2024年10月27日に行われた衆院選。東京15区から出馬した大空幸星氏は落選したが、ギリギリで比例区で当選となった。
大空氏を選挙中にボランティアで支えていたのが、社会学者古市憲寿氏である。この二人、仲が良いことで有名だったが、選挙戦でちょっとしたトラブルがあったという。
いったい何があったのだろうか?
古市氏とのトラブルをお読みいただく前に、速報が入ってきたので急遽追加します。
速報:2024年12月1日 大空さんが主宰する「あなたのいばしょ」に、政府からコロナ給付金が約1億6600万円の補助金を受け取っている(後に一部返還)。当時「あなたのいばしょ」は法人化から1年も経っておらず、事業費もわずか21万円程度。これが何を意味するのか。
「21年10月に厚労省から公募申請型『新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金』として、約1億6600万円の補助金を受け取っている(後に一部返還)。当時『あなたのいばしょ』は法人化から1年も経っておらず、事業費もわずか21万円程度。にもかかわらず、多額の補助金が支給されたことに疑問… pic.twitter.com/egRJ0WQOV6
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) November 30, 2024
ギリギリ当選した大空氏
東京15区(江東区)から出馬した大空幸星(おおぞらこうき)氏だが、選挙区では3位という結果になった。だが、翌日に比例区で復活当選が判明した。まさにギリギリ当選といったところだ。
選挙中、彼の選挙区である江東区には、安倍昭恵夫人や小泉進次郎氏といった「大物応援団」も応援に駆けつけ、彼の当選を支えた。
大空氏が心から感謝している応援団のひとりが、社会学者でありテレビでもお馴染みの古市憲寿氏だ。
もともと、大空氏と古市氏は意気が合い、仲間たちとの食事会の様子を古市氏がインスタグラムに上げていたりする。下の写真は、「中園ミホさん、清水ミチコさん、浅田美代子さん、内山聖子さん、大空幸星くんの会」と称して食事を楽しんでいる様子。
「めざまし8」などでの共演をきっかけに、古市氏と大空氏は懇意になり、古市氏は大空氏の選挙の手伝いを積極的に行っていた。
大空氏の選挙事務所に頻繁に来て、ビラを封入したり演説会の模様を撮影したり、まさに「良き友人」という感じでボランティアとして尽くしていた。(大空氏の支援者談)。
しかし、友人を当選させたいという古市氏の熱意が行き過ぎたのだろうか。ある日、ついに選挙事務所でちょっとしたトラブルがあったと言われている。
選挙事務所では、地元の自民党区議も一緒になって選挙対策を練るのが通常だ。特に、それまで選挙経験が全く無い大空氏がいきなり国会議員を目指すのだから、ノウハウがゼロと言っても過言ではない。地元の議員さんたちの手を借りないと、選挙事務所の運営すらままならないだろう。
大空氏の選挙に協力していたある議員が語る。
「選挙戦終盤の24日の夜、選対幹部らが大空事務所で今後の戦略を練る会議を開いたところ、なぜか古市さんとその仲間たちが同席していたんです。幹部が『これから会議を行うので退いてもらえますか』と言ったところ、『合理的な理由はありますか?』と反論し、彼らはそのまま居座りました。仲間の女性のひとりが『もっと豊洲を重点的に回るべき!』と意見し、私たちの戦略に異議を唱え始めました。さらに別の女性が会議中にもかかわらず録画を始め、これに激怒した区議もいました。」
このように、選挙に詳しくない者からの介入に、区議らが怒るのも無理はない。古市氏に事実関係を尋ねると、「私は部外者であり、選対会議に出席した事実はありません」としたうえで、「大空氏の事務所において、特に険悪な雰囲気ではなかったと認識しています」と回答した。
こうして大空氏は当選を果たしたが、何かモヤモヤ感を地元議員と大空氏、古市氏に残してしまった感は否めない。
はたして、古市氏の勇み足だったのか?現場にいる者にしか真偽のほどは分からないが、仲が良すぎると亀裂が入ったときに大きいのは、今も昔も同じだ。
25歳という若さで国政の世界に飛び込んでしまった大空氏。今後の活躍を見守りたい。