【燕は戻ってこない】森崎ウィンが演じる風俗セラピスト・ダイキの魅力

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NHKのドラマ10(毎週火曜日夜10時から)の「燕は戻ってこない」に出演している森崎ウィンの演技力が素晴らしいので、彼の魅力と素顔について調べたことをまとめて解説します。

追記:「燕は戻ってこない」には多くの性的な場面が登場しますが、インティマシー・コーディネーターの浅田智穂さんが関わっていらっしゃいます。出演者の石橋静河さん、森崎ウィンさんを始め、多くのスタッフの皆さんも納得できる演出・演技になったのではないでしょうか。あらためて、NHKの姿勢に敬意を表します。

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目次

ダイキの役柄と背景

森崎ウィンがドラマ「燕は戻ってこない」で演じるのは、女性用のセラピスト・ダイキです。彼は沖縄出身で、明るく陽気な性格。思ったことを素直に出しますが、不思議と相手が嫌な気持ちにならない、そんな天性の「良い人」キャラは、森崎ウィンの人柄が反映されているのかもしれません。

代理母になる決心をしたリキ、その揺れる心とは

ドラマの中で、草桶基(稲垣吾郎)とその妻・悠子(内田有紀)が、報酬1千万円で子どもを産む契約を交わしたリキ(石橋静河)を描くシーンがあります。自分の卵子を相手の男性に渡すリキは、まるで自分の身体が売られているような感覚になります。たとえ体の関係がなくとも、リキにとって「卵子」は自分の身体の分身だからでしょうか。

この感覚は、実際に体験した人でないと語れない、奥深い感情だと思います。そんなとき、友達から紹介されたのが女性専用チャンネルのアプリでした。

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女性専用チャンネル:働く男性はセラピスト

「5番目のダイキっていうのがおススメだって」とテル(伊藤万理華)に教えてもらったリキ。リキはテルを指名することにします。

待ち合わせ場所に、まるで「久しぶりに会った恋人」みたいに明るく登場するのがダイキこと森崎ウィン。

もともとこのドラマには暗雲がたちこめているようで、明るい場面がほとんどないのが特徴なのですが、森崎ウィンの登場で、霧がパーっと晴れた、そんな感覚におちいります。

だって、この登場。初めて会うリキの元へ駆け寄って、「俺、セラピストのダイキです!」と明るく自己紹介するダイキは、初めて会ったとは思えないキャラクターです。

ダイキの優しさと癒し

ダイキはリキに対して非常に優しく接します。例えば、バブルバスを用意し、その周りにキャンドルをたくさん灯して「まずはここでゆっくりしてね、僕は外に出てるから」と彼女を安心させるのです。「あなたの嫌がることは何もしないからね」という彼の言葉は、リキにとって大きな癒しとなります。

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安心感を提供するダイキ

女性用のセラピストにとって、最も重要なのは“安心感”を提供することです。ラブホテルという閉鎖された空間で、女性が安心して心と体を開ける雰囲気を作り出すことが求められます。森崎ウィンが演じるダイキは、言葉だけでなく、手先や声、表情までもが安心感を醸し出しています。

おそらくですが、森崎ウィンは女性専用マッサージを研究したのでしょう。あたかも、ずっと以前からこの職業についているかのような、そんな自然な仕草が印象的です。

ダイキとリキの共通点

ダイキはリキに対して、自分の過去について話します。最初は笑顔で自分のことをあまり話さなかったダイキですが、ダイキもリキに心を許し始めたのか、少しずつ過去から現在に至るまでを、ポツリポツリと話し始めます。

いじめにあって東京に出てきたダイキ

彼は沖縄の離島出身で、本島の学校ではいじめにあい、教師になって島に戻ったものの、つまらなくて東京に出てきた経緯があります。

そこで、食い詰めてセラピストの仕事に就いたのです。リキも同様に、故郷を飛び出して東京に来たものの、生活に苦労しています。彼らの境遇はよく似ており、それが二人の絆を深めます。

このような、いわゆる「底辺」の仕事についている人は、最初からこの仕事を目指しているわけではありません。そこに至るまでの苦しい道のりがあります。

だからこそ、ダイキにも人のさみしさや苦しさに寄りそう優しさがあふれています。そんな複雑な気持ちを、森崎ウィンは巧みに表現しています。

リキの孤独とダイキの包容力

リキは、ビジネスとして割り切ろうとしながらも、自分の身体を売ることに心が追いついていません。そんなリキの虚しさや惨めさを、ダイキは全身で包み込んでいきます。リキがダイキを抱きしめるシーンは、自分と境遇の似た彼を抱きしめることで、自分を抱きしめることにもつながります。

リキとダイキはまた会うことを約束し、最初に会ったときと同じく、明るく別れます。ひょうきんに駆け出していくダイキ。見送るリキには心からの笑顔が戻っています。

じゃあ、またね!と手をあげるダイキ。

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悠子の覚悟と強さ

一方、悠子は基(もとい)の精子とリキの卵子で作られる子どもを育てる覚悟を決めます。このドラマでは、悠子(内田有紀)の強さが終始際立っています。基は純粋に、「自分たち夫婦とリキは対等なビジネス関係であり、子どもが生まれれば幸せな家族になれる」と信じています。

しかし、その純粋さは時に凶器となることを、悠子は肌で感じています。だからこそ、彼女は自分が盾となり、基と千味子(黒木瞳)からリキの尊厳を守ろうとしています。

※黒木瞳は基(稲垣吾郎)の母親役。悠子の姑ということです。姑は悠子のことが最初から気に入らない。できれば離婚してほしいと思っています。

まとめ

「燕は戻ってこない」は、主人公リキの複雑な感情や葛藤を描いた作品です。森崎ウィンが演じるダイキと内田有紀が演じる悠子の存在が、このドラマにおいて唯一の安心材料となっています。彼らの優しさや包容力があるからこそ、私たち視聴者に深い感動をもたらしてくれるのです。

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