってまーす!」と、避妊具を配る静香。

カレー屋を飛び出した功一は、泰輔と静奈に説教をする。兄たちはかわいい妹に何かあってはいけないと、心配でたまらないのだった。

実は静奈には、やりたいことがあった。道で声をかけられたエステティックアドバイザー「桂木美和」から、働かないかと誘われたのだ。

だが、それには資格を取る必要があるという。DVDとテキストで講習を受け、試験にパスしたらすぐに働けるというが、その額30万。

静奈はその日のうちに会社を辞めた。ポストイット高山にポストイットを張り付けて。

お金を振り込んで、すでに教材が送られてきた。

「すげー、年収1000万も夢じゃないって書いてあるぞ!」と、なぜか大喜びの泰輔。しかし、功一が釘を刺した。

「こんなこと言いたくないんだけど、これ、詐欺。資格商法だ。資格詐欺。最近多いんだよ、こういうの。資格取れるからって高い教材を売りつけ、結局は何もしてくれない。」

あっけにとられる二人。

「教材が届くのは最初の一回だけで、あとは電話も連絡もできなくなって。」

驚いた静奈はすぐに解約しようとするが、電話番号はつながらなかった。

警察もあてにならない。消費者センターも、相手とつながらないのでは話にならない。では、あきらめるのか?30万は大金だ。

事件を語る柏原と萩村

横須賀警察署では、柏原と萩村(設楽統・バナナマン)が古びたベンチに座っていた。

「あの事件、3人の顔が忘れられないんですよ。どうしてますかね?」

柏原と萩村は、3人を養護施設まで送って行ってやったのだった。

「なあ萩村。おれ、この事件が解決したら、引退するよ。」足取り重く、柏原は仕事に戻っていった。事件を担当した刑事として、ずっと重荷を背負っているようだった。

1994年8月 養護施設にて

静奈は園長室で、園長先生に絵本を読んでもらっていた。園長はそのまま寝てしまった。園長を寝るのを見届けた静奈は、外へ出た。

筆者の意見

あれ?この園長先生、どこかで見た気がするけど。もしかして、カレー屋の店長?どゆこと?

外では、兄二人が待っていた。「お待たせ!」静奈は言った。

3人は丘の上まで登っていった。あのとき、静奈が見過ごした流星を見るために。

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功一のシナリオ

資格詐欺商法にあった妹をなんとか救いたいと、功一は詐欺について猛勉強していた。

資格商法の詐欺女

功一は、静奈を資格商法の詐欺に合わせた女を探していた。とある掲示板で、同じような詐欺にあった女性たちの書き込みを見つけた。

女の行動範囲を把握し、カメラを回してついに女を見つけた。女の跡を付けた功一は、女がホストクラブに入っていくのを見届けた。

「だから、オレたちは間接的に、そのホストから30万もらえばいいわけだ。」

そういって、功一は一冊の台本を渡した。

シナリオ:ホスト編

詐欺女の指名ホストは一矢(かずや・杉浦太陽)。ホストクラブに従業員として潜入した泰輔は、一矢が少女漫画好きであることを発見する。

そこで、突然車の前にウサギを抱いた静奈登場。少女漫画の表紙そのままである。

ウサギが熱を出したと聞いた一矢は、そのまま動物病院へ直行。一矢の理想の漫画の筋書きどおりのシチュエーションだった。

すっかり静奈のとりこになった一矢。静奈は「しおり」と名乗った。

身体の弱いしおりは、空気の良いカナダへ行くことになった。カナダでアルバイトを探して、30万貯まったら、大好きな刺繍の学校へ通います。

もちろんウソ。

だが、しおりからもらったウサギの刺繍のハンカチを握りしめて、一矢はほろほろ涙を流すのだった。

すっかり信じた一矢は、しおりの口座に30万振り込んだ。

こうして、静奈は間接的に30万円取り返しましたとさ。

屋上で誓い合った3人

「屋上へ行かない?」静奈が兄たちに言った。3人は屋上で、流星を見た時のように寝転がっていた。

功一が置きあがっていった。「11月で時効だって。もう、オレは警察なんか信じない。オレたちで見つけるんだ、犯人を。見つけたら、殺してやる。」

1993年11月

流星群を見終わった3人は、家に戻ることにした。功一は寝入ってしまった静奈をおんぶし、泰輔は自転車をひいていた。

「母ちゃん、寝てるよね。」

自転車を置きに家の裏にそっと戻った泰輔は、ガタンという音を聞いて振り返った。男が急いで家から走って逃げていくのを見た。

泰輔は大急ぎで店の表から中に入った。功一が静奈をおぶったまま奥から出てきた。

「来るな!殺されてる。父ちゃんも母ちゃんも、殺されてる。」

功一の静止を振り切って入っていった泰輔は、見てしまった。

悲惨な現場。この世の地獄だった。

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