パリ五輪、いよいよ開幕しました。冒頭からいろいろやってくれたフランス。いいな!と思った部分、嫌い!と思った部分、それぞれ違うと思いますが、日本人とはセンスが違うことを見せつけてくれました(良くも悪くも)。
皆さんはどう思うでしょうか。さっそく行ってみましょう!
トリコロールはきれいだった
突然、橋の上にトリコロールの煙?のようなものが現れました。
これは、いったい何なのかアナウンサーにも分かっていないようでした。「煙?煙なのか、花火なのか、なんなのか」と、描写にとまどっている様子でした。詳細は明かされていなかったのでしょう。アナウンサー泣かせですね。
でも、きれいでした!
トリコロールとは、赤、白、青のことで、フランス国旗の色です。
斬首されたマリーアントワネットが歌う場面
一番驚いたのは、斬首されたマリーアントワネットが、自分の首を持って歌う場面でした。しかも、その首の口がパクパク言ってます。
これをホラーと言わずしてなんと言いましょう。(と私は思います)
この女性がベルサイユ宮殿のすべての窓に映り、さらに血しぶきが飛ぶという、すさまじい光景です。
ひと言でいえば、「趣味悪い!」です。
マリー・アントワネットとは?
マリー・アントワネットは、フランス国王ルイ16世の妃(きさき)です。1755年に神聖ローマ皇帝のフランツ1世とオーストリア大公マリア・テレジアの娘として生まれ、14歳でブルボン王家に嫁ぎました。
マリー・アントワネットはフランス革命により37歳でギロチンにかけられて死亡しました。その当時、ギロチン(斬首刑)は国民の目にさらされる形で行われました。国民が貧困であえいでいる中、マリーアントワネットは「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言ったと言われていますが、今となっては本当かどうか知るすべもありません。
ですが、「今日のフランスは当時の古いフランスを革命によって倒したんですよ、だから今があるのです」ということを言いたかったのでしょうか?
これを「さすがフランス、攻めてる」と好意的に受け止める日本人もいるようですが、私としては、オリンピックの開会式にさすがにこれはないだろう、と思います。
法律上、すべての犯罪に対する刑罰に死刑がない国は、フランスなど108カ国にのぼります(2020年末時点)。フランスは1981年に死刑制度が廃止された一方で、1970年代までギロチンによる斬首刑が行われ続けた国でもあります。引用:大学で極める学問発見サイト
オリンピックにふさわしくない表現方法
やっぱり、オリンピックは「スポーツの祭典」なので、絞首刑を使うのはいただけないんじゃないかと思うのです。フランス人だから許されるとか、日本人はお堅いよねとか、そういうものでもないんじゃないかと思いますね。
オリンピックは世界中の国々が一堂に会する会なので、なるべく多くの人々に受け入れられることを想定し演出するという考えはなかったのでしょうか。
私は大学でフランス語を学んだ人間ですし、フランスに行ったこともありますし、一般的な日本人よりはフランスのことやフランス人を知っているつもりですが、フランス人は変人が多いような気がします。
変人というと誤解されるかもしれませんが、人と同じことが嫌い、自分は自分、自分の考えは誰にも邪魔されない、そういう国民性があります。
日本人とはある意味真逆かもしれませんが、私は日本人でよかったなーと改めて思いました。
もしもあれが演劇だったら許されるんでしょうが、ベルサイユ宮殿が血しぶきに染まるって、まったくのフィクションではありませんからね。本当に恐ろしい光景でした。子供が見たら怖いと思ったでしょうね。
閉会式は無事に終わることを祈っています。