2024年10月20日放送のNHKスペシャルでは、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏の実像に迫る内容が取り上げられる。この番組は、彼が半世紀以上にわたり少年たちに対して行ってきた性加害の背景と、それがなぜ長年にわたり見過ごされてきたのかを詳しく解明する。ジャニー氏の成功と裏の顔を深く掘り下げた重要なドキュメンタリーである。
この記事は、NHKスペシャル「ジャニー喜多川 アイドル帝国の裏側」が放映される前にSNSの声を集めたものです。通常、放映前にこれほどの意見が集まることは珍しいのですが、それほど国民の関心が高いのでしょう。
私は、1988年に元フォーリーブスの北公次が「光GENJIへ」という本を刊行した直後に読みました。この本には、ジャニー喜多川の罪が事細かに書かれていました。これは大変なことだと思ったのですが、マスコミは全く反応せず、日本と言う国はこの程度かと落胆したことを覚えています。今回、イギリスのBBCがジャニー喜多川の問題を大きく報道し、さらに本人もすでに亡くなっており、日本のマスメディアもしぶしぶながら取り上げたというのが本当のところでしょう。
見過ごされた性加害とメディアの沈黙
ジャニー喜多川氏による性加害は、長い間表沙汰になることなく続けられてきた。2023年にイギリスのBBCによるドキュメンタリー「J-POPの捕食者」が公開され、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が性加害を公に訴えたことで、この問題が日本国内でも大きく報道されるようになった。しかし、なぜこれほど長い間この事実が隠蔽され続けたのか。番組では、ジャニー氏の姉・メリー喜多川氏が彼を支え、隠蔽に関わった実態や、事務所の影響力によりメディアが沈黙を強いられた背景についても深く掘り下げている。
ジャニー喜多川のルーツと性加害の始まり
番組は、ジャニー氏のアメリカ日系人社会でのルーツや、ジャニーズ事務所の草創期に焦点を当て、彼がどのような人物であったのかを知る人々への長期取材を通じてその実像を描き出す。彼の早い時期からの性加害行為や、なぜ誰もそれを止められなかったのかについても詳細に触れ、彼の成功の裏に潜む深い闇を浮かび上がらせている。
この番組は、ジャニー喜多川というカリスマ的存在の光と影を同時に伝え、視聴者に日本のエンタメ界が抱える問題の本質を問いかける内容となっている。
ジャニー喜多川、2019年7月9日にくも膜下出血のため87歳で逝去。87歳。
メリー喜多川(ジャニーの姉)、2021年8月14日午前7時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去。 93歳没
NHKスペシャル放送前のSNS反応まとめ:ジャニー喜多川問題に対する批判と疑問
2024年10月20日に放送予定のNHKスペシャル「ジャニー喜多川」に対し、SNS上では様々な意見や反応が飛び交っている。多くのコメントはNHKやメディアの対応に対する批判、さらには芸能界全体への疑問を投げかけている。本記事ではその代表的な声をまとめた。
NHKへの批判:過去の黙認と今更の報道姿勢
多くのコメントが指摘しているのは、NHK自身もジャニー喜多川の性加害を知っていたのではないかという疑問である。ジャニーズ事務所とNHKは紅白歌合戦などで長年にわたり密接な関係を築いてきたため、「なぜ今になって報道するのか」という批判が多い。以下のような声が目立った。
「NHKのトイレでも被害があったと報道されていたし、紅白をはじめジャニーズに特化した番組があったNHKにも責任がないとは言えないのに、随分とふてぶてしいというか、変わり身が早いと思う。」
「NHKも知っていて黙っていた側だから同罪だと思う。今更感が強いし、誰でも知っていることしかやらなさそう。」
また、ジャニー喜多川の死後に報道が集中していることへの違和感を抱くコメントも少なくない。
「ジャニーが生きている時に報道していたら評価した。死後にやるなんて、死人に口なしだ。」
芸能界全体への疑問:長年見過ごされてきた背景
SNSでは、ジャニー喜多川の問題が長年にわたり見過ごされてきた背景についても強い批判が集まっている。特に、ジャニーズ事務所の強大な影響力によって、告発が封じられてきたとの指摘が多い。
「フォーリーブスの北公次が昔告発していたのに、世間は無視してしまった。ジャニーズの力が強すぎて、マスコミが報道しなかったんでしょう。」
「1999年に裁判でジャニー喜多川は性加害を認めている。それなのに、なぜその時にもっと掘り起こさなかったんだろう。」
このように、芸能界全体がこの問題を見て見ぬふりをしていたことへの強い不信感が表れている。
メディアの役割と今後の期待
一部のコメントでは、今回のNHKスペシャルに対して、真実をしっかり報じてほしいという期待もあるが、同時に慎重な視線も送られている。
「ほんとに徹底的にやってくれるのか?ジャニーのイメージ改善要素なんて1ミリも入れないでほしい。」
「BBCが告発した後、日本のメディアが取り上げたのは話題が抑えきれなくなった後だった。今度こそちゃんと調査して、本当のことを報道してほしい。」
今回の放送をきっかけに、メディアが本当に変わるのか、また今後のジャニーズ事務所や日本の芸能界にどのような影響を与えるのかに注目が集まっている。
SNSの声は、ジャニー喜多川の問題をきっかけにメディアや芸能界全体の責任を追及する方向に向かっており、視聴者は単なる過去の検証ではなく、真実を明らかにする姿勢を強く求めている。