岡山天音【ドラマ パーセント】での役作りと演技の魅力

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これまで数々のドラマや映画に出演してきた岡山天音(おかやまあまね)さん。彼の個性はとどまるところを知りません。どんな役でもこなしてしまうのが彼の強み。

この記事では、2024年5月に放映されたとたん視聴者から大好評を博している「パーセント」での岡山天音さんのキャラと役作りと魅力について余すところなく解説します。

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目次

ドラマ「パーセント」と岡山天音の役どころ

パーセントをご覧になったことがない方へ、あらすじと岡山天音さんの役について解説します。

ドラマ「パーセント」はどんなドラマ?あらすじを簡単に解説

ドラマ制作に憧れてテレビ局に入った未来(みく・伊藤万理華)は、ある日、自身の企画が初めて採用される。喜んだのもつかの間、編成部長・藤谷(ふじたに・橋本さとし)より、「多様性月間」の特集ドラマとして、主人公を障害者に設定変更しろと告げられる。戸惑いながらも取材を始める未来は、車椅子に乗った高校生・ハル(和合由依)と出会う。ハルに不思議な魅力を感じるも、「障害を利用されるのは嫌や」と拒否される。

障がい者という思い課題をいきなり視聴者にぶつけてくるNHK。本当にNHKは骨太なドラマを作るなあと、あらためて感じます。NHKは今の日本が抱える問題に真正面からぶつかってくるドラマ作りは得意です。

岡山天音はドラマの中でどんな役?

岡山天音は、主人公の未来(みく)(伊藤万理華)の同居人、町田龍太郎を演じています。秀でた才能を持ちながら、それが宝の持ち腐れになってしまっている龍太郎。

今はフリーター。バーで働いている龍太郎。この、肩の力が抜けた雰囲気がなんとも言えず、引き込まれる。彼のことなんか全然知らないのに、なぜか彼が好きになる。そんな役柄。そんな岡山天音。稀有な存在だ。

若干ヒネた性格ながら、未来の企画書を読んで鋭い指摘を投げかけてくる。物語の進行に大きな影響を与える役です。未来にピッタリの役柄で、視聴者としても「相方はこの人しかいない」と思わせるほど、ストーリーに全く違和感のない役柄を演じています。

未来の作った企画書を読んで「やばいな、これ。絶対無理やろ」と一刀両断する町田龍太郎(岡山天音)。

未来「なんで?」

龍太郎「だって、女性や障がい者はマイノリティーです、うちらは差別されてまーす、みたいなこと言われても。そんな説教されたくないんだわ、うちらは。」

未来「説教・・・?」

龍太郎「説教やろ。こんな上から目線でモノを言われて、そりゃーみんなテレビ見んようになるわ。」

※結構きつい言葉のやり取りですが、それが素直にこちらの心に入ってくるのは、大阪弁のなせる業なんでしょうか。大阪弁ていいですね。ていうか、東京の言葉がきつすぎるんです。

岡山天音が語る役柄とドラマの魅力

町田龍太郎役を演じる岡山天音さんは、最初に台本を読んだとき、登場人物それぞれの物語が多様で、目がチカチカするほどキャラクターが立っていると感じたそうです。彼は、この多様な要素がどう一つのドラマとしてまとまるのか楽しみにしていたと述べています。

このドラマにはオーディションで選ばれた本当の障がい者が10人以上出演しています。「障がい者だから」特別ということではなく、キャラクター作りとしてドラマに必須だから選ばれたのです。

たとえば、スポーツドラマを作るとき、オーディションで「以前サッカーをやっていたことがある人」という条件が入ることがありますが、それと同じことです。

龍太郎は、「障がい者が努力してるから、という目線で観てるだろう」という気持ちを込めて、未来に語り掛けているのです。

町田龍太郎というキャラクター

岡山さんが演じる町田龍太郎は、未来の恋人で、学生時代に監督した作品が脚本賞を受賞するほどの才能を持っています。しかし、彼は複雑なコンプレックスを抱えており、内面にはまだ少年の部分が残っているため、大人と子どもの狭間で矛盾を抱えて生きています。彼は、未来に対して優しい面も持ちながら、自身のコンプレックスに苦しんでいるキャラクターです。

未来は障がい者の仲間6人で龍太郎が働くバーに行きます。仲間と意気投合した龍太郎は、「あの人たちめっちゃいいな」と、帰りながら未来に言います。

ていうかこの二人、めっちゃ好きです。なんとも言えないこの雰囲気。暖かい匂いがする。いつまでも見ていたい。未来の笑顔、龍太郎の笑顔。二人ともいい笑顔してるなあ。

撮影現場の雰囲気

撮影現場について、岡山さんは共演者の個性的な演技に驚かされたと語ります。特に、主演の伊藤万理華さんや、車椅子の高校生ハルを演じる和合由依さんの演技に感銘を受けたそうです。彼は、和合さんが持つ不思議な魅力とエネルギーに圧倒され、彼女がハル役にぴったりだと感じたと言います。

車椅子の劇団を見学する未来と龍太郎。龍太郎も未来と一緒に脚本を書くお手伝いをすることになったのです。

下の写真右側が、車椅子のハルちゃん。このハルちゃんがかっこよくて、いいんですよね。

ドラマのテーマと視聴者へのメッセージ:まとめ

このドラマは、多様性と障害に対する理解を深めることを目的としています。岡山さんは、視聴者に対して、ドラマの中で語られる哲学的なメッセージに注目してほしいと語ります。彼は、未来やハル、町田が様々な壁にぶつかりながらも成長していく姿を通して、視聴者も一緒に成長し、共感してほしいと願っています。

ドラマでは、町田龍太郎が才能を開花させる瞬間が訪れます。彼自身もまた内面的に成長し、ある意味脱皮したと言えるでしょう。

私たちも、障がい者を障がい者として見るのではなく、ひとりの人間としての魅力に取りつかれていきます。ドラマを見ていると、障がいという言葉を忘れてしまうほど引き込まれるのが「パーセント」。

視聴者もまた、龍太郎とともに成長しているのだなと感じます。もちろん、私もね。

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