広島県大久野島で大量のウサギの死骸が去年の11月から発見されていました。
ウサギの死因は、男に蹴られたことが原因です。
このような卑劣な犯行をする男について、急遽解説します。
ウサギを蹴って死なせたのは滋賀県在住の堀田陸容疑者
堀田容疑者は1月21日、竹原市忠海町にある大久野島の遊歩道でウサギを蹴っていたところを見つかり、その場で現行犯逮捕されました。
蹴られたウサギは死んでしまいました。
去年から続いていた不審なウサギの大量死
広島県竹原市の大久野島は、多くのウサギが住んでいることで知られています。
瀬戸内海の美しい自然の中でうさぎとふれあいながら、のんびりとした時間が過ごせる島として、昨今多くの観光客が訪れ、ウサギに餌をあげたり、なでたり、ウサギたちから人間が多くの癒しをもらっています。
昨年11月26日から今月12日にかけ、計77匹のウサギが骨折やけがなど不自然な状態で死んでいるのが確認されています。
島内には半野生化したウサギ500匹程度が生息しています。
なお、死んだウサギは100匹を超えるという情報もあり、この後被害にあったウサギの数は増えると思われます。
ニンジンでウサギをおびき出す堀田をカメラマンが撮影!
うさぎ写真家のutaさんご夫婦は、大久野島のウサギたちに見せられて、長年にわたってウサギたちの写真を撮り続け、ブログに投稿されています。
今回、この卑劣な「堀田力」容疑者を捕まえることができたのも、utaさんご夫婦のあきらめない努力と勇気によるものです。
ブログの投稿にもあるように、島民から「怪しい人物がいる」との連絡を受け、辛抱強く尾行したところ、堀田容疑者がウサギを蹴った瞬間を確認し、取り押さえ、警察に渡したとのことです。
堀田陸容疑者はなぜウサギを蹴って死なせたのか?
堀田容疑者の住所は滋賀県です。彼の住んでいる場所から大久野島まで、車なら4時間40分(フェリー含む)、電車なら乗り継いで10時間ほど。
わざわざ時間をかけてウサギを蹴りに来たこの男の狂気は、どこからくるのでしょう?
堀田容疑者は調べに対し容疑を認めていて、「ウサギがかわいいと思う反面、いじめたらどんな反応をするのか気になった」などと話しています。
さらに堀田容疑者は、去年秋から数回島を訪れた際にも、ウサギを蹴ったと証言しています。
島民によると、堀田容疑者が大久野島へ来た日と、ウサギの死骸が見つかった日が合致しているということです。
堀田容疑者はどのくらの刑になる?
大久野島のうさぎ殺しの犯人・堀田陸(25)の顔公開されたな
— 無 (@sutenoguti) January 23, 2025
滋賀県大津市大萱3丁目ね
一生忘れないと思うわ pic.twitter.com/F2D6bxbGDM
動物愛護管理法は、2019年に法改正されました。それまでは、罰金刑のみだったのですが、今回の法改正で「刑罰」が加えられました。
具体的には、動物を虐待・遺棄した場合の罰則には、1年以下の懲役刑が追加されています。
ただ、SNSでは、現在わかっているだけでも77匹ものウサギを蹴り殺した堀田容疑者に対し、重罰を科してほしいとの声が多くあがっています。
羽生善治さんもウサギたちに哀悼の意を
Ⅹでは、羽生善治さんも今回のウサギ事件に関して、投稿されています。
小さな尊い命がたくさん奪われてしまいました。
— 羽生善治 (@yoshiharuhabu) January 23, 2025
警戒心の強いうさぎが、大久野島で今まで出会って来た人間との交流があるからこそ怯えず、信頼して近寄って来てくれたであろうに。そのうさぎさん達の瞳に、最後に映ったのがこの様な惨い苦しみだと思うとやりきれない思いです。
ウサギは大変神経質で、怖がりで、寂しがりやで、か弱い生き物です。
卑怯な人間は、自分より弱いものを痛みつけて優越感を感じたり、満足する兆候があります。最初は小動物、そして最後は人間へ刃を向けることも多いのです。
このような悲惨な事件が起こらないようにするために、一人ひとりが自分を守り、周囲の者を傷つけないように、配慮しなければなりません。なかなかやっかいな世の中ですが、小さな生き物を傷つけると厳罰に処せられるようにしてほしいものです。