2025年6月4日に放送された『人生が変わる1分間の深イイ話』で、マルチクリエイター・こっちのけんとさんの母・菅生好美さんが語ったエピソードが、ネット上で大きな波紋を呼んでいます。
「けんとのいいところが何一つ思い浮かばなかった」
という、あまりに衝撃的な母親の発言に、視聴者からは「これは毒親では?」という声も上がる事態に。しかし、果たしてこれは“毒親”のひと言で片付けられる問題なのでしょうか?
こっちのけんと、語られた“毒親エピソード”とは?

番組内で紹介されたのは、こっちのけんとさんが子ども時代に経験した4つの印象的なエピソードです。
- 「いいところが思い浮かばない」と母親が涙した
- 兄弟間での比較
- 厳しい家庭ルール
- 勉強机に貼られた「アホに自由はない」
これらのエピソードは一見すると、過剰な教育、そして個性を尊重しない“抑圧的な家庭”のようにも映ります。SNS上では、「重すぎる」「胸が痛くなる」といった声が続出しました。
こっちのけんと本人は「毒親だと思っていない」

しかし、当の本人であるこっちのけんとさんは、母親に対して「感謝している」と語っています。
「母は敵って思ってたけど、毎日お弁当で僕のいい所を褒めてくれた そこから母とも仲良くなった それがきっかけで明るくなった」
こっちのけんと
NHK『あさイチ』出演時には、自身の双極性障害とうつ病について触れながらも、「親の教育があったからこそ、今の自分がある」と断言。家族への愛情を繰り返し口にしていました。
つまり、子ども本人が“毒”と感じていないのなら、それは単なる厳格な親だったとも言えるのではないでしょうか?
親の理想と子どもの個性、そのズレが苦しみを生む

子育てとは、理想通りにいかないもの。特に親が“あるべき姿”を強く持っていると、子どもの個性に対して「なぜ違うのか」と悩み、つい否定的に見てしまうことがあります。
こっちのけんとさんは、3兄弟の真ん中として、上と下に挟まれながら、喘息を持ち、内向的な性格だったそうです。そんな彼にとって、「走り回らない=悪い子」と見なされたことは、つらい経験だったでしょう。
ただ、母・好美さんも後に「それは間違いだった」と認め、反省し、毎日お弁当に手紙を書いてけんとさんを励まし続けたのです。
「毒親」という言葉に縛られすぎないで

「毒親」という言葉は、現代社会で広く使われるようになりましたが、一方で親の“失敗”を一括で否定するラベルにもなりかねません。
確かに、こっちのけんとさんの母親の言動には“行きすぎ”を感じる部分もあります。
しかし彼女は決して子どもを傷つけたいと思っていたわけではなく、「良かれと思って」取った行動が、結果的にこっちのけんとさんに負担をかけてしまったのかもしれません。
まとめ:傷を残したのも母、癒したのも母
けんとさんにとって、母の「良いところが思い浮かばない」という言葉は、一生忘れられない傷だったかもしれません。
ですが、その後の「毎日の手紙」や、母なりの食や教育への深い愛情が、けんとさんを癒やし、今の彼を形作ったのもまた事実。
親もまた未熟で、人間です。ときに失敗もします。大切なのは、そこから向き合い、関係を修復しようとする姿勢ではないでしょうか?
ネットの声まとめ
「正直、最初は引いた。でも母の反省と手紙に涙が出た」
「毒親かどうかより、“親も人間”ってことを考えさせられた」
「母親も母親で必死だったんだと思う」
「こっちのけんとの“感謝の言葉”がすべてだと思う」
こっちのけんとさんと母・好美さんのエピソードは、今まさに子育てに悩んでいる多くの親たちにとって、深い示唆を与えてくれたようです。
皆さんはどう感じましたか?